峠グルグル通行止めラビリンス、いのぶたツーリング

忙しかった仕事も一段落したのに、早くも次の仕事の上り坂にかかり始めました(泣)
そんな峠みたいな仕事スケジュールの合間、走れるうちに走っておかねばっっっ!というわけで、ぶらりとツーリングに出かけることにしました。


今日は、コレでもかっ!とクネクネを走ることにします。群馬県・長野県の県境を構成する峠を2つ味わおう・・・・
出発は5時半。相変わらずバイクに乗るときはシャキンと気持よく起きれます。

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・素晴らしい青空♪

最近は天気が当たることも多いねぇ~、これなら文句なし!
格好だけ悩みましたが、最近は連日30℃近くまで気温が上がっているし、会社に行くときも既に半袖Yシャツノーネクタイだし・・・・というわけで、メッシュジャケットオンリーにしました。


が・・・・山が近づいてくると、寒い~(笑)
まだレギュレータを交換していないので電力不足ですが・・・・グリップヒーターON! 

まずは体慣らし、山伏峠越え

まぁ、クネクネで体が温めれば大丈夫でしょう。早速景気付け

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・埼玉県道53号・山伏峠アタック

まだ6時半だというのにチャリダーがアタックしているのには驚きました。(きっと、もっと遠くに行こうとしているので、バイクよりもさらに活動開始が早いんですね。)


ココのクネクネは、ちょっと物足りないぐらいあっけなく終わってしまい、ピーク。

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・【峠#1】県53・山伏峠  H=610m

寒い寒い寒い~ 全然体が温まらない!(爆)
出発前にカップラーメンを食べて体を温めてきたつもりだったのですが、既に蓄熱切れ。下界のセブンイレブンでホットコーヒー蓄熱。ふぃ~


陽に当たればポカポカ暖かいのですが、峠越えだとどうしても日陰が多くて寒いから、ちょっと蓄熱するために寄り道
秩父のほんのちょびっとの平野をまったり走ります。

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・ぽかぽか陽気

ほんと、気持ちが良い青空と新緑。いいわ~
この時間に羊山公園の芝桜見学なら空いているかな? いやいや、もう散ってしまってただの緑の芝生じゃない? ちょっと迷いましたがパスしましょう。


ふらっと寄り道した、秩父鉄道の終点・三峰口駅

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・秩父鉄道・三峰口駅

関東の駅百選にも選ばれているというこの駅、自動改札とかデジタル化の波とは無縁の、のんびりした時の流れの駅。蒸気機関車もやってきます。


駅舎も木造だし、瓦の屋根だし・・・・懐かしい改札口あるし。

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・古いけれど、生きている駅

地方に行けばこういう駅はまだあるけれど、きちんと駅員さんも居て、お客さんもやってくる『生きているレトロ駅は味がありますね。


本当はココで温かい駅蕎麦でも食べたかったのですが、当然時間が時間(早すぎる)なので諦めるしかありません(泣)

R299で群馬県へ

さて、次のピークを越えるために国道299号にスイッチ
この国道、『平野は』とっても走りやすく整備されているんですよね。

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・平野はきちんと整備されている・・・・R299

ただの空と山。ほんと、この景気を見ながら流しているだけでもリフレッシュ出来るわ~


ただし、すぐに平野は終わります(爆)

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・山岳モードとの落差が激しい・・・・R299

まぁ、コレぐらいのほうがバイクにとっては楽しいんですけれどね(笑)
徐々に狭くなる谷を、山肌にそって標高を上げていきます。


ていうかこの峠、普段のツーリングだと日没間近の通過目的で使うことが多く、すっ飛ばしてしまうのですが、今日みたいな明るい時間帯で走るのはとても久しぶり


そしてピーク、志賀坂峠。ここは埼玉県と群馬県の県境の峠

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・【峠#2】R299志賀坂峠  H=780m 埼玉・群馬県境

いや~、景色は山ばっかり(爆)
今登ってきた谷がよく見えるのですが、まぁよく登ってきたなと・・・・。
一つ目の山伏峠は視界が一切効かなかったのですが、こちらは一応よく見えます。でも、トンネルで越える峠ということは、今立っているところよりも高いところがあるので、視界はちょっと限定的


この写真のすぐ右手から、ニッチツ鉱山に抜ける林道があるのですが、災害で全面通行止め! 大雪の被害なのかしら?


県境は、正確にはトンネルの中になります。トンネルを抜けると・・・・

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・群馬県神流町(かんなまち)

群馬県こんにちは。やはり峠には県境が似合います
しかし峠のコチラ側は視界が効かず・・・・。そして群馬県の峠に特徴的なお知らせ』看板。ここから5kmは、気象条件次第で通行止めですって。


この峠は、結構通過交通がある(けれども、自分が走るときにはほとんどすれ違い交通が無いけれど。)ので、コーナーに砂利が浮いているようなこともなく、気分良く走れるんですよね

上野スカイブリッジ

志賀坂峠を越え、ちょっと流すと群馬県上野村。丁度良い場所に道の駅上野があるので、ココでよく休憩をするのですが、休憩の度に村の見どころ紹介看板の『上野スカイブリッジ』が気になるんです。


国道からも見える吊り橋

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・R299から見る天空回廊・上野スカイブリッジ

いっつも指をくわえて遠くから見ているだけだったのですが、今日はここに行ってみよう!


と言っても、橋のすぐ脇までバイクで行けるんです。橋の片側にはバーベキュー場にキャンプ場とレストラン、反対側には天然記念物の鍾乳洞。
そしてそして、ソフトクリームも販売している!(←ひとりごと。)


では、早速ブリッジを渡ってみましょうか。

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・天空回廊と現実を隔離するトンネル(笑)

歩行者専用のかわいいトンネルが開いています。この先が橋みたいです。


全長10mぐらいのカーブしたトンネル。先が見えないからなんだかワクワク~
きゃ~♪

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・天空回廊・上野スカイブリッジ  L=225m・H=90m

人影一切なし・・・・なこの貴重な雰囲気なのですが、トンネルを出たところに赤外線センサーがあり、そこを通過すると大音響で橋の説明ナレーションと、通行料は寄付で1往復¥100円という放送が流れます。
そんな・・・・¥100円はきちんと払うから、放送カットしてよ~(笑)


2周の繰り返し放送が終われば、また元通りの静けさ。
早速歩いてみましょう~

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・テクテク・・・・

あっ、タイムタイム~!!
私、高所恐怖症だった・・・・(爆)。ペラッペラな橋、そして今日は風が強くて、橋の真ん中の方では風がダイレクト!


もう下とか怖くて見られない・・・・
げげっ!

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・橋にところどころ穴が空いている!

90m下の崖が丸見え!


うう~、四つん這いになりたい・・・・コワい。でもここは橋の真ん中。とりあえず横とか下とか見ないで、真っ直ぐ前を見て通過


思わず反対側まで来ちゃいましたけれど、しまった・・・・また橋を渡って帰らないと(爆)


でも、帰りはちょっとだけ慣れたのか、一応景色を撮影する余裕も。

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・遠くに国道が見えます

文書で書くと余裕っぽく聞こえますが、実際は腰抜け状態でサッと写真撮影して、また正面だけ見てダッシュ(笑)


10時以降、30分ごとに、橋に取り付けられたシャボン玉装置が作動して、辺りがシャボン玉に包まれるらしいのですが・・・・
そのシャボン玉装置が、一定間隔ごとに橋の欄干の外側に取り付けられています。

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・シャボン玉装置

うそ~~~~、どうやってこの装置を取り付けたのよ(恐) 石鹸水だってマメに補充しなきゃダメでしょ、欄干から体を乗り出して石鹸水補充・・・・(;´Д`)ウウッ…


ふぃ~~~~、精も根も尽き果てた感じで元の所まで戻ってこれました。


じゃぁ、ソフトクリームでも・・・・_| ̄|○
時間が早すぎてまだレストランが開いていない~(泣)

道の駅上野


という訳で、下界の道の駅まで降りて仕切り直し。


この時間になると陽も高くなり、とりあえず凍えるような寒さではなくなり、やや寒いぐらい。

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・道の駅上野

この道の駅・・・・道の駅の施設としては、右手前の小さな建物のみ。奥のレストランは・・・・『琴平センター』というJA上野村が運営する施設。


上野村ってネーミングセンスが変わっているというのか、何でも"センター"を付けたがるんですかね・・・・

  • 産業情報センター
  • 高齢者生活福祉センター
  • いきいきセンター
  • すこやかセンター
  • 構造改善センター

う~ん、この辺りまではよく行政が付けそうな感じですが・・・・

  • 堆肥センター
  • きのこセンター
  • いのぶたセンター

この辺りになってくると、とりあえず"センター"を付けた感じ。そして・・・・

  • 琴平センター(レストラン)
  • 焼肉センター

もはや何のために"センター"を付けたのかすらわかりません(爆)
国道を走っているだけでも、"○○センターはあっち"という道標がたくさん出てくるので、思わず笑顔になってしまいます。


ちょっと寒くて自殺行為かもしれませんが、とりあえず食べておこう。

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・ソフトクリーム・リサーチ

朝9時から、ソフトクリーム・タイム。
この村で作られている名物『十石みそ』を使った、みそソフトが売っているのですが・・・・みそかよ~。ノーマルにしておきました。
牛乳たっぷり感があって美味しいです。


そして道の駅建物内に『焼肉センター』のメニューが掲示してあって、上野村名物の『いのぶた焼肉』が食べられるんですって、すげぇ美味しそう♪
よしっ決定! 今日のお昼ごはんはここにしよう。ぐるっと長野県を回ってきてここにまた戻ってくれば、時間的にもちょうどよいし~♪

R299 十石峠越え

さて、ここからもう一つ峠を越えて長野県に入りますか。
長野に行くルートは、ぶどう峠十石峠田口峠の3つしかないのですが、この間ぶどう峠は通ったので、残り2つで行って帰ってこよう。


おや~!?

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・あれっ・・・・_| ̄|○

R299十石峠・・・・通行止め!? しかも当分の間!?!? やっぱり大雪の被害なのかしら???
おいおいおい~、仕方がない。ぶどう峠越えにスイッチさせるかぁ・・・・


急停車して看板をよく見ると、一応迂回路として矢弓沢林道が指定されていて、十石峠に抜けられるみたいなので、よしっ!未経験の矢弓沢林道を使ってみよう。

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・迂回路として指示されている林道入り口

・・・・ここか。迂回路看板があるから自信をもってココに突入して行けますが、平時だったらこの未知(道)に勝負しようとは思わない・・・・(爆)


結構登坂し、そして冬の季節の滑り止めに使用したのか、砂が浮いていて速度が出せず、チンタラチンタラ登ります。

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・深い森を抜ける林道

初めのうちは深い森を抜け、グイグイと上がるとやがて登りきり、稜線をトレースするように走ります。迂回路に指定されているので、時々長野ナンバーの対向自動車がやってくるのも驚き。結構使われているのね、十石峠。
林道』と銘打ってあるので、まぁこんなものだろうと走っていたら、あっという間にR299に合流。


国道?酷道?という先入観なく走るので、非常に楽でした。あとで地図を見返してみても、距離的にもこっちの林道の方が短いし、『まだ』国道よりは走りやすかったと思います。

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・R299合流地点 完全に交通を遮断しています

この十石峠ルートは、21世紀になっても一部がダートだったので、オンロードバイクの私は近寄らず、つい5年ほど前からいつの間にかダートが無くなっている!と通過してみたルート。
21世紀になっても国道にダートが残っていたぐらいの場所なので、なんとなく酷道っぷりが伝わるのではないでしょうか。そんな地点が通行止めって・・・・劇的に走りやすく改良しているわけでもないし・・・・


さて、ここから先は、高原のような雰囲気。青い空がより青く、近く見える快適ツーリング♪


ピークだぁ~!

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・【峠#3】R299十石峠  H=1,351m 長野・群馬県境

わざわざ展望台が建設されている峠。県境という『ハク』も付いている、第一級な峠(?)


青空で変なテンションになっているのか、メッシュジャケットで夏の格好ですが、シャキンと心地良い涼しさ・・・・と思ったら・・・・

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・十石峠 気温13℃

ぎょぇぇぇぇぇ~! 寒いよ! いや、寒いことを思い出しちゃったじゃん~
(まるで風邪を引いた時に、熱を測るまでは平気だったのに、数値を見ちゃうと突然ガクッと来ちゃう感じ(笑))


さっきのソフトクリームが、今頃ボディブローのように効いてきました。
一応、展望台にも登りますが・・・・視界は・・・・

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・R299十石峠展望台ビュー

やっぱり。果てしなく山だらけですね(笑)
エンジンを止めて、風の音、鳥のさえずり。キャンプしたい~と思っちゃいますが、きっと陽が落ちたらここは野生動物ゾーン。人間が安易に立ち入るとろくな事にならない気がします。


この辺りの峠は、どこも県境称号を持っているし、中央分水嶺(太平洋と日本海を分ける)でもあるので、第一級というよりも、超一級なのかも(笑)
そんな『』を巡るライダーは、岬とか峠とかが好きな生き物なんです。理由なんてありませんっっ!

ぐるりと田口峠アタック

一旦下界に降りて、さわやかな田園風景の中を流します。
遠くには湯の丸高原を構成する山々。ダイナミックな平地と急峻な山々のコントラスト。

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・湯の丸高原方面

さわやか~
私、こういう景色に免疫が無いの。素敵~♪


思わずバイクを止めて、のんびりしてしまいました。タバコでも吸う人ならば絵になるのかもしれませんが、ぼーっと缶コーヒーを飲むだけ(爆)


ココからは、進路を東にターンして、東京方面を目指します(早っ!)
長野県道93号、田口峠越えのルート。このルートは、面白い地点の近くを通るんです。

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・(旧)県93でのヒトコマ

日本で海から一番遠い地点』。一度VFR750F(RC36)でチャレンジしようとして、深いダートで諦めたのですが・・・・あれれ。過去の日記に載っていない!
きっとブログを書き始める前の出来事だったのかしら?


そして、日本で函館とココにしかない五稜郭がある、ドマイナーだけれどもキラりと光る場所
五稜郭付近は、近年バイパスが出来てしまい、意図的に旧道に入らないと通り過ぎてしまうのですが・・・・


旧道旧道・・・・

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・なんか爽快すぎるんですけれど・・・・

あやや~・・・・_| ̄|○ バイパス走っているじゃん!(泣)
五稜郭通り過ぎちゃいました。まぁ以前にも何回か見たことがあるし、いいかぁ。焼肉を食べに行こうっと♪


ぶほほっっっ!

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・県93 通行止予告

またかよ!
それも完全封鎖ではなく、時間帯通行止め。え~っと、現在時刻は10時40分・・・・


・・・・_| ̄|○
1時間以上足止めですか。いや、それよりも目的の焼肉センターの営業時間は短いので、こんなところで足止めされたらアウト~(泣)


ダメ元で工事中のところまで行って、缶コーヒーでも飲んでいようか・・・・

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・工事現場

確かにショベルカーとトラックが完全に道を塞いでいますが、作業の隙にバイクだと通してもらえちゃいました。ラッキ~♪


さわやかクネクネ

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・田口峠アタック

田口峠の西側。五稜郭側はそんなに勾配もRもキツくなく、爽やか~な走り。


まぁ、今日はここまで散々クネクネしてきたので、もうこの時点では特筆なし。


そして頂上、田口峠

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・【峠#4】県93 田口峠  H=1,120m 中央分水嶺

ここも先ほど越えてきた峠と同じように、日本海と太平洋を隔てる中央分水嶺の峠。
群馬~長野県を結ぶ峠3兄弟で一番標高が低いのですが、この峠の雰囲気が一番好きかも。なんにもなくて、至ってシンプル・・・・


なんにもありません。
そう、県境の看板も!


ここは、中央分水嶺であるにもかかわらず、他の2つの峠と異なって、県境では無いんです。
実は県境は峠をだいぶ降りていったところにあるんですが、改めて調べてみると、ほんとうに不思議な峠。まずは地図をご覧くださいませ。

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・県境と峠の位置図

茶色い線が群馬・長野県境。一番下のぶどう峠から、十石峠大上峠余地峠と続き、更に地図のすぐ上の内山峠と、いずれも中央分水嶺の峠を県境が結ぶ形となっているのですが、田口峠だけは大きく迂回するような境界となっていますねぇ。


なんとなんと大昔、上州と信州でその境界を決めるとき、麓から出発し、両国の役人が出合ったところを境にすることとなって、こんな変則的な県境が今に伝わっているそうなのです。

http://www.geocities.jp/gunmakaze/column/06tagutitouge.html 田口峠と県境(群馬~長野)の不思議

というわけで、峠的には超一級では無いのかもしれませんが、代わりにミステリー級です(笑)


面白いことに、峠3兄弟とも、長野側はそんなにクネクネしていないで山の地形をうまく使って直線的に標高を稼いでいるのですが、群馬側はクネクネ短距離で標高を稼いでいます。

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・ダウンヒルはクネクネ

峠から降りる楽しいクネクネのひとときですが、砂が・・・・(泣)


バイクで20分ほど走ったら、ようやく県境。ずいぶんと変なところにあるんですねぇ。

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・下り坂の途中に長野・群馬県境

そして更に紛らわしいのは、ここから『(群馬県の)南牧村』な訳ですが、長野県にも『南牧村』が存在するんです。初めてココを通った時は、『ん!?ここはどこ?』と一瞬空間が歪んだかのような錯覚を起こしました。


更にミステリー。ここから先は群馬県のはずですが、写真右側の案内看板には、この先に長野県の地名が掲げられているんです????

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・ここから群馬県のはずなのに、この先は長野県!?!?

も~訳がわかりません!


この『馬坂(まさか)』という地名も、境界を決めるときの役人どうしが出会った時、上州側が『まさかっ(こんな所まで来ているとは!)』と叫んだからだとか・・・・
こんなに山深い所に集落が存在している事自体がすごいです。
ちなみに、電話は群馬県側の市外局番なのですが、郵便は毎日長野県側から峠を越えて配達に来るそうです。そんな訳だからなのか、峠3兄弟のうち、田口峠だけは冬季通行止めにならず、通年通行可能


知れば知るほど面白い峠でした。
ちなみに、道はスパルタン! 浮き砂は当たり前なので、スピードは出せません。

塩ノ沢峠を越えて・・・・

田口峠を降りきったら、更にもう一つ峠を越えて、上野村に戻ることにします。


この道は、ちょっと前までボロかったのですが、峠をパスできる長大なトンネル建設と、その前後の取付け道路も拡幅されたことで、とっても気持ち良い快走路に変身
ついさっきまで、砂にビクビクしながらトロトロ走っていた反動で、ずばばばば~ん!(笑)

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・県45 爽快な塩ノ沢峠アタック  GRD4で撮影した空の色、なんか青すぎませんかね?

さて、このまま快適に新道トンネルで峠をパスするか、旧道で塩ノ沢峠を目指すか・・・・


ごめんなさい!

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・県45 湯の沢トンネル  L=3,323m

結局楽をして、峠はパスしてしまいました。

焼肉センター

さぁ、予告どおり戻ってきましたよ~、ココに!
その名も『焼肉センター』(笑)

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・上野村 焼肉センター

さすが土曜日のお昼だから混雑しているんじゃないのかと思っていましたが、店内は程よい席の埋まり具合


焼肉かぁ~、嬉しいなぁ。そういえば、"ツーリング × 焼肉"って今まであんまり経験がないかも(笑)
たっぷり走ってきたんだから、タップリとご飯を食べよう。

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・メニュー

メニューは全て『いの豚』で構成されています。
いの豚って、"いのしし × 豚"でしょ。普段の焼肉でも、牛肉よりもあっさりした豚肉が好きな私ですから、このメニューは全て当たりって感じ♪


上野村では、いの豚を生育しているのですが、年間の出荷数はわずか150頭ほどなので、なかなか一般には流通しない貴重なお肉
豚肉よりも締まりがあり、臭みがなく、歯ごたえがあり、脂肪は甘くてコクがある。コレステロールを下げるリノール酸を多く含み、カロリーは低い・・・・ってどれもこれもいい事ばかり。(ただし、飼育が難しいらしい。)


もちろん私は、いの豚ロース定食で! あっ待って~! 単品で猪豚ばら肉も追加しちゃおう!

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・いの豚ロース!

いの豚ってこういう感じなのかぁ~♪
ロースなのにしっかりと脂身もあって、食べる前からテンションア~ップ!


ばら肉は、若者向けの肉っっっ!って感じですね(笑)

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・いの豚バラ!

サムギョプサルってところかしら?


じゃぁ、早速焼いて、タレを付け、ゴハンにペタペタしてから食べましょう・・・・・


あれっ!? 食べるのに夢中で写真無いじゃん(爆)


確かに、私好みのしっかりした歯ごたえの肉。欠して硬い訳ではなく、歯ごたえがあるんです。ロース美味っっ!
バラは・・・・想像通りの肉です。


豚肉と比べて、あっさりというか、味がしないというか・・・・とにかく『さっぱりを洗練しつつ、歯ごたえを求めた感じで、食べた感がありますねぇ。
次回は、ロース定食に単品ロースを追加って感じかしら? いやいや、ホルモンも食べてみたいなぁ。


ツーリングもしたいけれど、焼肉も食べたいときに、このロケーションは最強でしょう。

リターン

帰りは、R299志賀坂峠を通るのでは芸がないので、県道71号・土坂峠越えをチョイス。


この峠も、群馬・埼玉県境という称号を持っていますが、残念ながら中央分水嶺ではないのよねぇ~・・・・

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・県71・土坂峠アタック

しかも群馬県側は砂だらけで、非常に走りづらいぃぃぃ(泣)


その後、朝一で越えた県道53号・山伏峠を再び越えて自宅に着いたのでした。
走っていないようでも、しっかりと足腰に来た、高速道路を使わない純度(?)の高いツーリングなのでした(笑)

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