吉野家の牛丼は全てにおいて計算され尽くしている完成された食べ物です。
食材や味付けなどの吟味などは言うに及ばず、御飯と牛肉の絶妙な量配分に関しては絶品なのです。
肉を少し食べたら、大量の御飯を頬張らないとダメなように設定されているのです。(←全ては私の主観に基づいています。私以外の第三者には当てはまらないかもしれません。以下も同じ。)
そのペース配分を間違うと、肉だけが無くなってしまったり、逆に余ってしまうのです。
・大盛り・玉子・味噌汁 | ・計算に勝ちました |
ずいぶんと昔から、『肉』と『御飯』についてだけ言及してきましたが、灯台下暗し。大事なポイントについての評価を失念していました。
『玉子』です。
玉子を抜きにして、唐辛子をかけて食べるもの良しなのですが、この玉子をトッピングすることで計算が複雑になるのです。
最初に丼の全体に行き渡るように玉子を掛け、そして食べ始めると第一フェイズ、最初の数回は『肉+御飯+玉子』が確実に口内に運ばれ、トロッとしたトロミの付いた玉子と肉と御飯のハーモニーを楽しめるのですが、中の御飯をほじくりながら食する第二フェイズになると、玉子の効力が及ばないのです。
これを何とかすべく、次のようにオーダーしてみました。
・牛丼の影には・・・ | ・玉子をダブルで。 |
注文するときも恥ずかしかったし、店員も『えっ(?)』的な応答がありましたが、再度『玉子を二つです!』と念を押してオーダーしました。
そして、作戦としては、最初に玉子2つを投下してしまうのではなく、最初に一つ、そして第一フェイズ終了後にもう一つ投下する事にしました。
するとどうでしょう。
最後までドロドロとした御飯が楽しめました。いや、逆にちょっとドロドロしすぎだったかもしれません。最初の一つ目の効力が僅かながら第二フェイズにも作用していたことになります。
やっぱり吉野家の牛丼は、玉子が一つで全体に行き渡る計算された絶妙な盛り付けなのです。