DC 電気配線完了

いよいよ愛車バイクのVFR750F(RC36)へ搭載しておいたインバーターに火を入れる為の直流電気配線を行う。

(写真)取り付け完了した左インナーパネルのインバーター起動釦


*ケーブル結線図

まずはキースイッチに連動した電源を取る場所ですが、メーターパネル裏の電気配線密集地帯の『白/緑』ケーブルを切り、両端に圧着端子を取り付ける。ここに新しく割り込ませるケーブルとともにネジ止めする。
実はこの場所、レーダー探知機やグローブヒーターの電気配線も割り込ませている定番の場所。楽に作業が終った。

・配線密集のメーターパネル裏 ・圧着端子で分岐

電源を分岐させるとき市販の3分岐コネクタを使っていたこともあったが、バイクの振動でチャタリング(瞬断)が発生し、タコメーターやスパークユニットが誤動作したことがあった。やっぱり圧着端子が一番だ

サイドカウル・カプラーコネクタ

メーターパネル裏から分岐させたケーブルは、オイルクーラー脇を通り左インナーパネルへタイラップを使って固定する。
ここでカプラーコネクタを挿入しておく。これがないとアッパーカウルが取り外せなくなってしまう。
そうそう、カプラーコネクタは「ケーブルに平型端子を取り付けそれを束ねる構造」なので、圧着はペンチで代用すれば何とかなると思い何本かカシメたのですが、バイクへの配線中に強い力で引っ張ったら抜けてしまったため、あわててましな工具である電工ペンチを買いに行ってしまった。

・左:圧着ペンチ 右:電工ペンチ

さすがにペンチとはまるで違い強固に締め付けることができた。
しかし、圧着端子は規定の締め付け圧が決まっており、その締め付け圧を掛けなければペンチ自体が外れないような仕組みがついているし、端子自体にも正しいサイズの圧着ペンチでカシメたことを示すマーキングも入るようになっていて、振動などでは絶対に外れない高信頼な物となっているが、平型端子圧着はしっかりした規格の物が見当たらない。ちょっとだけ心配なのである。

ケーブル・ルート

ケーブルは左カウルの内側、フレームに沿ってシート下まで持ってくる。
この時にどう頑張ってもV型エンジンのリアバンクエンジンヘッド脇を通らなければならない。真夏の渋滞時などには相当高温になるところなので出来れば避けたいところだが、標準配線もこのルート取りで耐熱チューブらしきものが追加取り付けしてある。

・左インナーパネル下 ・左カウル内 ・左シート下付近(赤・黒のケーブルを新設しました。)

もし熱で溶解するようなことになると良くてヒューズ切れ、最悪は電気系統ダウンとなる。時々目視で点検する必要があるな。

シート下でリレー回路

これでキースイッチに連動した電源がシート下まで来たので、リレーによる自己保持回路を形成し、前回搭載完了しているインバーターに接続して全電気配線が完了したのである。

・シート下のリレー回路とインバーター

早速試運転をしてみた。

  • キースイッチ未投入ではプッシュスイッチに関係無くインバーター切であること
  • キースイッチ投入直後はインバーター切であること
  • キースイッチを何度も投入切断してもインバーター切であること
  • キースイッチ投入状態でプッシュスイッチonとするとインバーター入となること。これ以後プッシュスイッチ動作に無関係にキースイッチ切断までインバーター入状態を保持すること
  • キースイッチ切断時はインバーター電源は切定位に復帰すること

全て順調に動作しました。

残すはAC配線

ここまでこだわって車載インバーターを取り付けたので、AC配線にもこだわりたい。

欲を言えば防水型のAC100Vコンセントを探してきて、シート下付近のカウルの隙間に固定したい。
晴れの日限定ですがこれでまたひとつロングツーリングが快適になります。不便を楽しみ、かつ頭をつかって快適にする。
キャンプツアラーのちょっとだけ幸せを感じるヒトトキです。

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