関数電卓を買い替え、価格に驚き! 電卓戦争はまだ続いているのか?

会社で使っていたCITIZEN製関数電卓お亡くなりになった・・・・
太陽電池式だったので、明るければ点灯するはずが、液晶は真っ暗のまま。パッと見た限り、電池交換ができるような機構は見つからず、まぁ寿命かしらね
学生当時は、シャープ製関数電卓を使用していて、一万円弱の値段だった気がする・・・・


二代目のCITIZEN製は、結構安かった記憶があるけれど、いくらかは覚えていない。衝撃を受けた記憶もない。


しばらくはPC標準で付いてくる電卓ソフトを使っていましたが、いちいち立ち上げるのが手間。なので今日、家電量販店に立ち寄って、新しい関数電卓を見繕ったのですが・・・・

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・シャープ ピタゴラス EL-501JX関数電卓

あまりの安さに驚いたっ!! なんと税込み¥771円!(本体¥714円) 答一発っ!(笑)


ええぇ~、おぃおぃ安すぎでしょうと目を疑ったのですが、基本的な機能の関数電卓だと、どのメーカーも千円切ってくる!
フルドット液晶で、ちょっと前のポケコン的な使い方をするやつでも¥2,000円~¥3,500円くらいと、現実が信じられないよ!


確かに¥3,000円くらいのやつはデザインが格好良くてつい欲しくなってしまいそうですが、私は電卓機能が欲しいの

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・液晶部分がちょっと小さく不格好

必須の2進数・10進数・16進数の換算機能が使いやすいことが最重要。
次点で、自分で電池交換ができるボタン電池交換式であること、とボタンクリックの感触で決めました。


微妙に液晶パネル部分が小さくて不格好ですが、わざとそうしているとしか思えない。あと天地に3mmほど大きければ完璧ね。


いや~、でもね。値段が安すぎだし文句はない
非関数電卓というか、普通の電卓は千円以下で買えるのが当たり前になっていますが、まさかその波が関数電卓にも及んでくるとは!


大昔、NHKスペシャルというドキュメンタリー番組で、後年に国際科学技術映像祭(産業部門)銀賞を取った『電子立国 日本の自叙伝』では、半導体の進化にフィーチャーしたものでとても感銘を受けたのですが、その第4回が『電卓戦争』。

https://www.youtube.com/watch?v=BYv8bmtdCWk NHKスペシャル 電子立国日本の自叙伝 第4回 電卓戦争

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・電子立国日本の自叙伝 第4回 電卓戦争

まだ半導体の集積度が低いころ、電卓・・・・電子式卓上計算機は存在せず、計算機という大きさと値段。


とても個人で買える代物ではなかった・・・・

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・リレー式計算機 カシオ製14-A

CPUなどと言うものも存在しない時代、論理回路はリレーで組まれていて計算は遅い・・・・これでも、ギアを組み合わせた電動式計算機よりも、静かで速かった時代。


これを、小さく、安くしていく過程が、半導体産業とその周辺技術産業を大きく発展させていく・・・・
世界で最初のCPU、インテル4004の開発は、日本人とアメリカ人の手によって電卓の小型化のために開発され、やがて現代のコンピュータにつながる。


軽くて小さく、消費電力が小さい液晶も、この過程で成長・発展。やがて、ペラッペラな電卓になり、自動製造ラインになる・・・・

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・ペラペラな電卓に至るまで、数々のドラマがあった

この発展劇、総合電気メーカー以外に、いまや奈落の底に落ちかけたシャープの活躍が光るなぁ~!


私が子供の頃、父親が大事に持っていた電卓は、まだポケットには入らず大事に革ケースにしまっていた緑色に光る表示装置だった。今思えば、相当に高価だったのでしょう。


そんな苦労が有るはずの、しかも高機能な関数電卓が、わずか¥771円って・・・・
頭がおかしくなりそうだわっ(笑)