朝5時、今日はまだ世間は寝静まっている時間から走り出します。
今回のツーリングのメインの日、青森県・下北半島をぐるり巡る予定で、本州最北端を始めとしていろいろ見てみたいのですが・・・・下北半島はデカい! 昨日の津軽半島とは比べ物にならず、地図読みで450kmもあるため少しでも時間を作るための作戦なのです。
そんな、ヤル気100%な私なのに、天気といえば・・・・
・青森には低気圧接近中 | ・青森は勝ち目無し! |
昨日の夜の時点では『晴れのち雨・確率60%』だったのが、今朝だと『晴れのち曇り・確率40%』まで快方に向かっています。大丈夫! なんとかなる!
下北半島北上
人生初の下北半島。荒々しい草原がひたすら続き、そして道は真っ直ぐなのに小刻みに上下を繰り返すので、北海道みたいなドーんと広がる視界! とまではいかなくても、ひたすらアクセルを開けてカッ飛ぶ楽しさ♪
早朝移動の利点で、他の交通はほとんど無く一気に距離を稼ぎます。
・辺りは低い霧が立ち込め | ・荒々しい原野を走り | ・そして海沿いロード |
『むつ』の街は自衛隊基地が沢山。この街を通ったのがちょうど8時前の通勤時間帯なのか、国道は大渋滞! 私も渋滞に巻き込まれ、どこまで続くの~(?)とおとなしくハマっていたら、みんな自衛隊関係者。あちこちの基地に吸い込まれていきます・・・・。
軍事的にも重要な津軽海峡をこれだけの人手をかけて防衛しているんだなぁ・・・・と感心してしまいました。
必死になって釜伏山展望台への入り口を探していたのですが、ついに見つけられずパスすることに・・・・。
ニホンザル生息北限
地理的にも時間的にも未開な地ですが、思っていたよりはペースが速かったのでちょっとだけ寄り道。下北半島の出っ張ったところの南端((?) 説明が難しい。)は、ツーリングマップルだと『ニホンザル生存の北限』とかコメントしてあるので立ち寄ってみることに。
・この場所 | ・TMを拡大! |
国道から外れて岬の先端を目指します。猿がいっぱいいるのかな~(?)(?)(?)
・小さな漁港がある | ・そして通行止め | ・仕方なくUターン |
何にもありません orz。小さな漁港があってその先は通行止め。
しかもよく地図を見ると『行き止まりは小さな漁港』って、事実がそのまま書いてあるじゃん! すっかりニホンザル生存北限のコメントにだまされました・・・・。
う~む、浮気するとロクなことにならん! 予定通り北上を続けますが・・・・
・すごい山奥感 | ・延々続くワインディング |
海のそばとは思えないほど山深い・・・・。
そして少し前まではダート国道だったこのルート。今はとっても綺麗なワインディング路に変身して、とっても快適ロード。
コーナーも多少遠回りしてでもRが緩くなるように設計されているので、バイクで流すにはちょうど良い。でもチャリダーの人は『勘弁して~』とピースサインの交換で手を振るのが元気ナシでした・・・・。
仏ヶ浦
下北半島西岸に、超巨大な岩の大群があり、それらが荒波に削られて物凄い景色が作られているというところ。
国道は断崖絶壁の上に作られているので、そこから急坂&階段をひたすら徒歩で海岸まで向かわなくてはなりません。
・無料の杖があるよ | ・こんなの余裕ジャン | ・なんか急になってきた | ・最後は延々つづく木製階段 |
最初のうちは新緑の散歩道で『余裕~』なんて思っていましたが、徐々に坂は急になり、最後は延々続く階段。下から登ってきた人が途中で休憩しているぐらいだから、まだまだ下があるのか・・・・、これ、帰りは登ってくるの(?)
そしてようやく海岸に着くと・・・・
・ひゃ~~~~、これでひとつの岩ですか・・・・すごい。 一番右はふくろう(?) | |||
・そこらじゅうが巨大岩 | ・鷲のように見える岩 | ・ちなみに人間はこの大きさ |
圧巻の景色が広がっています。真下に行くと、首が痛くなるほど上を向いても見切れないほどデカい。そしてこんなに複雑な自然の彫刻のいたずら。
昔の歌人もこの景色を見て『神のわざ 鬼の手つくり仏宇陀 人の世ならぬ処なりけり』なんて歌を残しています。
ちなみに、やっぱり帰りは辛かった・・・・。そして、国道沿いにも一応展望台がありましたが・・・・
・国道にある駐車帯 | ・展望台があります | ・見えることは見えるけど・・・・ちっぽけ |
やっぱり汗をかかないとダメ。よく『写真では実物を見たときの感動は伝わらない』と言いますが、ここで仏ヶ浦をみても写真と一緒。ぜひ下に降りましょう!
願掛け岩
いよいよ最北端、大間崎が目標に入り始めました。海岸沿いの道を北に向かって走ると・・・・視界には大きな2枚の岩が立ちはだかります。
・北進ラストスパート! | ・目標、最北端大間崎! | ・むむっ、何じゃあの岩は |
なになに・・・・願掛け岩。それぞれ男願掛け岩と女願掛け岩と呼ばれていて、縁結びの岩なのだとか・・・・。う~む。とりあえず登っておくか(笑)
・これが岩かよ。デカい | ・歩いていると鳥居が! | ・これ、道・・・じゃないな | ・振り向くと、結構登ったなぁ |
さすがただの岩(なにが(?))。道らしい跡があるからそこをトレースするけど、登っている最中からカラカラと落石が・・・・。
とりあえず上まで来ると、さらにその先に屈んで歩くほどの小さな木々のトンネルがあります。大丈夫かな・・・・。こんなところクグッていて蜂にでも襲われたらアウト~! 誰も助けがこないぞ・・・・。まぁ、進むか・・・
・屈んで歩くトンネル | ・むむっ、また鳥居だ! | ・ゴールには祠が |
あららっ、ちゃんと神様がいました。ということは、もう一方の岩にもあるのかな(?) 興味はありましたが残念ながら、さっきの仏ヶ浦で体力をだいぶ消耗したので登りませんでした・・・・
大間崎
やった! 本州最北端の『大間崎』。
数々な岬・崎はあれど、これだけのビッグネームは日本に数箇所。別に何があるというわけではなく、自分の達成感を満たすだけ・・・・なんて書き方をすると虚しくなるだけですが、とにかく嬉しいんです!
・やったぜ!はるばる来たよ本州最北端 大間崎! | ・旅の相棒はもちろんVFR750F(RC36 1990) めざせ20万キロ! |
マグロの町としても有名な、初めて訪れる『大間』ですが、とってもコンパクトな小さな町。北海道・函館行きのフェリーも往復しているので、大型トラックがバシバシいるのかと想像していましたが・・・・
・大間フェリー埠頭 | ・津軽海峡フェリー・・・!(?) |
しょぼい・・・・。
本当に小さな小さなフェリーバースと、ターミナルがあるだけ。函館港・青森港みたいなビッグな港を想像していたので、意外~。
ショックだったのは、『東日本フェリー』の名前が消えてしまい、『津軽海峡フェリー』になってしまったこと。この航路が廃止にならないことを祈っております。
大間崎の碑の裏にある、真の最北端を散策したり、ちょっとまったり。
・最先端ファミリー | ・おや(?)(?)北を示すマークが | ・むむむっ | ・ココが真の最北端だなっ! |
そうそう、やっぱりご飯を食べないと。さっそくカモメ食堂・・・・・あれっ(?)休み(?) のぼりとか店内にしまってあるし・・・。
ということで、隣のやる気がありそうな『海峡荘』食堂に入りました。
・かもめ食堂は・・元気なし | ・となりの海峡荘 | ・海鮮メニューがずら~ |
オーダーは『まぐろだけ丼』。見た目が派手だし、中トロすごい!
・まぐろだけ丼! | ・中トロだらけ~ | ・ねっとりしています |
けど・・・・、なんだか味が薄い気がする・・・・。しかも壁のポスターには大間のマグロの漁期は8月~11月だって。
食べた後に気が付きましたが、カモメ食堂は営業中でした。ただ単にやる気がないだけ(?)
恐山
その後にショボイ『鉄道メモリアル』なる、大間鉄道を国が建設しておいて途中で中止になった『幻の鉄道』の跡を見学してから、恐山へ。別にあんまり期待はしていなかったのですが・・・・
そこに至るまでの県道4号ワインディングが楽しい! そして、なんだか景色が変・・・・。
・県道4号ワインディング | ・あれっ・・・川が変(?) | ・硫黄の塊があちこちに! |
川全体から温泉臭が漂い、景色は荒れ果てた大地の様相をかもし出してきました。なんじゃこりゃ~! そのまま進むとそこが恐山でした。
『霊場』とか言われてもよくわかんないんでけど・・・・有名らしいです。日本三大霊場ですって。とりあえず見学していくことに。
・大きな門をくぐり・・・ | ・また門をくぐり・・・ | ・奥に進むと・・・・ | ・本堂(?) |
どうやら修行をする寺院らしいです。普通ジャン・・・・と思うのはココまで。さらに奥に進むと・・・・。
・なにこれ~ | ・辺りは硫黄臭! | ・中には『危険』カラーコーンも | ・そこらからボコボコと噴出しています |
辺り一面硫黄臭! 木々も生えることが出来ず、白く変色して地獄を連想させるような景色が延々と続きます!
この情景を自然が作り出しているというところがスゴい!
所々は、リアルに熱い気体が噴出されていて、カラーコーンで『近寄るな』とバリアされています。
・それにしても広い! | ・(?)(?)(?) | ・流れる小川は全てこの色 | ・ソレが流れ着く『極楽浜』 |
場内(?)は小川が流れており、それらが行き着く先は隣の湖です。そして白く変色した地形がそのまま湖に接していて、まるで南の島の海岸みたい。その名も『極楽浜』。なるほど昔の人は味があります。
う~む、意外と面白かったです。しかしやるなぁ~青森! 自然も沢山です。
あっ、午前中にあれだけ探した釜伏山展望台への入り口、コッチ側に有ったのね・・・・。時間が無い~パス!
尻屋崎と馬
さて、今日のラストイベント。もうひとつの先端・尻屋崎に向かいます。宮崎の都井岬と同じく『野生の馬がいる岬』で、ひそかに楽しみにしていたんですよね。
九州ツーリングのときも『最南端の佐多岬より都井岬のほうが綺麗で楽しかった!』経験があるので、今回も『最北端の大間崎より尻屋崎に期待』なのです。
・今度は県道6号で北上 | ・海が見えればもう少し! |
恐山から『むつ』の街に出て給油してから最北上。この時点で既に14時。今日中に下北半島を脱出することまで考えるとギリギリの時間。
それにしても今回はやたらと給油の回数が多い!
初の北海道ツーリングの時もそうでしたが、この先給油できる街があるのか(?) 地図上では街となっているけど『ショボイ街』の可能性もあり、また先端とか辺鄙なところを目標に走ることが多いのでとにかく早め早めの給油モード!
忘れていましたこのドキドキ感! 未知の場所に行くワクワク感!
北海道も10回も行っていると、どの街がどのくらいの規模かどうかは頭に入ってしまってるので、適切なタイミングで給油が出来てしまう(?)のですが、『ツーリングの最も基本的なこの感覚!』が楽しい・・・・。(みなさま、わかってもらえますかね、この気持ち。)
さて、尻屋崎へのゲートが見えてきました。馬が逃げ出さないようにしているゲートです。
・尻屋崎へのゲート | ・野生の馬、寒立馬の解説 | ・森を越えると海 | ・灯台が見えてきちゃいました |
さて、ゲートをくぐり、森を抜けると海が見え、そして辺りは牧草地帯の様相なのですが・・・・、馬が一匹もいない・・・・(ToT);。
そんな~、馬がいないと来た意味が無いじゃん~。
はぁ~、とりあえず灯台に行こうか・・・・。
・おやっ(?) |
いるじゃない~!灯台の周りにうじゃうじゃ。(でも、イマイチ良い写真が無い! バイクと馬と灯台が入ったのが皆無!)
・あれっ、馬は(?) | ・あれあれっ、馬は(怒) | ・今度は灯台がいない | ・バイクがいない~ (>o<) |
でも、現場はとってもまったりなんですよ。馬がむしゃむしゃと草を食べる音と風の音。
いいなぁ~。
・バイクの周りは馬いっぱい | ・次から次へとやってくる(?) | ・親子の馬 | ・むしゃむしゃ・・・・ |
しかし本当に写真がダメだな・・・・。雰囲気伝わっていますか(?)
ははは~(ToT);。今日は天気があんまり良くない日だったのを忘れていました。よくここまで持ってくれました、感謝感謝!
そう、ココでついにポツポツやってきました。
まあ、後は下北半島を脱出して八戸まで行くだけだ。なんとか逃げ切ろう!仕方が無い、出発!
・急いで戻ろう!県道6号 | ・ダメだ!逃げ切れない! カッパ着用です |
今日は予定の設定に無理があり、連日バイクのロングツーなのに下道only450km超も走ってしまいました。それでも観光はしっかりしたので移動は常にハイペース。じっくりと下北半島を見るのであれば2日掛けたいほど!
そもそも今日を含めて青森に2.5日も費やしているのにまだ足りない! 舐めていました青森を。
今日は走りすぎて疲れたので、風呂場で洗濯してサッさと寝ます!(もちろん飲みにも行くけどね。)
雨にはやられたけど、見るところは全部回れたし、今日は大正解!なのでした。
明日からは、いよいよ東京方面に向けて南下を開始します。