(写真)横に止まっていたフェリー。(私が乗るヤツじゃないのね~)
最終日
今日も早朝に自然な目覚め。家電機器から隔離された不便な、でも楽しい生活をしていると、人間はきっとこんな生活リズムなるのだろうな。
暗くなったら寝るしかないものね。(酒を飲むとグッスリ!バタンキュ~)
コンビニで軽く朝食をとり、一路函館をめざします。観光いっさい無しで走ります。
函館でイカを食う・再び
函館はやっぱりイカ!朝市の中を歩き、活きイカを食べさせてくれる所を探すが見当たらない。
しかたなく道産娘食堂のイカ刺し定食で勝負してみた。(このために朝食を軽くしておいたのだ。)
確に都内では食べれない味だけど、捌き立てでキモまで食べられるものとは大違い。
その後も場内を一周すると何件か活きイカを食べさせてくれる店を発見。暫くは当たりの店を探し当てるまで勝負が続きそうです。
・道産娘食堂。函館では普通のイカ刺しでした。 |
ハセガワストア
食欲を満たした後は函館の街を散策しながらハセガワストアに行き、『やきとり弁当』を購入。
この店、函館のみのコンビニで、その場で焼いてくれる一種のほか弁屋が合体しているみたいな所。
函館でやきとりとは、豚肉を焼いたものを意味するので、当然『やきとり弁当』もブタ串丼のイメージなのだ。フェリーの中で食べると目立つこと間違い無し!
・函館のみ。ハセストのやきとり弁当 |
函館観光のポスター『想いでの場所を探そう』の写真が素晴らしかったため、同じ場所を探し出してデジカメで撮影。さて仕上がりは…帰ってからのお楽しみです。
・これがそのデジカメ写真。函館の坂の上から |
汚い!
さて、フェリーの時間なのでフェリー埠頭に向かう。
市街からはちょっと離れているので国道を移動し、やがて埠頭入り口の交差点を左に折れる。ここは誰も来ない場所。フェリー乗船の車だけが来る。
そして一時停止を意味する『止まれ』の標識。わたしはきちんと停止線手前で停止し左足着地。さらに少し進み左足着地し左右確認すると……
ババーン!交通機動隊のレーダーパトが歩道からこちらに睨みを利かせている。
こんな場所のどこが危険なんだ(?)
県外車が多く土地鑑が無く、ゴールはすぐそこという気が抜けた状態を狙っているだろう…
さよなら!北海道
今回の旅の終りを告げる青森行きフェリー。昼間の便なのでみんなかもめに餌をあげて喜んでいます。
今回もいろいろあって楽しかったが、東京・八王子までは800km弱。まだまだ気を抜けません。
・フェリーの中で。良くがんばったね、VFR。 |
しかも東京はこれから大雨らしい。つらい高速道路走行になりそうだなぁ。
こっちは快晴でもすでにレインカバー装着状態でパッキング。ものすごい違和感をかもし出しています。
頼む、明け方まで天気持ち越して~
青森港強風・着岸困難! 15:35
今日のフェリーは揺れるなぁと思っていたら、やはり今日は風が強いらしい。
到着予定時刻の15分前に船内放送があり『先行のフェリーが青森港強風のため、着岸が困難な状況で、時間がかかっています。この影響で本船の着岸も遅れます。』とのこと。
しばらくして、到着予定は『遅れ30分!』と。
おいおい~。強風でのバイク走行は時間もかかるし体力使うし…
これは後半に相当響いてきそうだぞ。
本州帰還!東北道青森IC 16:46
さぁ、ここからは持久戦の始まり。
東北道680kmと、首都高速S1~C2~5号~C1~4号、そして中央道八王子までずーっと高速。
高速道路の二人乗りを解禁したことだし、ついでだから通行料金も二輪車区分を設けてくれませんかね、道路公団さん。
そういえば、私のバイクVFR750F(RC36)は、正確な排気量は748ccなので、フェリーや全日空スカイツーリングなど、なぜか750ccを境に料金が異なるシステムでは随分とお得感を味わっています。
現行のVFRは排気量が増えて781ccなのでその点ではとても損な気分を味わうでしょう。
・ここからもうひと踏ん張りですね。 |
足止め!東北道 18:30
現在、岩手県内の岩手山SAで待機中なのです。
なんとこの先の区間で火災通行止め!
誰だよ~事故ったヤツは~
情報収集の為にサービスエリアに寄ったら『事故』ではなく『山林火災』とのこと。
燃えているのは一つ先の紫波サービスエリア裏手の山。
当分駄目そうだな。今日は相当ツキが無い~
しかたないなぁ~ 19:28
山林火災の通行止め、16時10分から延々と続いている。
解除の見込みが立たないので、待ち始めてから60分で諦めて、一般道に迂回することにした。この付近の地図を持っていないため、インフォメーションで高速道路ガイドをもらう。
盛岡南IC手前の電光掲示板で『ここで出よ!火災通行止め』と掲示され、道がパトカーでふさがれていた。(なるほど、後から気がついたんですけど、インター出口の手前には何処も必ず電光掲示板が設置されていますね。このために使うのか!)
インターの料金所で、とりあえず青森IC~盛岡南ICの料金を払い、『乗り継ぎ』であることを告げると、ピンク色の通行券『乗り継ぎ証明書』をもらった。一般道を迂回して再度東北道に乗り、最後の料金所で通行券と、ピンク色の通行券の二枚を提示するシステムらしい。
国道4号線に迂回。同じルートをトレースする車が多数いるため、信号右折渋滞が発生していた。
途中の国道沿いの紫波消防署はもぬけの殻。全消防車が出動して消火活動をしているらしい…
・ピンク色の乗り継ぎ券と、再流入後の通行券。 |
雨!80km/h規制 21:29
岩手県の前沢サービスエリア付近から雨がぱらついてきた。もう雨に当たったか!
ここから先はずーっと雨だった。気温は5℃近くまで下がり、雨で体温を奪われ、長距離・長時間のため防水グローブは水没し、予備グローブも水没。
おまけにシールドの水滴で乱反射、自分の呼吸で曇り、暗い夜。前が見えない!
50km毎のサービスエリアの屋根付き駐輪場がありがたい。毎回ちり紙でシールド裏面をふき取るが10kmも走るとまた前が見えなくなる。
何度諦めてサービスエリアで夜を明かそうかと考えたことか!でも、天気の回復は見られないため、とにかく走るしかない。遅いペースの車を見つけてペースカーに仕立てて、とにかくテールランプに食らいついていく。
寒さで体に力が入ってしまうため、首周りが痛み出し限界であることを示してきた。幸い関東平野に入ると気温が上がったのか、シールドの曇りが無くなりスピードが出せるようになったが、今度は眠気が!
途中でコーヒーを飲み、とにかく気力!気力!気力!
歌を歌ったり、乗車中に出来るだけ体を動かしたりして走る。
いままでの東北道縦断で、ココまで長い距離を雨に打たれたことが無かったが、すごく辛かった。沿線全域が天気が悪いときは素直に一泊することにしたほうが良さそうですね。(でも昼間走るとゴールデンウィークは大渋滞だしなぁ。難しい。)
東京帰着 05:28
気力で持ちこたえて自宅到着。パッキングを解除した後はすぐに風呂に入る。
『ふぁ~』
なんともいえないため息が出た。
北海道の思い出がすべてこのつらい走りで打ち消されたみたいだ。
荷物は、リアバッグ、サイドバッグはレインカバーの効力が奏してほとんど濡れていないが、タンクバッグが水没。タンクバッグ付属のレインカバーは撥水加工が死んでいた。高速の通行券もヘロヘロで機械で読み取れず、料金所通過に物凄く時間がかかってしまった。
ごめんなさい、料金所のおじさん。
しっかり手入れをしておくことにします。
おわり。