ダイヤル110

今週は交通安全運動週間ということで警察ネタを。

警察は110番。小さい頃から頭にすり込まれてはいるものの、実際に使用する機会は少ないと思います。(小さい頃イタズラしたことを覚えています。ゴメンナサイ!)

ある日、友人と東京都内で唯一の山奥である奥多摩にツーリングに行き山梨県に抜けて帰ろうとし、乗用車1台の幅程度で低速タイトコーナーが連続する道を下界に向けて下っていた。

やがて、右側は山岳左側は崖で沢になっており、左カーブになっていた。カーブを抜けた所の左側ガードレールがスッポリと破壊されていた。

違和感

真新しいガードレールの破壊状況に瞬時に違和感を感じ、バイクを左寄りにルート取りし立ち乗り姿勢で左側崖下を覗くと、乗用車が頭から崖下に落ちているのが確認できた。しかもまだ真新しい……(?)……!
バイクの止め現場を確認するも、『まぁ、事故処理が終った後だろう』ということでそのまま素通りした。

やがて下界まで降りてきてコンビニで休憩した。友人と先程の出来事を話しながら缶コーヒーでブレイク………になっていない。気になってしょうがないのである。実は、現場にバイクを止め確認している間に、何台かのバイクが通り過ぎたのでが、その人たちも同じコンビニで休憩しており、てっきり私たちが110番して警察の到着を待っているのだと思って、自分たちは素通りしたそうだ。
やがて、すでに入電しているかの確認だけでも警察に電話をしたほうが良いのではないかという話になってきた。

罪は無くても110番にダイヤルするのは体が拒否反応を示し(単にイタズラの悪い思い出のせいかもしけないけどね。)、私と友人のどちらでダイヤルするかジャンケンをすると、私が負けた。

ドキドキ

コンビニには公衆電話がつき物。受話器を上げ、緊急通報無料ボタンほ押すと、お金を入れなくてもプー音が聞こえてきた。『1』『1』『0』………『プゥルルルルル…』………すぐに警察につながった。

残念ながら地元の人ではないため住所がわからない。奥多摩から降りてくる途中の道で、現在のコンビニの場所から10kmほど行ったところで乗用車が崖から転落している事故を見たのですが、事故処理は終わっていますか(?)』と聞くと、

いいえ、詳しく教えてください』とのこと。
詳しくと言われても、それ以上の情報は無かったが、見たままの情報を伝えて電話を切った

あぁぁぁぁぁ、ドキドキした。なんだか疲れた。


警察との会話を聞いていた友人は、あれで場所がわかるのか(?)イタズラと思われないか(?)といろいろといわれたので、友人に『案内してみるか(?)』と聞いてみた。この時点で二人とも正義感に満ちてきて、出戻りになってもいいからもう一度山に登ろうという気になっていた。
もう一度110番にダイヤルし、『先程の事故を通報したものですが、案内します。』と伝えると、『ご協力ありがとうございます。すぐにパトカーが向かいますので、パトカーに同乗してください。』と指示された!

天下御免

すぐにパトカーのサイレンが聞こえてきて、徐々に音が大きくなってきた。クイックレスポンス!
警察官に通報者である旨を伝えると、『パトカー同乗だと事故処理が終わるまでここまで送る事が出来ないため、バイクで誘導してください。』と指示された。
いやっほー。赤灯ピカピカのパトカーのすぐ前を私たちのバイクが走る。友人は何を血迷ったか30km/hの制限速度で走りやがる。
アホーッ!私が80km/hでカッ飛んだ。さすがに通報案内者を捕まえないだろう。人命救助という大名義分もあるし………


いやー、気分いい。前を走る車は赤灯サイレンの威力!端に避けてくれます...ん...!(?)まてよ。傍から見るとパトカーに追われて逃げているアホライダーとしか見えていないぞ。
やがて事故現場に到着し、お役御免。警察官は事故現場を視認して、さっそく無線で応援隊を手配していた。『山岳救助装備が必要。ザイル等は多めに持ってきてください。』などと物騒な話をしている。現場は交通整理などの手配が取られ、一般ヤジウマは隔離されたが私たちは現場直近。
やがてロープを括り付けた警察官が崖に下り、生存者の確認をすると、なんと車内はもぬけの殻。車のナンバーから照会して、持ち主はすぐ近くの人だということが判明し、すぐに電話して確認を取る。


持ち主の人はこの事実をまったく知らず、その家の子供(免許取立ての初心者)が車を使って出かけようとしてハンドル操作を誤り崖下に転落。本人は自力で脱出し家に戻っていた....


なんだよー。人騒がせな!! 一件落着、引き上げることにしました。(その後持ち主が呼ばれていたから、後処理はきっとたいへんだろうけどね。)