バイク乗車中のコミュニケーションツールであるアマチュア無線。複数台で走るときにこの便利さを体験すると、もう後戻りはできません（大袈裟）。
そして最近であればバイクでヘッドセットというジャンルも確立されてきているのですが、私が始めた当時はそんなものは微塵もなく、自分でいろいろ集めて形にした次第。
 |
| ・【使いまわし写真】ヘルメットに取り付けている自作ヘッドセット |
マイクには、白バイで使われているDMA-160型を使用。記録を遡ると・・・・どうやら2009年から使い始めているので、10年選手。さすが官需向けなので作りはしっかりしている！
がしかし最近、肝心の送信時にこちらの音声が電波に乗らない事象が多発！
いろいろとガタが来ていることは否めず、経験的にマイクコネクタを『グリグリ』すると回復するので、まぁいわゆる接触不良だろう・・・・それも、過去に何度が壊れたヘルメットに取り付けているコネクタボックス内部がね。
診断してみると、その都度壊れた原因を調べて対策してきているので、今回はコネクタボックス内部は正常。ということは・・・・どこが接触不良なのだ？
 |
| ・コネクタボックス周辺の様子。地面に置いた時、ケーブルが地面にヒットする。しかもヘルメットはちょっと浮かせているのに |
どうやら一番怪しいのが、このコネクタの樹脂充填部分とケーブル部分の継ぎ目が、床にヒットしてテンションがかかるの場所。ヘルメットを床に置くと、強制的に潰される格好になる・・・・
最初は問題にならなかったのですが、10年間繰り返されるストレスによる、この部分の接触不良が考えられるな。ほぼコネクタに近い部分でもあるので、音声が乗らないときにコネクタをぐりぐりすることで、この部分の接触が改善されて回復していた・・・・と考えると、辻褄も合う！
さっそく秋葉原でRCAピンジャックを購入してこよう。
ただしコネクタ単体に自分ではんだ付け・・・・しても、最初は良くても長期的にバイクの振動でダメになることも経験したので、樹脂封入されたタイプを買って、マイク側に直接はんだ付けしてしまうプラン。
店頭でケーブル付きコネクタを見ていたら、なんと直角方向に曲がったコネクタ付きが売っているではありませんか。これならば更に安心だ！
 |
| ・こんなコネクタ付きケーブルがあるのですね |
でも、ケーブルの長さがマイクまで届かなそうだったりして、悩みに悩んでチョイスしたのが上の写真のもの。ちょっとケーブルが太いのが気になる・・・・
最悪はマイク側のケーブル取入口を削って拡大する必要がある・・・・
いくつかある太さから、一番細いのを選んだのですが・・・・なんと中身はちゃんとした同軸ケーブル。
 |
| ・ちゃんとした同軸ケーブル。しかもアルミ箔シールド付き |
まぁ仕様上インピーダンスが75Ωと規定されているので、由緒正しい姿ではありますが・・・・中華製だったので、もう少ししょぼい物を想定していたのですがね。
その太さと同軸ケーブルという構造から、非常に曲げづらい。マイクアームが可動するので、曲げづらさはかなりの欠点！ 間違いなくマイクアームのケーブル入口部分にものすごいテンションがかかることが目に見えている！
このケーブルをマイク側に取り付けるためには・・・・まずは分解して偵察。
 |
| ・特殊なリング状のパッキンを通るケーブル |
おっと。プリント基板をぐるりと囲むパッキンで防水性能を確保しているのね。パッキンも面白い形状をしていて、ケーブルを通す部分だけリング状になっていて隙き無く防水性能を確保している・・・・同軸ケーブルの曲げづらさもあり、あれをこのままマイクにつなぎこむのは得策ではないな。
この部分は再利用できる間はこのまま再利用したほうが良さそうだ。
となると、自動的に現在のRCAピンジャックを切り落とすことに。
 |
| ・しかたなく、マイクを傷物に |
そしてケーブルをつなぎ替えてはんだ付け。
装着した感じはこんな感じ。
 |
| ・今度はヒットしない！ |
接触箇所はなくなりましたが・・・・黄色がちょっと目立つから塗装して黒くしました。
これでマイク系統が回復して、次回のツーリングか楽しみになりましたが・・・・バイク本体との間を連絡するLANケーブルにも亀裂を発見！
ここから破断するのも時間の問題だな。
あっちこっちが全部古いから・・・・補修が大変（泣）
