アマチュア無線機VX-8D電池パックの爪が折れたので補修してみた件

昨日、えぬむらさんが我が家にやってきた際に、次期アマチュア無線通話の構想についての確認がありました。
今使っている八重洲無線製多機能アマチュア無線機FTM-10Sは終売になっていて新しく買えないので、次期通信システムをどうするのか・・・・頭が痛い問題です。

先日の作業の日記
https://…/2024/10/27/ えぬむらさんいらっしゃい!ナビマウント変更作業に没頭した件

えぬむらさんのセレクトは、八重洲無線製の現行デジタルハンディー機FT5Dに移行するというもの。

・【使いまわし写真】手前の方に、次の無線システムをテストする機材

VX-8Dは二人共に所持しているのですが、無駄に機能が多すぎてゴテゴテし、ダイヤルも小さく走行中にグローブをした手で操作するのは困難。
FT5Dはボタンの数もシンプルだし、ダイヤルが大きい!
デジタル機なので通信方式は大きく変わりますが、電池パックはVX-8Dシリースとも互換があり、現在買い揃えているオプション機材が無駄にならないのは良い所。


なので私の手持ちのVX-8D次世代機に仮据えしておき、将来的にデジタル無線機に移行でも良い訳か。
幸いヘッドセット周りの外付け回路はすべてアナログ・自作なのでちょろっと回路構成を変えれば済みそう。

VX-8Dを購入した日記
https://…/2016/08/26/ 2台目のバイク無線システムは・・・・八重洲無線VX-8D/BU-2作戦!

・【使いまわし写真】八重洲無線製 VX-8D アマチュア無線機

使い難いと感じていたのは外部からのDC給電運用の場合
本体横のDCジャックにコネクタを差し込んで使わねばならないのですが、DCコネクタ使用中は防水性能を満たさないと言う設計・・・・とてもバイクで走行中の使用には耐えれまい。


しかし社外品ですが、電池パックのフリをして防水性能を保ちながらDC給電が出来るという製品があるというのでそのテスト。
良いねこれ~、と調子に乗って電池パックの脱着を繰り返していると・・・・バキッ!


電池パックを本体に固定するための爪があっさりと折れました(泣)

・バッテリーを固定する爪が折れました

それもいとも簡単に。強度設計に無理があるよ・・・・樹脂のしなりをスプリングの代わりにする機構設計なので、経年で樹脂のしなやかさが失われればいとも簡単に折れてしまう!


このような時の修繕方法として、以前ならばプラリペア一択だったのですが、ダイソン掃除機を修理した日記のコメントで『アクリサンデー』が良いですよ!とアドバイスを頂いていました。

掃除機をプラリペアで補修した日記
https://…/2022/02/13/ 自宅の掃除機が壊れたので手ぐすね引いて待っていた件

‐私の勘違い・・・・『アクリルサンデー』という名称かと思っていたのですが、正確には『アクリサンデー』なのですね。
アクリサンデーをなにかの機会に試してみたいと思っていたのでこれはチャンスだぞっ!?


さっそく購入しました。

・アクリサンデーなるものを使ってみたいと思います。

小さな箱に収まっていて、長期保存も(プラリペアに比べて)楽な感じ。


箱を開封すると・・・・大きな液体の入った瓶。それと見たことがある樹脂製の小容器。(ただし針はプラリペアのように途中に穴が空いている特殊なものではなく、通常の針。)

・内容物はプラリペアとよく似ている・・・・がこちらは1剤のみなので使いやすい

プラリペアは粉と溶剤の2剤を混ぜ合わせる必要がありましたが、アクリサンデー1剤。つまりは溶剤のみ。
接着対象物に触れると対象物を溶かし、そして溶剤が揮発すると溶けた対象物も再び固まる仕組みなので、接着というよりも溶着・・・・一体化させると言う表現が当たりなのかもしれない。


なので溶剤塗布は一発勝負!
最初に対象物を最終姿勢で仮固定しなければならず、これが一番手間ですかね。
私の場合は厚紙でガイドを作り、両面テープで対象物を貼り付けることにしました。

・位置を固定しやすくするためのガイド(厚紙)を仮設

微妙にズレが出てしまうのは仕方がないので妥協します。見栄えよりも機能回復を優先。


付属の小容器と針を使用して、特定の範囲にちょびっとだけ溶剤を塗布すれば良いのですが、思った以上に勢いよく溶剤が飛び出してしまった!

・液量が多すぎて周囲にもかかり、若干溶けてしまった

なので余計な部分の樹脂が少し溶けてしまった・・・・マスキングしようにも細かすぎて手が出せず、この結果はまぁ仕方がなかったですね。
幸いにも機能的には回復完了。


バッチリと代替スプリングとしての機能を発揮して電池パックをホールドしてくれます。