"武蔵野うどん"の本場で"武蔵野きしめん"とはこれ如何に?&荒川沈下橋

明日は変則勤務の仕事が予定されているので、今日はあまり深いダメージを追うようなレジャー(ツーリング)は避けたいところ。
なので冬に楽しもうと思っていた武蔵野台地に根を下ろす武蔵野うどん』店を巡る旅を少し前倒しして楽しんでみましょう。この作戦だと山には近寄らないプチツーリングの様相なので体への負担も少ないですしね。


さっそく圏央道の外側まで高速道路を使ってワープして、武蔵野うどん・・・・いや今回は趣向を変えて前から気になっていたお店『武蔵野きしめん』とやらに行ってみよう。
だが事前情報で分かっていたのですが関越道は東松山IC付近での事故により鶴ヶ島JCTから先は通行止め

・鶴ヶ島JCTから先が通行止め!? @ 所沢IC

私の目的ICは圏央道・川島ICなので支障しないかな?とやって来ましたが、出口渋滞6kmか・・・・すり抜けできる本線渋滞とは異なり出口渋滞はバイク特権が使えないのでチト厳しいな。


関越道・所沢ICから流入・・・・序盤は順調に流れていますね。

・走り出しは順調だが・・・・ @ 関越道

この先が通行止めと告知されている状況なので、考え方は三者三様


東京方面からやってくると最初のPA、かつ通行止め区間までの休憩施設はここしか無いから、ここで時間を潰そうとする車列・・・・

・最初で最後の三芳PAに逃げ込む自動車も多数 @ 関越道・三芳PA

PA内の駐車場は渋滞して、そのスペースを待つ車列が施設外まで伸びているのですが、合法的に高速道路上で停車できるので目的地が遠い人はこの作戦で時間を潰すのも有りですね。


私は鶴ヶ島JCT圏央道にスイッチしたい・・・・だが『出口渋滞』とはJCT流出渋滞の意だろう。(この先で『出口』と呼べるのはそこしか無い。)
ならばJCT手前で唯一脱出できる川越ICで流出してしまおう。渋滞は500mと言ったところか。

・Google先生によると鶴ヶ島JCTに近づくともっと渋滞しているらしい @ 川越IC出口渋滞

グーグルナビでも川越ICの少し先から真っ赤な表示(渋滞)になっている。すぐそこの目的地で渋滞に巻き込まれる方が精神的ダメージはデカいな(笑)
川越IC出口のこの車列、どこから続いているのだ? 料金所はほぼETC車だろうし、皆さんこの先を通行止めを迂回するために手前で降りたのであれば、目的地はみな川越方面?


だが予想に反して混雑していたのは料金所の先の八王子方面。その渋滞が料金所ゲートまで伸びてきて全体を塞いでいたのが原因のようで、ゲートを抜けた先の川越方面は天国♪
下道でR254に出て北上開始。落合橋で越辺川を渡河し、川島町に入る頃には景色は田んぼが中心に。

・川島町に入ると気分爽快!

このままR254を進むと圏央道・川島IC。そこから先は通行止め回避で並行するR254に逃げてくる車両で混雑しているので早々に国道を離脱して裏道へ。
気持ちが良い景色ですね。


道の駅『いちごの里よしみ』にほど近い場所なので、冬にはよく通るのよね。あった!『武蔵野きしめん本舗』店。

・武蔵野きしめん本舗

店の感じからしてコンビニの居抜きって感じ?
自家製麺』と銘打ってあるのでコダワリがあるのね、楽しみ~。


店内はテーブルカウンターが余裕を持って広々とレイアウト。そしてテーブルには『お品書き』。
初訪問なので色々楽しそうなメニューがあるけれど『肉汁きしめん』一択!

・おしながき

だがこのお店、入口すぐに食券自動券売機が設置(←小型でわかりにくい。)してあって、入店直後にメニューセレクトしなければならないのよね。
各テーブルに『お品書き』設置は無意味かと・・・・(いや、ブログ的に有効活用させていただきました。)


ノーマル(350g)では量が少ないだろう・・・・と中盛りにしておきました。

・武蔵野うどんではポピュラーだが・・・・肉汁きしめん(中盛り)をオーダー

ところで『きしめん』って何? いまさら書くのもなんですが『うどん』と『きしめん』って何が違うのだろうか。
散々名古屋駅ホームのきしめんを有り難たがって食べていたくせにパッと説明できない自分が悔しい(笑)

数多くのホームきしめんを楽しんだ日記のごく一部
https://…/2024/09/06/ 四日市出張からちょっと早めの帰京です
https://…/2024/03/24/ 四日市出張13日目:再び東京に帰るんです!
https://…/2023/12/27/ 三重→東京へは在来特急を乗継ぐルートでスマフォバッテリーが激減した件

その答えは・・・・『形のみ』。

  • うどん →長径1.7mm以上
  • きしめん→厚さ2.0mm未満。幅4.5mm以上


もちろんその形で『食感が違ってきます』し、裏方的には『茹で時間が大きく異なる』のだとか。当然薄いきしめんは茹で時間がうどんの約半分で済むので経済的なのだとか。
お品書き』の他、素材のこだわりも記述してあったので待ち時間でじっくり読書。

・地元・埼玉県比企郡嵐山町産の『農林61号』を使用

うどん・きしめんに相性が良い小麦粉でしたが、その後にもっと効率が良い品種に切り替えが進んでしまい幻と化してしまうところ、近くの嵐山町で復刻させたのだとか。


嬉しい都度茹でなので、茹で時間10分、その後に水で締めたりする調理工程のため2~3分かかるので気長に待ってくださいとも書かれていて、その予告通りオーダーから約15分で登場♪
おお~っ!!ツヤツヤだわ♪

・都度茹でのため15分程で登場した『肉汁きしめん』中盛り♪

当たり前だから『平べったい麺』に妙に違和感。武蔵野台地では図太い無骨な麺が主流なので、このピラピラは武蔵野台地では異端児。
だが星の数ほどある無骨なうどんと後発で勝負するための特色として、あえてきしめんで勝負しているのね。


さすが中盛り! しっかりとした量があります。約500g!

・ツヤツヤなきしめん♪ ぴらぴらしていますね

食べてみると・・・・さすがきしめん。薄いので無骨な歯ごたえはスポイルされ、モチモチが前面でとても食べやすい。
裏を返せば『強靭なコシを期待しているとちょっと拍子抜け』という感じ。


付け汁は具だくさん。良いな!

・具沢山のつけ汁

薄いきしめんにはつゆがよく絡むのか、意外なほど良い感じ。そしてライトな食感と相まってスルスルと食べ進んでしまい500gでも少し物足りないと感じるほど。
他の皆さんのオーダーを観察すると『天ぷら』を付けているようで。


しまった~!入って即の食券機に意表を突かれてしまい、他のもののオーダーを考える余裕がなかった(汗)
だが私にとっては食感がライトすぎ。体調がすぐれないときには良いかもしれませせんが、やっはり無骨なやつが良い・・・・

食後は近くの荒川の冠水橋を見に行こう

せっかくこの辺りまで足を伸ばしたのに、すぐに帰ってはもったいない・・・・
ちょろっと周囲を観光していくことに。


この辺りはなんといっても広~い荒川が目立つのよね。『日本一川幅が広い地点』という箔が付くほど広い!

川幅日本一の地点を渡河した日記
https://…/2020/11/03/ ラーショ紀行★ラーメンショップ 122号騎西店

単純に川の幅が広いのではなく、大正7年の"荒川放水路事業"で計画されて首都防衛のために横堤を築き洪水時に流速を緩和させるための遊水機能をもたせたため、結果的に川幅(普段は水がない)が広くなった場所。


一旦、普通の橋(?)を使って対岸の鴻巣市側(左岸)に渡りましょう。

・堤防(本堤)を越えるために登坂して・・・・

世間一般の川の流れと並行している堤防(本堤と呼称するらしい。)を越えると、横堤(八保第1横堤)の上を200mほど走ります。
この辺りに建設されている橋は、その物理的な建設工事区間を短くするためら横堤の先に橋が繋がっている構成が多く見られます。


横堤の部分が終わると橋の部分が始まります。ここからは見えませんが立派なコンクリート橋脚に支えられた太郎右衛門橋

・長~い橋を渡ります @ 県12/太郎右衛門橋 L=700.5m

右岸側は高い本堤で守られていますが、左岸側は大宮台地の縁なので堤防とかの土木建築物はなく、そのまま橋が終わります。水の流れが地形の影響を受け今の場所に落ち着いているのにはこんな地形的理由もあったのですね。
すぐ下流には『ホンダエアポート』。


左岸に渡ったら少し下流に移動して、再び荒川へ・・・・
突然視界が広がり草原が・・・・あの草原部分が遊水地で横堤により水を蓄えて流速を緩和させるところ。

・パッと視界が広がります @ 荒川河川敷(左岸から右岸方面を見る)

手前に小さな谷らしきが有るが・・・・


むむっ!どうやらあれが冠水橋(沈下橋)のようだぞ!

・冠水橋(樋詰橋)が見えてきた!

という事はこの幅が通常時の荒川の水の流れ。暴れ狂う川のハズがだ、平穏時はたったコレだけの川だと!?
しかもちょっと上流には首都東京の利水の大集成『武蔵水路』があり、利根川水系から水を毎秒50m3も移送して合流した後だというのにこの水量かよ。

首都東京のライフライン!"武蔵水路"を見学してきた日記
https://…/2019/09/28/ 社会科見学ショートツー・東京の生命線"武蔵水路"を見に行こう!

近づいてみると・・・・最低限の作りって感じね。

・増水すると沈むため、欄干とかも最低限の装備

当然この標高だと増水すれば遊水地よりも低い場所のため橋は沈む・・・・


有名な四万十川の沈下橋は、沈んだ際に支承する欄干が当初から設置されていないのですが、こちらは鉄のポールを刺してロープを張っただけのいかにも仮設と言った欄干が一応存在。
なので沈下橋と呼ばずに『冠水橋』と呼ぶらしい。


この欄干は、増水が予測される場合は委託されている近隣住民の手によって引き抜かれて避難させ、そして道路は通行止めの処置が取られるのだとか。
橋桁は・・・・なんと木製! その上にアスファルト舗装してあるという不思議な構造。

・橋桁はなんと木製!

これも流されて消失することを前提にしているのかな?
橋脚は金属製の頑丈なものなので、いまいちこの橋の考え方がよくわからない(笑) だがわざわざこうして残しているくらいですから地域住民の往来は有るのでしょうね。
事実、私が写真を撮っているときもほどよく自動車がやって来ますからね。


欄干の強度は・・・・歩行者の転落防止程度かな? バイクで突っ込んだら川に流されていくだろうから、渡る時は少し緊張します。夜間だとスパルタン!


橋を渡った後は・・・・東京近郊にこんな景色が?と思う原野が広がっています。一応農作をしているのかな?だが増水時には水に沈む場所なので、あくまで仮の場所。

・橋を渡った後は・・・・原野?

すごいな・・・・圧巻とはこのことだ。


ひたすら続く原野。橋の付近では程よく自動車がやって来たというのに、とたんに誰もいなくなった。画作りありがとうございます(笑)

・まじかよ埼玉~。まるで北海道かと錯覚する原野が続く

爽快感に浸りたかったらここに来るのが良さそうね。


さらに走ると横堤(写真右手)が現れた!1934年竣工。

・やがて横堤が現れた!(出丸第二横堤 L=961m)

なんかものすごく贅沢な道に思えてきた。


やがて道路は進路を変え、なんと横堤の上を走る! Wikipediaによるとこの辺りの林にはニホンジカも出現するのだとか。(←洪水のときにどうしているのか?は下衆な勘ぐりか?)

・やがて道路は横堤の上を走るように。なんて贅沢な道なのだ!!

しかも誰も居ない・・・・画作り(Ry


その後は普通の道路で帰宅。おっと・・・・さらに下流には左に荒川、右に入間川川の中間に位置する堤防道路。入間川にも冠水橋が有るみたいだし、橋を巡ってみるのも楽しそうだな。

・左が荒川、右が入間川の真ん中を走る堤防道路

もっとも、Google先生の誘導がなければこういった道はセレクトしないだろう。ツーリングマップルだと細かすぎてよく読み取れないですし。


適当に目的地を設定して道中を楽しんでみるスタイルもアリかなと思える一日なのでした。