タイトルの通り2019年から通行止めが続く埼玉県は秩父市と東秩父村の境界でもある『定峰峠』。
さすがに今シーズンには走れると思っていたらまだ通行止めが続いています。
・【1地点】県道11号 定峰峠秩父市方面はまだ通行止め H=620m @ 2023年3月 |
昨日、近くの白石峠に凍結具合を偵察に行ったついでに定峰峠の最新状況も確認してきました。
https://…/2023/03/05/ ぶらり近場を流す旅・・・・越生梅郷&大島うどん
定峰峠側(上側)からだと峠に通行止めのバリケードが設置されていて、それ以上は工事現場に近づけない・・・・なので今どのような状況なのかがさっぱり分からないし、埼玉県もそういう細かい情報を発信しないから余計に『どうなっているんだ?』という感じに。
前回、2022年10月の偵察の際に、下側からであれば合法的に工事現場直前まで近づけることがわかっているため、今回も一旦東秩父村側の下界に降りて秩父高原牧場経由でグルリと通行止め区間の反対側に回り込みます。
2022年10月に偵察してきた様子
https://…/2022/10/24/ 2019年から通行止が続く定峰峠の様子を見に行ってきた件2022年10月版
以下の日記に目を通す前に2022年10月の偵察日記にも目を通されると違いがよく分かると思います。
県道11号『栃本』交差点から定峰峠にアプローチ。
・県11 秩父市側からの峠アタック開始地点、この先通行止めで看板が設置されています |
間違って峠に向かってしまわないように、通行止めの看板は多数設置しているので地元住民しか近寄らず、すっかり静かな峠になってしまった。
普通に走っていくと通行止めのバリケードに遭遇して終わりなのですが・・・・
・【2地点】県11を走ってきて簡易水道浄水場の看板を目印に鋭角ターン |
定峰集落に向かう道に進路を取ることで、最初のバリケード(後述:4地点)を迂回出来ます。
いや正確には工事箇所が2箇所存在し、1箇所目と2箇所目の間に向かうことができるのが前述の進路変更。前回訪問時の図がわかりやすいので再掲載。
・【使いまわし画像】定峰峠周辺の埼玉県道11号 通行止め状況 |
図の赤い部分が工事箇所でその前後に通行止めバリケード(3・4・5・6地点)があります。
まずは下側の工事現場の様子を見に行ってみよう。
地図の{3}地点。前回訪問時はモノレールの発進基地が道路上にあり資材を送り込んで工事をしていましたが・・・・バリケードがない!
・【3地点】工事が完了してバリケードが端に寄せられている! @ 県11 |
いや、端に寄せられていて通れるようになっている! モノレール基地は跡形もない!
ちゃんと工事は進んでいるようですね。良かった~
この部分は崩落した下側にあたるところで、斜面は地すべりの再発を防止するために水が地中に滞留せずに抜けるように排水設備を建設するというもの。
・斜面を見上げると、モノレールは撤去され、水抜き施設が完成している |
どうやら地中にパイプを設置してそれ経由で地中の雨水を抜き、既存の谷に合流させているようですね。これで次以降の災害を抑え込めると良いな。
そのモノレールの発進基地だった場所を通る過ぎると・・・・やっぱり通行止めのバリケード! ただし本来車が向かってくる方向とは逆からのアプローチ。
・【4地点】工事は終わっているが終端のバリケードは残る @ 県11 |
普通に秩父市側から県道11号を登ってくると、このバリケードに遭遇して完了になってしまいます。が、私は合法的にその内側にいる・・・・
下側の工事が終了してもバリケードが残るのは、上側の工事が終わっていないのだろう。
いや、下側の土台とも言える斜面の水抜き工事が完了したからこそ、ようやく上側の工事に着手できたという表現が正解でしょう。
そんな上側の工事箇所・・・・地図で言う{5}地点を目指します。
・Uターンして坂を登り、5地点を目指します。道は綺麗 @ 県11 |
長い間通行止めが続いているのに、路面中央に落ち葉が散乱していないのは通過車両があるから・・・・それは工事現場で働く人々だろう。
おっと! バリケードの手前30mくらいから先がダートになっている! そして前回は崩落したまま放置されていた場所に、巨大な重機が駐車してある!
明らかに状況が変わっているゾ!
・【5地点】直前からダートになっている!(バイクUターン後) @ 県11 |
仕方がないからここから徒歩モードに切り替えて探索。
バリケードに近づくと・・・・おおっ!ダートながら道の原型が姿を見せている!
・【5地点】徒歩でアプローチ @ 県11 |
かなり大規模に工事をしたのだろう。
ちなみに、2022年10月の時点では下の写真のような感じでかろうじて道を少し残して崩落しています。
・【使いまわし写真】斜面が崩落して路面も崩れています @ 2022年10月 |
ここから不要な土砂を取り除き、しっかりとした基礎を打ち、コンクリート擁壁を作る・・・・
なんとここまで工事が進捗していますよ! 重機が止まっていなかったのならばオフロード車で通過はできそうな感じ。
・おおっ!道路の形にまで回復している! @ 県11 |
ようやくここまで来た・・・・
埼玉県では県道210号・中津峡の道が大崩落をして中津川温泉地区が孤立しているという、生活を営む上での障害が発生しているのでそちらの工事が最優先されるのはもちろんですが、こちらの工事も進んでいたのですね。
感謝です!
そうか・・・・地中を通っていたライフラインもやられたのか! だから前後の区間のアスファルトも剥がして地中の構造物も作り直したのだな!
・ライフラインも復旧している? |
あとは路肩の整備をしてダート道を形成したら道路地盤の工事は終わりそうだな。
開通までには舗装工事、ガードレール等の設備工事などもう少しかかるだろうからもう数ヶ月かしらね!