現役引退したサブスマフォ(京セラKYV42/Qua phone QX)をバイク使用専用にして、廉価通信Povo 2.0にも加入したら色々と便利で大活躍。
するともっと便利にしたいと欲が出てきました。
https://…/2022/02/28/ バイク乗車時のスマフォをQi給電にしてみたいと思った件
現在、音声信号はBluetoothでリアシート下の無線機(ミキサー)に転送、映像信号は人間が目視。残るケーブルは給電のみで、これをなんとかしたい・・・・そのために非接触給電(Qi)に移行できないかを検討。
意外にも簡単にどうにかなる気がして、アマゾンで売られている安価なQiレシーバーを購入してみました。
・汎用のQiレシーバー ¥1,300円 |
クレジットカードサイズのダンボール包装で届きました。
中身は・・・・ペラペラなシート状。耐久性も無さそうなのでこれ露出させていたらすぐに劣化・破損させてしまいそう。
・ペラペラで耐久性は無さそう。Micro-USB B端子付き |
時代遅れとなりつつありますが、Micro-USB Bコネクタ付き。Qi給電を受けるとこの端子に直流電力が発生するというわけ。
すごい時代だな。ダイオードなど一つ一つの部品が小さく製造できるようになったからこその製品。屈曲性基板にコイル状のプリントと最低限の部品をつけ、ビニール状のカバーを付けただけという感じ。
中華メーカーのこういう思い切った製品仕様は、日本メーカーだと誰もやりたがらないものなぁ・・・・
これをサブスマフォのUSB端子に取り付けるとこんな感じ。手帳型スマフォケースを使用しているから微妙だなぁ・・・・
・手帳型ケースに貼り付けるとこんな感じ |
中心線からオフセットされているのは、スマフォのUSB端子が中心線上に設置されていないので仕方がない点か。
しかもこの手帳型スマフォケース、バイク搭載時は下の写真のように折り曲げて設置するので、Qiトラッンスミッターとの間に隙間が開いてしまう。
・実際にバイクに搭載する時は折り曲げるので、隙間があきそう |
この隙間があっても給電が成立するのかは試してみないとダメだろう。
Qiトラッンスミッターの想定設置場所は、RAMマウント中心地点の黒い丸い場所に両面テープで貼り付け予定。
・【使いまわし写真】RAMマウント(Xグリップ) |
なのでQiトランスミッター自体も薄くないとダメだろう。
そもそもバイクに搭載という時点で振動対策されたものでないと1年と持たない気がする・・・・
すると選択肢はほとんど無く、厚さ3.5mm、防水性能が明記されたデイトナ製をセレクトしてみました。
・デイトナ製 16079 ワイヤレス充電器(Qi規格対応) 15W |
ハンドルに取り付けられる電源ON/OFFスイッチまで付いてきた・・・・デイトナらしいな。
ただ取説をよく読むと、フロントブレーキスイッチから電力線を分岐させる想定らしく、付属のケーブルはあまり長くない。それどころかかなり細くて頼りない。
そして配線上にはマッチ箱大のケースが・・・・
ここで直流12Vをスイッチングさせて交流にしているのか、はたまた直流12V→直流5Vへの変換のみしてQiトランスミッタ内で交流に変換しているのかしら?
まぁどちらにせよこの箱の中でスイッチングしているのは間違いなさそうでして、どのくらいノイズを撒き散らすのかという点も気になるな。というか別でノイズフィルタの追加設置は必須な気がする。
まずはどんなものなのか、直流安定化電源で実際のバイク搭載時と同じ14.2Vを供給してテストしてみましょう。
・12V駆動というのもバイク向けらしい。とりあえず直流安定化電源でドライブ |
無負荷状態だと、(安定化電源内蔵の電流計では)0.00A・・・・無駄な電力消費がないというのは素晴らしい。
続いて手帳型スマフォケースを折り曲げて、バイク搭載状態と同じようにQiトランスミッターとQiレシーバーを近接させた状態。
・手帳越しでは充電されず・・・・ |
うむ・・・・充電しないな。やはりかなり距離を近づけないとダメみたいだ。
手帳型スマフォケースを開いた状態でQiトランスミッターとQiレシーバーを近接させると・・・・
・手帳を開き直置きすれば当然充電される |
赤い充電ランプが点灯し、充電状態に入りました。間違いなく距離の差だな。
この日のテストは一旦終了し、手帳型スマフォケースでの使用ではダメということがわかったので、ケース無しで使うか?
だか落とした際の衝撃とかを考えるとケースはあったほうが良いし、Qiレシーバーも剥き出しではダメだろう。
またしてもアマゾン様にすがると、もう骨董品の域になりつつあるこのスマフォ KYV42向けのケースがまだ売っている・・・・しかも売れ残りなのか非常に安価。なので一つ購入することに。
・手帳型ではないカバーを別途購入 ¥500円未満 |
TPU素材の透明カバー。本当は透明ではないやつが良いのですがこれしか無いので仕方がない。買えるだけでも奇跡でしょう。
TPU素材は熱に弱い、紫外線にも弱いと基本的にバイクでの使用には向いていないですが(爆)
これをスマフォに被せるわけですが、その際にQiレシーバーも一緒に包み込んでしまいます。こうすればQiレシーバーの耐久性の問題も回避できそう。
・カバーの内側にレシーバーを挟んで装着 |
カバーの厚みが約1mmですが、これ越しにQi送電は成立するのか?
さっそく充電試験。どうやらカバー越しでも電力を受けて充電できるようです。充電スピードも問題なし。
・これなら非接触充電可能 |
オマケとして随分と軽くなって持ちやすくなった・・・・手帳型スマフォケースって随分と重くてデカかったんだな。
なんだか新しいスマフォの気分(笑)
送電側は14.2V/0.5A付近。定電圧制御されているので電流値はふらつきますが、充電が進むほど電流値が低くなっていきます。約7Wの電力でこの電流値ならばバイク側に与える影響も無さそうだわ。
変換ロス・電磁誘導によるロスがどのくらいあるのか興味があるので、この状態でスマフォ側の電流値を測れればよいのですが、あいにくMicro USB-B端子に対応した測定手段がないのよね(泣)
手帳型スマフォケースの厚みがなくなった分、Qiトランスミッターの3.5mmが加わっても、バイク上でのスマフォホールドに問題はないでしょう。
あとは実際に搭載してみてってところかな。