あぁ・・・・バイクで関西に来ていれば(泣)
今日はあまり天気が良くない予報ですが、なんとか雨は降らずに持ってくれるんですって。そして今夜から明日は雨。なので出かけるのであれば今日がチャンス!
毎度毎度のホテル暮らし出張において、休日はウザいんですよね。清掃の関係で外出するなら6時間以上出ていないと駄目。でもヒッキーでもテレビ見るくらいしかやることがないし、結局ランチと晩飯は買いに行くし。
という訳で前者。どうせならば徹底的に出かけよう。
・普通列車 福知山行 |
普段よりも早起きして朝6時台の普通列車。今の私は機動力は公共交通機関しかないので仕方がない。
これでグイグイと山奥へ。
・車窓は清流。ただし最近の雨で濁っているのかな? |
都内の住宅しか見えない車窓と違い、景色は本当にのどか。
そしてホテルではあまり寝られないくせに電車だとよく眠れてしまい、気がつくと終点。山陰本線との乗換駅、JR福知山駅。
・2方面から特急がやってきて、2方面に散っていく @ 福知山駅 |
何度か来ているこの駅は、北近畿ビッグXネットワークの中心地点。京都・大阪・天橋立・豊岡山陰方面を結ぶ拠点。
特急列車がタイミングを合わせて2方面から到着し、2方面へ出発していくことでこれらの乗り換えをスムーズにし利便性向上を狙う仕組み。
天橋立に行くときに何度かお世話になりました。近くには小さくですが、福知山城が見えます。
https://…/2018/03/18/ 関西出張中の週末は、天橋立観光をしてみましたよ。
https://…/2015/04/19/ 日本の車窓から・・・・(泣)
https://…/2012/06/09/ 焼肉食べて願掛けしておきました
乗り換えに少し時間があるから、駅前探索。そうそう、今日の乗車券では100kmを越えるから、途中下車可能なの。
・駅舎たけ立派で異様に見える、福知山駅 |
駅前には・・・・なんにも無い。立派な高架駅がなんだか異様に映るぞ。
ただ、転車台と蒸気機関車だけが置いてありました。
・C11 40と転車台 @ 福知山駅前 |
ここも鉄道の街だったんだな。
手がかかる蒸気機関車時代には地方のあちこちに鉄道の街がありましたが、省力化により人手が不要となり消滅。
はたして省力化が良い事なのだろうか?
やって来ました特急列車。
・特急きのさき 城崎温泉行 |
次の和田山駅から一駅だけ乗る必要がある播但線との接続の関係からか、ヤフー乗換案内ではこれに乗れ・・・・と。
5分後に普通列車が同じ方面に向けて出発するのに、どうやら次の乗り換えが間に合わないのかな?
・一駅 ¥660円でブースト |
あぁ~、乗り心地が全然違うじゃん♪
特急で一駅なので、10分ほど。快適な旅はここ和田山駅で終わり。
・和田山駅で下車 |
広~い構内の跡が残る廃墟がまた、何とも言えない味。
調べてみたら、ここは和田山機関庫の跡で、レンガ造りの建物は、車庫の跡。
・車庫跡 @ 和田山駅 |
屋根も全て落ち果てて、保存するにはもはや手遅れか?というくらいにボロボロ。
しかし駅前の一等地であるはずのこの地が、これだけの時間が有ったにもかかわらず手付かずで放置されているところを見ると、よほど商業的に見込みが無いということなのでしょう。
給水塔も手付かずで残存。
・給水塔 |
だが鉄道公園にしたところで、人々が集まらないからこの状態なのかもしれない。
和田山駅から乗り換える、初めての乗車となる播但線は・・・・
・たらこ色ディーゼルカー・・・・なんかダサい(泣) |
うわ~、以前から時々見かけては『乗ってみたい~』を連発していた、昔ながらのディーゼルカー。
https://…/2016/08/23/ 一日遅れで東京に・・・・陸路で!(←おいっ)
素晴らしい・・・・けれど、よく見るとなんか格好悪いな。実はもともと複数両編成で使用する車両でしたが、途中で1両のみで運転できるように改造したらしい。その時の改造費を抑えるため、平面なブサイク顔なのだとか。
そうこうしていると、もう1編成がやってきたわ。こちらはどうやらスペシャルラッピング車。
・なになに・・・・うみやまむすび!? |
こちらが本来の『顔』。国鉄時代の見慣れたやつですが、あのひどい顔よりは素晴らしく良い。
でもよかった、乗るのがこれじゃなくて。鄙びた雰囲気が台無しだったわ(笑)
なんか写真をバシバシ撮り、駅周辺を観察していると、うみやまむすび号と入れ替えにやってきたのは福知山駅を5分後に出発した普通列車・・・・
なんだよ~特急料金を払わなくても乗り継ぎできたじゃん☆ まぁでも乗り換え時間が1分しか無いので、こんなにゆっくり観察することはできず、結果的には時間を買ってよかったのでした。
播但線を一駅だけ乗れば、目的の『竹田駅』。
・JR播但線 竹田駅 |
なんとも素朴な感じが期待を裏切らない。左手の山の上が竹田城址。
駅舎は瓦屋根、駅員さんもいるし、観光案内所もある立派な駅。
・JR竹田駅舎 |
ここから竹田城址には、駅裏の登山道を40分登る・・・・のは、体によろしくない(笑)
中腹まで登ってくれる路線バスを待とう。だがバスの時間まで30分ほどある。しかし目視できる範囲内に喫茶店はおろか、商店のたぐいは一切ない。
ぽけーっと待つしか無い、ある意味贅沢な時間。雨が降る心配はないけれど、その分涼しいのかと思いきや暑い! 前言撤回!エアコンがある所が良いなぁ(泣)
30分経過・・・・
・スペシャルラッピングのミニバスがやってきた! |
すげぇ手間を掛けているバスだなぁ!
もっと混雑しているのかと思いきや、良い意味で期待を裏切られ、バスのお客は私の他にもう一組のみ。
小型バスがやって来ましたが、理由が氷解。この先、林道みたいな狭い道に入っていくので、このサイズじゃないと入れないのね。
途中、道の駅的な自家用車が進入可能な最奥地に立ち寄り、ここで乗用車で訪問してきた人を拾ってから、登山道走行。
・中腹の『竹田城跡』バス停からは徒歩 |
中腹のバス停から900m歩くと大手門ですって。昔は大手門前まで自動車で行けたらしいのですが、写真で見るように乗用車どうしの離合は困難な幅の道路。
ここに無秩序に一般車両が飛び込んでは制御不能になるので、一般車は入山禁止。バス・タクシーのみでしかも一方通行という規制は妥当なものだと思います。
アスファルト舗装されているとはいえ、本格的に登ってるぞー! 汗ダラダラ(笑)
・結構登っています |
やはり山の上にあるお城にそう簡単にアクセスできるわけが無い!
今日は涼しいだろうからと、タオルを持ってきていなかったらジ・エンドでしたわ。タオル大活躍!
途中には縁起物の落ちない岩。
・落ちない岩 |
学生さんとかはこの岩を触りに来ればご利益があるのでしょう。竹田城址は、この『岩』が見どころ。
確かに落ちそうで落ちない・・・・
・向こう側は崖なのに、落ちないで留まっています |
一息つきつつ、まだまだ歩く・・・・暑い~
ようやく大手門手前の料金所。一般の人は¥500円です。場内にはところどころにガイドの人もいて解説してくれるので、この値段は全然惜しくない。
・料金所 |
ここまで自動車で来れたって? 私ならばお断りしたい場所だな。
ここからはさらに階段を登り・・・・あっ、城壁が見えてきた!
・立派な城壁が見えてきた |
この竹田城の壁は15年かけて作られたもの。後年では岩を切って形を揃えたものを積み上げる工法なので、いうなれば苦労なく積み上げられるのですが、その技術が発達する前の時代に作られたので、自然の岩の形のまま(←多少は削るのでしょうが。)で積み上げられた壁。
なので隙間が多く、一見すると不安定。だけれども大きな地震の際ではこの隙間が揺れを吸収し、全体に大きな被害を及ぼさず、400年もの間この形を保っているのだとか。
うぉぉ~、すごい規模だ! これだけの岩をここに持ち上げるだけでも相当な人数が必要だろう。
・北千畳からの眺め |
よく、雲海に浮かんでいる竹田城の写真が有名ですが、あれは隣の山に登って撮るんですって。しかも時期は秋~冬の早朝。なので今回は素直に城本体の方に登りましたが、いや~素晴らしい。
これほどまでに巨大な城は、地方の城主では財力的に作れず、豊臣秀吉が力を示すために支援をしたのだとか。(←小生、あまり歴史に明るく有りません。)
・本丸跡から、南千畳を望む |
大阪城を中心に、西側には福知山城・竹田城・姫路城で防衛ラインを構築したのだとか。うそ~そう聞くとさっき通過してきた福知山城をもっとフィーチャーしてくるべきだった・・・・_| ̄|○
本丸方面を振り返る・・・・本当にこれが400年前のものとは驚きです。(もちろん多少の修復は行っているそうですが、全体の1/8にも満たない程度なのだとか。)
・南千畳から、本丸方面 |
いや~、景色も抜群に良いし、見学に来てよかった♪
おっと・・・・登った分は降りねばならぬ。登山するたびに下りが辛くて苦労する私にとって、これは難関。
・入口は立派だったけれど、出口はノンバリアフリー(笑) |
ひぃぃぃぃ~、この程度でもやっぱり膝が痛みだしてきた。まぁ帰りのバスまで相当時間があるので、ゆっくり戻ろう。
45分待ち。出張時の機動力のない旅だと、こういう仕打ちにももう慣れました(笑) 特に急ぐ用事があるわけではないのでのんびり待ちましょう。
・帰りのバスは・・・・45分待ち |
それにしてもさっきまで曇っていたのに、お城の上に登ったあたりからピーカンになってきた。暑い!
そしてようやく循環バスがやってきたので竹田駅に戻るわけですが、バスの駅到着時刻と電車の発車時刻が同じという・・・・乗り換えのことを全く考えていないバスダイヤの設定にはちょっと怒りが!
観光の街なのだから・・・・あと10分バスを早く走らせてくれればよいのに・・・・(いや逆に、わざとこうして街に滞在させたいのか?)
・バスの駅到着と、電車の発車が同時刻って・・・・(泣) |
電車は時刻通りに行ってしまった・・・・_| ̄|○
どうするのよ・・・・・とりあえず駅の周りを探索します?・・・・おやっ!?
・雰囲気を台無しにする・・・・恋人の聖地。さすがに城址に設置できなかったか |
なんだよ~、これ何処にでもあるなぁ。
駅前は城下町だというのだが・・・・なんにも無い。徒歩圏には絶望的になにもない。
・喫茶店・・・・なにそれ美味しいの? |
やはり公共交通機関オンリーで観光に来ることなど、少数派なのでしょう。
次の和田山行き汽車は・・・・なんと1時間15分後。
・暑い~、次の汽車は1時間15分後 |
おぃぉぃぉぃ~、ついさっき45分も時間を潰したというのに、また1時間オーバーはもう持たない・・・・無理っ!
ご飯を食べるところでもあれば時間は潰せるのですが、田舎を甘く見た私の負け。
幸い逆方面ならばすぐに来ることがわかり、そしてスタート地点に戻るのにもこちらのほうが早いとの結果から、予定外の方向に向かうことに。
・逆方向であればすぐに来る。とりあえず大都市に出よう |
どこまできっぷを買えばよいのかわからないから、とりあえず姫路に出ればなんとかなるでしょう。
意図せずして、福知山城→竹田城→姫路城と回る形になったしまった。
いわゆる『普通の顔』の単行ディーゼルカー、寺前行き。もう地名から場所の想像がつきません・・・・(汗)
・しっかりした『顔』のやつがやってきた。満点! |
なんか改造されているのか、想像以上にエンジン音が静かで快適。ただしちょっとでも坂道になると『故障しているのか?』というほどスピードが出ない。
まぁこんな景色の中をゆっくりと走るのは悪くない。
・車窓は田んぼと山 |
終点の寺前駅は、非電化区間と電化区間の境界駅だったみたい。
乗り換えるのはコレ。というか飛び乗ってしまったのですが、今になってよく考えたら一本乗り過ごして寺前駅をよく観察してくればよかったわ。もったいない!
・途中から・・・・国電に乗り換え |
えーっと、ブロアー音がスゴいうるさいやつ。ディーゼルカーのほうが(加減速性能を無視すれば)乗り心地が良かった(笑)
姫路駅。ようやくランチにありつける~。姫路ほどの大都市であれば、何だって食べられるというのに私が駆け足で向かったのはココ。駅構内の立ち食いそば店。
・姫路といえば・・・・コレでしょ。ようやくランチ |
駅そば界では有名な『姫路駅の駅そば』。なかなかチャンスがなかったのですが、ここも意図せずに初訪問。
終戦後の小麦粉の入手が難しい時代に、こんにゃく粉とそば粉をまぜたそばを販売し、その後試行錯誤の結果現在のかんすい入りの中華麺というスタイルに到達。
和風だしの汁にラーメンという、一度食べてみないと想像がつかないなんとも言えない代物。
とり天をトッピング。
・とり天入りえきそば |
くわっ! なんじゃこのうどんのように白い麺は・・・・たしかに不思議な食べ物だ。
だが慣れれば美味いのでしょうが、その領域に達するのに時間がかかりそうだぞ・・・・
駅前には姫路城。仕事で何度か姫路に来たことはあるのですが、いつも駅の反対側に降り立っていたので知らなかったのですが、駅からこんなにお城が見えるロケーションだったのか。
・姫路駅前から望む、姫路城 |
・・・・っと、ココまで近距離に来ておきながら、もう今日は疲れたので帰る!
コロナで瀕死の私鉄を応援するため、山陽電車。
・山陽電車で帰ります |
同じ県内をぐるぐると動いているだけなのですが、往路・復路でそれぞれ新幹線で東京→大阪まで移動できる時間がかかっている・・・・
時間的に遠すぎだって(笑)
だけれども貴重な体験と見学をすることができました。