八王子市民にとって、小学校の遠足といえば高尾山。
高尾山は麓から地道に登ることもできますが、ケーブルカーやリフトという機動力も整備されていて楽をして登ることも可能。
その機動力を運営しているのが、高尾登山電鉄株式会社。私も地元だったのでそれなりの回数は乗った記憶があります。
・高尾登山電鉄Webサイト https://www.takaotozan.co.jp/timeprice/cable.html から引用 |
車両には動力を持っておらず、レールの上を金属の車輪で転がるだけ。
そしてケーブルが取り付けられて、それは頂上の駅にあるモーターで巻き取ったり伸ばしたりすることで、車両が麓の駅と頂上の駅を往復する仕組み。
いや、それだとケーブルを巻き取るのに巨大な力が必要になってしまうので、正確には2台の車両を頂上のモーター経由のケーブルで結んで重量のバランスを取ることで、最小のモーター駆動力でケーブルを動かしている・・・・
ここまでは良いのですがね。私の疑問はこの先。
ちょうど同社のWebサイトに経路の断面図が掲載されています。
・断面図 |
勾配は普通の電車とは比べ物にならない、31度18分。電車の単位に直すと・・・・約600パーミル!
すごい急角度だけれども、頂上からケーブルで引っ張ってくれるので難なく登れる・・・・この断面図を見ると、登攀角度は常に一定ではなく、頂上の直前が一番急になっている。これはWikipediaのケーブルカー項によると理想的な勾配配置だそうで、負荷が大きくなる時に車両を止める方向に制御するのに適しているとのこと。
『頂上からケーブルで引っ張る』のでテンションが掛かっている・・・・先程の断面図の{4}がケーブルな訳ですけれど、なぜ地面を這っているのかが不思議なの。
こうなっちゃうんじゃなくて?
・ケーブルが地面から浮くんじゃないの(青線) |
レールの内側を通るケーブルは、地面と接触しないように滑車が付いていて、スムーズに動くようになっているだけで、浮かないような仕組みは見られない・・・・
リフトのケーブルだと支柱の滑車が上下方向の動きを制しているのですが、ケーブルカーのケーブルにはそんな機構が見られない。
う~む、ケーブルがよほど重いのか? 車両がよほど軽いのか?
ワカラン~(泣)