昨日のうちに能登半島の付け根、高岡の街まで駒を進めておいた北陸ツー。
400cc時代から、バイクを乗り換えるとココを訪れているので、新しいバイクVFR800F(RC79)に乗り換えた今、再び訪れた・・・・というのは昨日にも書きましたね。
時期 | 相棒 | 日程等 |
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1994年7月 | VFR400R(NC24) | 2日間・1,234.3 km |
2005年6月 | VFR750F(RC36) | 2日間・1,211.0 km |
2008年8月 | VFR750F(RC36) | 3日間・1,342.9 km(ただし荒天で、禄剛崎未到達) |
2018年4月 | VFR800F(RC79) | 3日間の予定 |
過去2回は、とにかく走って疲れたという印象が濃いのですが、もう歳で昔のようなハードに走りっぱなしの旅は無理なので、もう一泊行程を追加して、今日1日全部を能登半島で過ごせるようにしてみました。
前回訪問から10年以上が経過して、だいぶ変わった能登半島の道路事情。今までは海岸沿いの国道をトレースして回るしか無かったけれど、能登空港が出来てそのアクセス道路が出来、そして今回は能越道まで出来ている!
能越道で美味しいところまでワープ
高岡の街を、朝5時半に出発し、新しい能越道(無料区間)を使い、終端・七尾の街を目指しましょう。
・他の交通がまったくない・・・・能越道 |
今日も渋滞を警戒して、早朝に出発しましたが・・・・全然車が居ない。高速道路が必要なのかココ?
本当は七尾までも海岸沿いの国道を流したいところですが、この先も結構時間がかかるのは間違いないので、なるべく最小限でワープ!
むむっ、『能越県境PA』なるパーキングエリアが出てきたぞー。昨日の『中央道 原PA』みたいに、道路名を冠してあるPA! まぁ、県境PAだから日本全国に発生する可能性があるので、この場合は冠してあるというよりもそれも含めて名称なのでしょうね。早速ピットイン・・・・
・本当に県境にある、能越県境PA |
本当に県境に存在しているよ!(笑)
七尾からは、のんびり思い出と照合しつつ、鉄道と並行して走ろう
七尾の街からは、下道にスイッチし、昔の思い出と照合しながらのツーリング。
国鉄が廃止となり、第三セクター『のと鉄道』となり、それでも収支が改善せず、途中の穴水の街から先は廃線になっているのよね。廃線跡はどうなっちゃっているかしら?
七尾湾沿いの道。
・能登半島東海岸をひたすら北上・・・・景色が最高なのです |
高速道路では決して味わえない、ローカル感漂う爽快路。むしろ新しい道路が出来たおかげで速達性を求める交通はそちらに行ってしまうから、バイクにとっては気分爽快なのね。いつでも止められる特権もあるしね・・・・って、それをやっていると全然距離が伸びず、最後にしわ寄せが来るのよね。
でも最近、Googleナビを使いだしてからというものの、走るルートは紙の地図ツーリングマップルで決めますが、大きな目的地へのオール下道で走った場合の到着予想時刻が常時表示されるので、このペースで走っていて予定より進んでいるのか遅れているのかを把握出来るのが大きい!
すごく楽に旅が出来ます。
国道沿いにあったのと鉄道の駅『能登中島駅』に寄り道。
・木造がいい味している能登中島駅 |
国鉄スタイルの木造駅が現役。
しかも、ちょうど列車がやってくるみたい。
・なんじゃこりゃ~~、スペシャルラッピング車 |
学生さんたちが一斉に乗車していきました。朝の通学列車といったところか・・・・
ところで、永井豪記念館?近くに観光ポイントが有るということかしら?・・・・調べてみたら輪島市街地ど真ん中か。近寄るには超危険な気がする・・・・
少し駒を進めた『能登鹿島駅』。こちらは桜のトンネル駅だって!
・時期さえ合えば・・・・(泣) 能登鹿島駅(愛称:能登さくら駅) |
時期が合わないですが、キチンと手が入っていて、とても気分が良い駅。
残念ながら駅舎はモダンに改築されてしまったみたいですが、この駅の雰囲気には合っている気がする・・・・
目の前には海が広がっているし・・・・、言うことなし!
穴水の街を過ぎると、さっきまで元気だった鉄道は、廃線跡に降格。
おっ!どうやら駅みたいな場所だぞ!?
・名前のない駅 |
ホームはしっかりと残っていますが、レールは剥がされ辛うじて路盤の跡が分かるだけ・・・・
残念だなぁ・・・・
ココから先、国道は少しの間だけ内陸に舵を切ってしまうのですが、今日は時間があるので、とにかく海岸沿いをトレース。ラブ県道!
・国道よりも、断然県道。この最果て感が素晴らしい♪ |
素晴らしい!
通過交通には完全に力不足なルートなので、余計な自動車は一切無し。いや、自動車どころか誰も居ない・・・・
この景色を完全に独り占めできてしまう!
駒を進めると片側1車線に整備された区間もありますが、先程の区間がネックなのか、やはり誰もおらず全て独り占め。
・景色は基本的に独り占め |
早く走り抜けるのがもったいないわ~。とにかく丁寧に見ていくと、素晴らしい景色が隠れている・・・・バイクであれば多少狭隘だろうがダートでなければ恐れることなく入っていけるものね。
しかし国道区間に戻っても、やっぱり人影がない・・・・
・ねぇねぇ、他の車はどうしたの? |
すげぇな。能登半島ツーリング、もうこの時点で大当たりじゃないのよ~♪♪♪♪
ちょっと疲れて止まれば、廃線跡。
・レールこそ無いけれど、オブジェはしっかり残っている |
隧道までもしっかりと健在。でもさすがに一人だと探索する勇気はない・・・・
お~い・・・・
・誰か居ないですか~・・・・ |
誰も居ない・・・・
なぜだろう、自動車は走りやすい道に流れるのは理解するとして、他のライダーも居ないのはなぜだ?
(たぶん、私の行動開始時刻が早いので、日帰りで富山・金沢方面から訪問する人はまだこんな奥地まで時間的に到達できていない気がします。)
10年前は、本当に海岸線の地形をトレースする、狭いクネクネ国道だったのですが、海側を豪快に整地して広くて快適な道に変身していて、格段に走りやすい!
軍艦島と恋路海岸
1994年の、VFR400R(NC24)で初訪問した時は、東京から一気にココまで走ってきてタイムアップ。
観光案内所に紹介してもらった旅館に泊まったのが、ここ軍艦島(正式名称:見附島)付近。当時はまだ海岸沿いの細い国道しか存在せず、海岸から道一本挟んで旅館で、そりゃ~風情があったと記憶しているのですが、今は巨大なキャンプ場やら公園ができて、道からは島がすっかり見えなくなってしまった・・・・
当時の旅館もドコだかわからないぐらいに変わってしまった・・・・(泣)
そんな激変した軍艦島からすぐのところにある恋路駅は、廃線になったというものの全く変わっていない!
・恋路駅入り口 @ 2018年 VFR800F(RC79) |
しかも、一度剥がされたレールをこの駅付近だけは復活させ、レール自転車(?)で往復できるようにしたんですって。
ちなみに、こちらが13年前。この当時は、この道が国道だったのよね、確か。
・恋路駅入り口 @ 2005年 VFR750F(RC36) |
恋路・・・・という名前はステキだけれども、実は悲しい物語の末についた地名。
ちょっと駅のホームに行ってみよう。
・恋路駅・・・・全く変わっていないね。 |
駅から望む恋路海岸。
おおっ! 本当にレールが復活している。そして奥の方にはレール自転車も!
・ずいぶんと本格的だなぁ |
実は、この先のトンネルを温度湿度が変わらない保管庫として利用するために、すぐ先の酒蔵がこの区間を買い取ったのだとか。
そして保管庫だけではもったいないと、レールを復活させ、自転車というアトラクションまで。なんて素晴らしいのかしら♪
ひぐらしが 鳴く奥能登の 行き止まり・・・・能登半島最先端 禄剛崎
いやぁ~遠かった・・・・行き止まりの禄剛崎。
おっと、市営駐車場で有料だったところが、道の駅『狼煙』に変身にているではないかっ!
そして1994年当時、唯一『狼煙』と名前が入った看板が、灯台への入り口にあるこの観光看板しか無かったから、この前で写真を撮ったのだけれども・・・・当時はただ単にただっ広い駐車場で、本当に『最果て』感を醸し出していたのですが、今や賑やかな休憩施設になってしまった・・・・
・さいはての地 狼煙 2018 @ VFR800F(RC79) | |
・さいはての地 狼煙 1994 @ VFR400R(NC24) | ・さいはての地 狼煙 2005 @ VFR750F(RC36) |
しかし地形は変わらず、小高い丘に登ること5分。
おおっ、白亜の灯台! 全く変わっていないなぁ・・・・と思われますが、2008年に付属のレーマークビーコン局が廃止になって灯台手前のアンテナ塔が撤去されたおかげで、スッキリ見通せるわね。
・ひぐらしが 鳴く奥能登の 行き止まり・・・・禄剛崎灯台 |
この形を見るだけで、設計者が連想される・・・・やはり『日本の灯台の父』と呼ばれるリチャード・ブラントン氏の設計。私もずいぶんと通になったものだなぁ(笑)
ここも歴史的価値が高く、Aランクの保存灯台に選定されています。
日本の灯台で唯一、(建物内に)菊の紋章が掲げられているというのですから、それだけ重要で、かつ多くの船の海難防止に役立っているのでしょう。
なんと言っても、灯台が出来るまでは、変わりに火を焚いて狼煙(のろし)を上げて船に場所を伝えていたことから、今も残るその地名ですものね。
さすがにここは能登半島の観光名所のひとつなので、ゴールデンウィークと相まって人が多く、ひぐらしの鳴き声をのんびり堪能・・・・なんてわけにもいかず、まぁバイクに乗り始めてから事故にも合わず、五体満足でまたここに来れたことに感謝かな。
ランチは絶景!つばき茶屋
今までは、能登半島の内側を走っていましたが、狼煙から先は日本海岸・外海。コチラ側は断崖絶壁を走ったり、荒々しい景色が多い。
そんな断崖絶壁の上に建つ茶屋・・・・。腹が減ったのでツーリングマップルで飯処を探したら、この茶屋が最寄りだったので止まってみましたが・・・・
・つばき茶屋 |
あれっ!?なんか見たことがある。出川哲朗さんの充電しながら走るやつで、ここに立ち寄っていなかったでしたっけ?
こんな場所に建っています。
・この景色を見ながらの食事♪ |
店内はほぼ満席!というぐらいのお客さんの入り。カフェともあるので、コーヒーのみでまったりしても良さそうです。
しかしゴールデンウィークな今日は、観光客でいっぱい。皆さん絶景と食事を楽しんでおられるようです。
メニューブックは・・・・石ころ。ザルに盛られた石一つ一つにメニューが手書きされていて、それらから選ぶというシステム。
・メニューは・・・・石 |
石の裏にはキチンと値段も書いています。せっかく能登に来たのだから、やっぱり海鮮!でしょう。
おお~、すごい小皿がたくさんの刺身定食。
・新鮮!刺身定食 |
一つ一つが美味しいけれど、やっぱりお刺身も美味しい。
見たこと無い白身の魚が美味しいの♪
・うま~い♪ |
やっぱり地元のものを食べるのが最高だわ~
道の駅でソフトクリームも食べれば完璧!
・(これは別の場所だけれども・・・・)うま~い♪ |
暑くてソフトクリームが美味かった能登半島の内側・・・・
天候急変・強風ゾーン
おひさまポカポカでまったりだった能登半島内側から、一気に天候が変わった能登半島外側。
天気も曇ってきて、向かい風の強風!
さっきの茶屋では、外のテラスでも食事が出来るのですが、店員さんが『今日は風が強いのでお勧めしません。』と止めていたほどだものなぁ。
・荒々しい日本海岸・・・・すごい強風! |
実体験だけでなく、視界からも荒々しさが入ってくるので、難儀度合いが1割増(笑)
しかしこの強風に喜ぶ鯉たち。圧巻だわ~
・鯉のぼりが泳ぎまくり! |
一本のロープではなく、ずーっと続くロープと鯉。
能登半島の北海岸と言えば・・・・塩田。
以前もココに止まったら塩田の親父と話し込んでしまい、1時間も時間を使ってしまった記憶が(笑)
・日本海岸は、今も残る昔ながらの塩田天国 |
最近はこの辺りにも道の駅が出来て、有料の塩の資料館までできて、塩田のお勉強が出来るようになっている・・・・(百円なので私も入りましたが・・・・、掲載カット! そんなところです。)
千枚田のところにも道の駅になっている!
・田んぼが青くなる季節には、とても綺麗だろうなぁ |
あっちもこっちも観光地化が進んじゃって、すごいな・・・・
そして、輪島の街から近いこの場所になると、格段に人や車が多くなり、いわゆる世間一般のゴールデンウィークになってしまう・・・・
道の駅で軽食とお土産でも・・・・て思っても、一向に進まない一台のレジで捌く長蛇の列。団体客がすべてをぶち壊し・・・・
人混みはつまらない!逃げよう
このまま輪島の街に進むと、間違いなく混雑に巻き込まれる予感。
市街地に近寄らないように外周を迂回して逃げよう!
輪島の街と穴水を結ぶラインにものと鉄道が通じていて、廃線跡がある・・・・
結果的に今日はのと鉄道トレースツーリングになってしまった(笑)
途中の能登三井駅(跡)にはカフェが併設されているんですって。
・能登三井駅(跡) |
せっかくだからコーヒーを飲んでいこう。
・・・・_| ̄|○
・駅カフェ・・・・ @ 能登三井駅(跡) |
休みかぁ~い!
能登空港に道の駅が併設されているというので寄ってみましたが・・・・
・一番隅っこの、ただの売店が・・・・道の駅!? ちょっとバカにし過ぎのような |
ただ単に、空港内の1売店(テナント)が道の駅って名前だけかぃ!
能登島も回っておこう。
・能登島への橋を渡ったところ |
能登島と言えば・・・・真っ先に思いつくのがこの入り口にある通過カウンター。当時、能登島だけで『能登島町』という市町村だったわけで、街への出入りカウンターとしても機能していた事を示す『あなたは n 台目の来町車です』って表示。全体が七尾市になった今でも未だに直していない・・・・(笑)
ゼロに戻る瞬間はいつなのか?とか、たかがカウンターなのにいろいろ興味はあります。
私は807台目の上陸ね。
そして、早めの晩ごはん。いや、おやつか?
・無論、海鮮丼は鮮度が素晴らしい♪ |
むほっ♪
締めは、能登島と行き交う能登島大橋の近くにある、和倉温泉・総湯。
・締めは、和倉温泉 総湯 |
ぷはぁ~、さっぱり♪
たっぷり爽快道路を走り、海鮮を食べ、温泉。
贅沢なゴールデンウィークだなぁ~!!
しかし、宿に着いたら結構な疲労が・・・・。
この程度でこんなに疲れていては、北海道ツーリングのような連日走りまくる行程について行けない気がする・・・・。
明日は東京に向けての走行です。