2017走り納めツーリング・千葉ディスカバリー Day#2

2017年・走り納めツーリングの2日目。千葉県九十九里で迎えた朝
実はホテルから九十九里の海岸がすぐそこで歩いていける距離。宿の名前が『太陽の里』と言うぐらいだから、きっと朝日がステキな場所・・・・なのだけれども、やはり寒いのか散歩に行く人はゼロだった・・・・(笑)

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・今日も走るぞ~ 出発スタンバイ

朝はグッとくる寒さ


今日は近くて遠い犬吠埼まで行く予定。自宅から向かうとなると結構遠い犬吠崎ですが、九十九里で一泊すればイージーアクセス!
犬吠埼周辺は一度しか行ったことがないので、色々観ていきたいのですよね。昨日チバニアンはスルーしたけれど、壮大な地層が観られる屏風ヶ浦と、TV番組の1コーナー"きたなシュラン"でフィーチャーされた『犬若食堂』に行ってみたい・・・・


おっと、その前に朝ごはん。宿の朝食は、バイキングスタイル
なんと『朝刺し』なる、朝からお刺し身を食べさせてくれるメニューも。

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・あっさり目にしておきました

でも、この先のことを考えて朝は健康的に、納豆を軸に海苔、鮪の刺身、そして牛乳にしておこう。

まずは九十九里有料道路

さぁ出発。スタンバイをしている最中にグイグイと気温が上がり、走り出す頃には気温が10℃近く。さすが千葉!暖かいね~
すぐ裏手の長生ICから、九十九里有料道路をぶっ放すっっっ!

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・気分爽快

ガラガラな交通量と相まって、まるで北海道の某海岸線を走っているかのような、荒々しい景色。すげぇ~


この道路、実はずいぶんと長い間工事中で通行止めが続いていたのよね。ようやく12月24日に全線開通したばかりなので、だから地元の人もこの道路を通る習慣が無くなっちゃったのかもしれない・・・・
確か"いちご狩りツー"(2017年3月)に来た時にこの辺りを通った際も、通行止めだったものなぁ。もっとも一般道経由だと、名物のハマグリを推すお店がいっぱい有って、それはそれで楽しいですがね。


豪快に九十九里海岸を眺めつつ、走る! しかも寒くない!

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・ステキな九十九里有料道路

良い!
朝一の景気づけとして最高な道でした。

百選・百景 刑部岬

九十九里シーサイドラインを北上して犬吠埼を目指しますが・・・・基本的にずーっと平地な九十九里。この『』は、『日本の白砂青松百選』と『日本の渚百選』に選定されている名勝・・・・だけど脇を走るだけでスルー。
前回の記憶だと、この道は意外と生活交通が多くて混雑していたのですが、今日は年末だからなのか、スイスイ


そんなひたすら続く平地を1時間弱・・・・
地形が急変し、目の前にそびえる台地。そしてなにやら展望台っぽさそうなオブジェもある・・・・、よし行ってみよう!

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・目の前に台地が迫り、なにやら展望台かしら?

そこは、刑部岬なる名勝で『日本の朝日百選』『日本の夕陽百選』『日本夜景遺産』『日本の夜景百選』『関東の富士見百景』・・・・百選ってこんなにあるんだっけ?と言わんばかりの冠の数々


その地形から相対的に標高が高いので、景色が素晴らしい~
地球が丸い~

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・ひゃ~~~~、綺麗ねぇ~! 刑部岬からの眺め

海ばかりに気を取られてしまいますが、ここから富士山が望めたり、"あしたのジョー"の作者が住んでいた縁で、あしたのジョーの石像があるんですって。見逃した~~~~(泣)


そして目的地の一つ、『屏風ヶ浦』はまさにこの台地が波の侵食によって削られた崖で、ここ刑部岬から約10kmに渡り、高さ20~60mの崖が続くんですって。どうやって崖の下に降りるのかが問題だ・・・・。

屏風ヶ浦へは、銚子マリーナ脇からアタック

結局、10キロ先から回り込むしかなく、元有料道路の銚子ドーバーラインを経由して、銚子マリーナへ。
このドーバーラインという愛称は、すぐ脇の"屏風ヶ浦"が『東洋のドーバー』と呼ばれていることから付いた名前。


崖の終端・銚子マリーナ。しっかりと駐車場が整備されていました。

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・銚子マリーナの脇に駐車場があり、アタック可能

ここから目と鼻の先が、東洋のドーバー、屏風ヶ浦


間近でみるとすごい迫力!で、しかも植物が育たないので地層がよく見えるのだとか。

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・常に波で削られるため、植物が育たずに、地層がよく見える

常に陸地が後退し続けている(既に数キロもですって!)ので、遊歩道兼消波堤防を作ったら、後退する速度は遅くなったのだとか。


これが10キロも続くのかよ~。

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・それが10kmも延々と続く・・・・ダイナミック!

さすがに全区間を歩いてみる時間は無いので、雰囲気だけでおしまい
GR2で撮った写真だと全くわかりませんが、肉眼だと海底が隆起し関東ローム層の赤土が積もっている様子がよくわかりますね。

きたな美味い店・・・・きたなシュラン犬若食堂

本当はこの後、"地球の丸く見える丘展望館"に行きたかったのだけれども、既にここまでで時間を結構使ってしまったので泣く泣くカットして、ここから1.2km先の"犬若食堂"へ。
私はどういう場所なのかをTVで見て予め知っているので、そのお店の駐車場に躊躇なくバイクで入っていったのですが、後続の2名は『道を間違えてUターンするのかと思った』と、ここがお店と認識できなかった模様(笑)


まぁ、このビジュアルなら・・・・ね。

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・さすが噂通りの・・・・犬若食堂

すげぇな・・・・、これがお店か?(笑)
ていうか、看板が新しくなっている~!(←えっ、これで新しいの?)


店内には『その証』の"認定証"と"きたなシュラン人形"・石田EP像・・・・まぁ内輪ネタの頂点みたいな像だね。番組ももう終わってしまうみたいだし。

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・きたなシュラン 認定証

前回は成田のうなぎ屋さんや、山武市の金沢食堂など、たしかに汚いけれど絶妙に美味しいお店ばかり

成田のうなぎ屋さん

https://…/2016/12/11/ きたなシュランに登場!・い志ばし ~千葉県成田市~

金沢食堂

https://…/2017/03/05/ 女子ツーにオマケ参加 千葉・成東イチゴ狩りツー

さて今回は?


まずは乾杯っ!♪

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・乾杯っ!♪

って、コレが水の代わりに最初から出てくるのかよっ(笑) ジョッキ・・・・


メニューは質実剛健で少数精鋭って感じ。営業時間もその日の水揚げで変わるってらしいシステムだけれども、こんなに年末だとさすがに漁はもう終わっているんじゃない?(なんと冷凍庫が無いお店なので、その日の入荷しだいでメニューも変わるんですって。)
客層も地元向けなので、焼肉定食とかトンカツ定食も有るし、海鮮も有るという感じ。

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・何にしようかしら・・・・

まぁ、ここ銚子の名物サルエビのかき揚げに、ごはんセットにしようかしら。


時刻は11時半。朝食たべて間もないって感じなので、こんなサイズ感を想定しているわけですよ。

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・サルエビのかき揚げ丼

しかし・・・・お通しで『ジョッキウーロン茶』が出て来る時点でその異変に気がつくべきだったのですよ・・・・


うぐぐっっっ!

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・サルエビのかき揚げ + ライスセット

すげぇ量だぁ~、かき揚げが4~5枚有るんじゃない?
良かった、シェア作戦にしておいて・・・・。これ一人じゃ食べきれないよ(笑)


イカ刺し大俵アジフライ

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・シェア定食で助かった・・・・

ふ~お腹いっぱい。タラフク。
よかったわ・・・・、朝ごはんを少なくしておいて。


食後は目の前の奇岩"千騎ヶ岩"を徒歩見学。

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・岩の真ん中に穴が開いている 千騎ヶ岩

事前情報がない見学だったので、ただの岩・・・・としてしか見られなかったのに、ここも銚子周辺のジオサイトの一つですって。源義経が千騎の兵をもって立て籠ったことからその名がついた伝説が!
源義経が連れていた愛犬が、岩となった"犬岩"なる、犬っぽく見える岩がすぐ隣にあったり、『犬吠埼』もその愛犬が主人をしたって泣き続けた伝説から付いたとか・・・・


しまった、もっとしっかり見学しておくべきだった!
ついでに、すぐ近くには銚子電鉄の終点・外川駅があり、ここから電車に乗って一駅『犬吠駅』から犬吠埼灯台を訪問するプランも有ったけれど、あぁ・・・・
近所のおじさんに捕まってしまい、『バイク(VFR800F)が格好良い』などと言ってくれるものだからつい話し込んでしまい・・・・時間がなくてカット!(大泣) 

関東最東端 犬吠埼

犬若・・・・という地名から、これまたすぐそこの犬吠埼
犬吠崎と言えば・・・・やっぱりここでしょ! 犬吠埼灯台

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・犬吠埼灯台

・・・・_| ̄|○  せっかく来たのにこの周辺だけ曇っているなんてぇぇぇぇ~(泣)


この灯台は参観灯台¥200円で灯台を登ったり、資料館でお勉強が出来ます。
日本の灯台界では有名なフランスの技師"リチャード・ヘンリー・プラントン"氏の設計・監督により建設された灯台。この人が建てたってことは、日本で初期の初期、超重要な灯台ということですね。

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・ぐるぐる螺旋階段を登る

灯台内部の階段は、近くの九十九里浜に合わせたのか、99段


灯台からの眺めは・・・・やっぱり(泣)

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・犬吠埼灯台からの眺め

まぁ自分は、景色よりも目の前の巨大アンテナディファレンシャルGPS局のほうに興味が(笑) 送信周波数295kHzのため、この長いアンテナが必要なのね。
予め位置がわかっている固定局でGPS測位を行い、その誤差情報を中波帯で送信し、船舶ではGPS測位と誤差情報をミックスすることで、誤差を1m以内にするというシステム。


昔は、GPS情報に意図的に誤差が加えられたりしましたが、それも解除され、日本独自の準天頂衛星みちびきも運用開始されるので、この設備も平成31年3月31日で運用終了とのこと。
去年には、船舶気象通報も終了
どんどん灯台周辺の機能が縮小されていき、ひょっとしていつかは、灯台そのものが廃止・・・・なんて時が来るのかもしれない。


などと思いふけっていると、曇が過ぎ去っていく・・・・

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・おおっ、お日様がこんにちは。

やっぱりツキが有るのだろうか。


アメイジング!

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・光り輝く眩しい犬吠埼灯台

さっきのどす黒い景色とは大違いで、白い胴体が輝いて見える灯台
なぜか目の前に有る郵便ポストも真っ白なのね(笑)


こちらは、すでに運用廃止となった霧笛を奏でる霧笛舎

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・犬吠埼霧信号所 霧笛舎の内部 エアサイレン式

北海道の灯台でよく見かけたダイヤフラムホーン式のものとは異なり、エアサイレン式は設備そのものが超巨大。巨大なコンプレッサーにエアタンク3基。
音も、ダイヤフラムホーンでは『プー・プー』と聞こえますが、こちらのエアサイレンは、本当にサイレン!低音の『ウゥゥゥゥゥううう~』と鳴り響く感じがレトロ!(←霧笛舎の中で体験出来ます。)


当初は運用停止後に取り壊す計画だったこの霧笛舎。明治43年に建てられたかまぼこ型の鉄造構造で、灯台史上・建築史上・技術史上で非常に価値が高く、保存していくことになったとか。こういう保存活動って、ただでは出来ないもの。コストを掛けても保存していくって素晴らしいですね。
私の入場料が保存の足しになってもらえれば。


個人的には『霧笛』って好きなんですけれどねぇ・・・・えりも岬のキャンプ場で、霧笛を聞きながら寝るなんてことも、もう出来ない・・・・

https://…/2010/04/19/ 【手抜き日記】全国の霧笛が廃止に。

資料館では、巨大な第一等フレネルレンズが、くるくる回る稼動状態で展示!

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・第一等フレネルレンズ

沖ノ島灯台で1922年から2007年まで実際に約85年間使用していたものだそうです。
この資料館、他のどの灯台のものよりも、気合が入って充実している! 実際に犬吠埼灯台で80年間使われていた初代フレネルレンズや、今や廃止になった、東京湾羽田沖に浮かんでいた東京灯柱で使われていたレンズなど、興味をそそるものばかり
(註:この手の航路標識に興味がない人には、とてもツマラナイ施設だと思います。)
第一等フレネルレンズは、現在日本でわずか5箇所のみで使用! おっ、偶然にも全部見て回ったことが有るぞ!(犬吠埼・経ヶ岬・出雲日御碕・角島・室戸岬)


すぐ脇には、きれいに咲くスイセン

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・青空とスイセン

そうだ、伊豆のスイセンも見に行きたいけれど、1月中は全く動け無さそうなのよねぇ(泣)


目の前には、犬吠駅が有るのだけれども、ここも完全スルー・・・・_| ̄|○


なんだかまた今度、ゆったり犬吠埼周辺で一日使えるようなプランで訪問したいなぁ。

交通安全祈願 成田山新勝寺

当初は、"成田ゆめ牧場"でソフトクリームを食べてから"成田山新勝寺"に行く・・・・という罰ゲームのようなプランだったのですが、時間が怪しいので、ゆめ牧場をカットして新勝寺に直行。
あぁ残念ですね、ソフトマンことえぬむら氏。


犬吠埼周辺には高速道路がなく、近くのインターまでは下道走行。単調になりがちな下道走行も、グーグル先生がチョイスする変態的なルートだと思わぬ発見も。
どう見ても地元生活用道路のような狭い道をクネクネ走っていると・・・・

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・R356 利根水郷ラインのバイパス

いきなり気分爽快! ひゃっほーい。


東関道を成田ICで降り、再びグーグル先生に招かれると・・・・新勝寺の表参道ではなく、いきなり最終・最奥の平和大塔の脇にバイクで来ちゃった・・・・。
いくらなんでもインチキなので、一旦下界の駐車場まで降りて、改めて参拝。それでもまだだいぶ近道みたい。

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・成田山新勝寺 のショートカット駐車場

よく交通安全の御札シールを自動車に貼り付けてあるのを見かけるので、交通安全のご利益があるのかしら? トンネルクラブにはぴったりじゃないの!


境内の各所でご利益が異なるのですが・・・・大本堂は全てのご利益! しかももうお正月の準備完了!

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・大本堂で一足早いお正月

しっかりとお参り。


そしておみくじ

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・よし、大吉!

五十肩が痛い私・・・・『病人-次第に全快に向かう』。うんうんなかなか当たって欲しい感じ(笑)


最後に、さっきバイクで脇を通ったけれど最奥の平和大塔に改めて徒歩で。

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・平和大塔

こんなりまったりした雰囲気で境内を散歩できるのも、年末だし日没間近の時間ということもあるわね。
きっと数日後に訪れたらば、ここは芋洗い状態・・・・ 

良いお年を!

日没しちゃったけれど、空が暗くなる前に帰路。寒くなる前に距離を稼いでおこう。

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・高速道路を千葉市街へ

最後に軽く食事をして解散


最後の食事が星乃珈琲店になった理由は、成田山への道中に亀のマークの『カメダ珈琲店』なる茨城方面ローカルの喫茶店を見つけて、カメダに行きたくて色々探した苦労の跡・・・・です。

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・今日、何度目の乾杯なのか?

2日間、みっちりと千葉県内を見て回りましたが、やっぱり時間が足りない・・・・かなりポイントを落としている・・・・
まぁ、また来年末に見て回りますか。


みなさま、お疲れ様でした良いお年を!

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