二輪車ツーリングプランで福島に行った時はどうなるの?

完全に業務連絡的なネタなのですが、先日公表された高速道路 二輪車ツーリングプラン(ゾーン内2日間\2,500円定額。)を使った場合にオトクなのか、東北自動車道 福島西ICに行った場合で計算してみましょう。

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・首都圏ツーリングプラン  NEXCO東日本サイトより引用

極めて限定的なパターンなので、他の場合にあまり参考にならないかも(爆)


適用条件は、次の通り。

  • 平日である。通勤割引は適用されない。無論深夜割引も適用されない時間帯とする
  • 関越道・所沢IC から 東北道・福島西ICに向かう
  • 二輪車ツーリングプランは2日間連続のプランだが、1日のみ、しかも片道しか使わずに元が取れるのかどうか?
  • 加入するプランは『関越道 上信越道 東北道コース
  • 走行経路は『所沢IC』→関越道→『鶴ヶ島JC』→圏央道→『久喜白岡JC』→東北道→『福島西IC

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まずは、定額ゾーンのほぼ端から端まで、関越道・所沢IC→東北道・宇都宮ICまで走行した場合には、こうなります。

発地経由着地距離定価ETC1.0
関越道・所沢IC圏央道東北道・宇都宮IC124.83,0503,050

平日なので、地方部30%割引が効かないというのがポイントで、単純に片道移動する場合だけでも、\2,500円定額パワーを発揮できますねぇ。


となると、プランに加入しておいたほうがお得なのかしら? プランに加入して福島西ICまで移動した場合はこうなります。
ゾーン外にまたがって走行した場合は、ゾーン端点のICから、到着地までの料金が別途請求されるのです。

発地経由着地距離定価ETC1.0
関越道・所沢IC圏央道東北道・宇都宮IC124.83,0502,500
東北道・宇都宮IC-東北道・福島西IC151.93,1103,110
合計276.76,1605,610

おおっ、お得じゃん~と喜ぶのは早そうだ。


高速道路を一度使うたびに、ターミナルチャージ\150円(税抜き)(全車種共通)が毎回加算されるので不利だし、長距離を一気に走る場合の長距離逓減制がどれだけ効いてくるのかが気になる・・・・


高速道路は1km当たり\24.6円(税抜き)(普通車)の料金に、ターミナルチャージを加算したものが基本ルールですが、これだと長距離を走った場合に料金が高額になってしまうので、長距離ほどお得になるルールがあります。
連続走行距離に応じて、単価を割り引くというもの。

走行距離割引率
100kmまでの部分1.0
100km~200kmまでの部分0.8
200kmを超える部分0.75

例えば、250km走った場合、最初の100kmは \24.6円×100km、次の100kmは \24.6円×100km×0.8、最後の50kmは \24.6円×50km×0.75の総額になります。


そんなわけで、一気に走った場合は・・・・

発地経由着地距離定価ETC1.0
関越道・所沢IC圏央道東北道・福島西IC276.75,4105,410

ほらね。普通に通しで乗ったほうが安いじゃん(泣)
200キロを越える部分を作り出せるのであれば、そっちの方がお得というわけね。


ところがこの長距離逓減制、ちょっと罠があるので、次に紹介してみます。

結構面倒な高速道路料金計算

所沢IC→福島西ICまで、二輪車で\5,410円の結果が出るまでの計算って、結構大変・・・・ていうかトラップも有るので、良い機会なので手動で計算してみることに。


高速道路は1km当たり\24.6円(税抜き)(普通車)の料金。これが基本で、車種区分別の比率を乗算します。

車種区分特大車大型車中型車普通車軽自動車等
比率2.751.651.21.00.8


また、大都市は土地の値段が高く建設費が掛かったとかで、大都市近郊区間の割増料もあります。

区間割増率単価
地方部1.024.6
大都市近郊区間1.229.52


そして、再度登場の長距離逓減制。一気に走った方がお得な制度。

走行距離割引率
100kmまでの部分1.0
100km~200kmまでの部分0.8
200kmを超える部分0.75


しか~し・・・・、もう一つ罠がありまして、『圏央道』。これ、高速道路ではなく有料道路なのですよね。
料金は高速道路と統一され、1km当たり\24.6円(ただし大都市近郊区間のため2割増。)に値下げされたのは喜ばしかったのですが、長距離逓減制の適用外という隠れルールがあり、高速道路と有料道路は別々計算。
圏央道をいくら走っても、長距離逓減制の距離計算対象外になります。


これらを加味して計算してみましょう。単価の割り増しを計算する必要があるため、走行距離を区間別に羅列します。東北道は加須ICまでが大都市近郊区間。

区間発地着地距離単価ETC1.0
大都市近郊区間関越道・所沢IC 関越道・鶴ヶ島JC18.429.52543.1680
大都市近郊区間東北道・久喜白岡JC東北道・加須IC9.329.52274.5360
地方部東北道・加須IC東北道・福島西IC221.524.605,448.9000
高速道路走行合計249.2 6,266.6040

各区間の走行距離に単価を乗じて、区間毎の料金を算出。


ここから、長距離逓減制の割引率を計算します。(計算式はNEXCOサイトから。) 走行距離249.2kmを、距離に応じた割引率を乗じて、全体の平均割引率を導出。

長距離逓減割引率 =100×1.0 + 100×0.8 + 49.2×0.75= 0.840449438
249.2

この結果を先程の料金に、長距離逓減割引率と、車種区分比率(軽自動車等=0.8)を乗じます。

高速道路料金 = 6,266.6040 × 0.840449438 × 0.8 = 4,213.411049


これらの計算とは別に、有料道路の料金がかかります。

区間発地着地距離単価ETC1.0
有料道路・大都市近郊区間関越道・鶴ヶ島JC 東北道・久喜白岡JC27.529.52811.8000
有料道路走行合計27.5 811.8000

これも、長距離逓減割引率(適用なしなので 1.0)と、車種区分比率(軽自動車等=0.8)を計算します。

有料道路料金 = 811.8000 × 1.0 × 0.8 = 649.44


最終的には、高速道路料金と有料道路料金、それにターミナルチャージの合計額に消費税がかかり・・・・

全区間走行料金 ≒ (4,213.411049 + 649.44 + 150) × 1.08 = 5,413.879133
 → 10円単位に四捨五入で 5,410円

となります。


計算がすごく面倒くさい~
大昔の高速道路は、それぞれの道路で料金計算が行われていたのか、三角表で管理できていましたが、今のようなネットワークになると、全部コンピュータ任せにしないと無理ね