目指せ!美ヶ原台上! 穴場狙い作戦ツー

去年、いつものメンバーで目指した美ヶ原高原。しかしトラブルにより旅の途中で前途放棄する事態となり1年延期(爆)
去年と全く同じ場所・同じ時間に集合し、同じプランで美ヶ原高原を目指してみることにしました。

https://…/2016/05/05/ 新緑の美ヶ原高原に行く選択・・・・Fatal condition

果たして、今年は上手くいくのでしょうか?

Stage #1:往路は高速道路でワープ

集合は、関越道嵐山PA 午前7時
普通だと一つ手前の高坂SAに集合というパターンなのですが、あの近辺は多分渋滞するだろうと頭一つ飛び出した嵐山PA。穴場作戦~

・関越道 嵐山PA

おはようございます、えぬむらさま、あつおさま。


到着してすぐ、シートを開けて無線設備の調整に入るえぬむら氏
先日の赤城山麓・無線ツーリングの際に、赤城山周辺でノイズが入るという障害が発覚し、色々と切り分けをして原因を追い詰めるべし!

前回の"赤城山麓周辺 無線ツーリング"の日記

https://…/2017/04/30/ 緊急招集! 無線?メルヘン?ツーリング!

・無線設備の調整に没頭するえぬむらさま

現象は私しか聞いていないので、私の口頭でのレポートが頼り。どうも2種類のノイズがあり・・・・

  1. バイクの振動に合わせてブツブツ・・・・と電波に入る感じで、まるで泡の中で喋っている感じのやつ(→以下、バブルノイズと呼称)
  2. 送信する電波がまるで他の電波に妨害されているような、ビャーっとかき消される感じのやつ(→以下、妨害ノイズと呼称)

・・・・な感じ。
とりあえず搭載する無線機材をインシュロックでガチガチに固定して、様子を見てみましょう。


高速道路走行中に通話試験を繰り返すも、異常なし。クリアな通信で快適無線ライフ。なんなんだろう、この天邪鬼な感じ。


嵐山PAまでの道中は渋滞があり、つい先日の赤城山麓・無線ツーの時とは人の多さが段違い。やはり本格的なゴールデンウィークというやつだな。
しかし嵐山PAから先はどん詰まってしまうような渋滞はなく、まぁ普通に流れてくれます


横軽アタック!

・上信越道 碓氷橋 L=1,267m 橋だけで総工費100億円!の碓氷峠越え

ダイナミックな橋とトンネルで越えてしまうので、下道のようなタイトコーナーは楽しめませんなかなか風光明媚。まぁこの橋だけで100億円かかっているのなら、そりゃ~快適じゃないとね。
しかし普段だとこんな美味しい区間は絶対に下道を経由して楽しむのですが、今日はこの先が長いので一気に越えちゃいます。


おっと、横川SAに寄り道。
今日は行程を計算すると、たぶんランチ時間帯にサプライが期待できない場所にいるハズなので、ここでお弁当を購入していくことに。

・たかべん(高崎弁当株式会社)・・・・と、おぎのや

おおっ! 国鉄駅構内の駅弁業者2社が勢揃い
ポスター写真のみではたかべんの『鶏めし弁当』に惹かれましたが、やはり横川といえば・・・・のネームバリューでおぎのやの『峠の釜めし』をゲット。
各自、サイドケースやトップケースをつけているバイクなので大事に大事に搬送


この先ソフトクリームを食べられない可能性を心配したソフト氏の提案により、朝からソフトクリーム(笑)

・抹茶ソフト・ミックスソフト

よしっ、ノルマクリアー!

Stage #2:千曲ビューライン

無料区間の中部横断自動車道をちょっとだけ使い、佐久北IC
ココからは目と鼻の先に起点がある農道、千曲ビューラインを流します。


初めて通るこの道ですが・・・・楽しい!

・適度なカーブに、谷には小諸大橋! 立派過ぎる農道

まずかなりよく整備された道。さらに程よくアップダウンとカーブがあり、建設費を削っているようで、長大スパンの小諸大橋を使って谷を越えたりと、かなり金を使っていそうな不思議な道


力まずに走るのが良い感じ♪

・高速コーナーが楽しい!

そして展望
そんなに標高が高い所を走っているわけではないのですが周りに何もなく、そして山並みに囲まれているので・・・・


豪快な直線と山脈の組み合わせ

・正面には、雪景色の北アルプス

こればっかりは広角のデジカメGR2で撮影したのでは小さく写るので迫力が伝わりにくいですが、肉眼だとかなりの迫力。


右手には湯の丸高原とか、高峰高原の山並みかしら?

・右手には、浅間山から続く山脈がステキ

左手にはこれから登る美ヶ原の山並み。コレだけ空いていて絶景の農道なかなかやるじゃない!


ここも穴場だったのかしらね?

Stage #3:美ヶ原撮影大会

美ヶ原高原・・・・普通にプランを練ると、中央道経由でビーナスラインから登るのが一般的。
穴場狙い作戦ツーだからこそ、あえて上信越道からアプローチして、そして表舞台のビーナスラインから登るのではなく裏側の武石峠から登る・・・・


ある種の裏街道とでも言うのでしょうか。

・裏から美ヶ原高原にアプローチ  あっ、ピースサイン!

観光バスとかも見かけたので嫌な予感もしていたのですが、白点線区間なので回避可能。


さらに武石峠アタック区間になると、いよいよ大型車は通行不能な領域だし、ペーパードライバーさんは近づいてこない領域・・・・

・武石峠アタック区間

よしよし、全然交通がない。コレはイケるんじゃないか・・・・
この時期この辺りの混雑具合なんてよくわからないですから、一種の賭けに出たわけですが・・・・


よしっ! 勝利!

・美ヶ原牧場周辺のビュースポット! 誰も居ないわ~♪♪♪♪

景色を完全に独り占め♪♪♪♪


たまにすれ違うライダーさんは、かなりの確率でピースサインも出してくれるし、旅気分満載。皆さんこの景色を見てテンションが上っているのかしら?

・トンネルクラブ集合写真

気温13℃。標高1,900m付近なのですが、ものすごく快適だし。


止まったついでに私のバイク走行中の写真を撮ってもらいました。目指せ!バイク雑誌の表紙!?(笑)

・美ヶ原牧場を走行中の写真

広角だとバイクが小さい~(泣)


バイクで行けるのは美ヶ原自然保護センターまで。
私自身ここまでしか来たことがないのですが、この先に行ってみたかったのよね。
一応事前の投票の結果、この山に徒歩で登るプランが選択されたんですよ。さすがにジャケットは脱ぎますが、重いバイクブーツを履き、そして手にはカマメシ持って(爆)

Stage #4:美ヶ原台上を徒歩探索

すべて世間一般の行動の裏をかく作戦。ここなら渋滞は関係ないだろう・・・・


おおっ! あの無線塔が立ち乱れる場所が、美ヶ原最高所の王ヶ頭か? 実はどこを目指して登っているのかよく分かっていない(爆)

・景観ぶち壊しの無線塔群

それにしても塔を立てすぎでしょ!


登山路は雪に埋もれていて通行止めで、代替えルートとして示された車道を歩きます。車道とは言え関係車以外は車両通行禁止なので、雰囲気の台無し感は最小限。

・自動車は立入禁止の領域なのです

牛の放牧をする人も通って良い旨が記述してあるけれど、この先も牧場になっているのかしら?


車道をそのまま登るのはツマラナイので、途中の分岐点から歩行者専用道(アルプス展望コース)に戻ると結構なバイオレンス感

・崖にへばりついて登ります

おおっ! 向こう側に牧草地らしきものが見えてきた・・・・あれも美ヶ原高原か


せっかく高原が見えてきても、つづら折れして崖を登る関係で、Uターン(泣)

・雰囲気いっぱいのアルプス展望コース 眼下には信州・安曇野の平野と山並み

でも逆側は眼下に安曇野の平野が広がる絶景! 山に登ってきた感が味わえる~♪
手には頂上で食べようと急遽計画したコンビニ袋のお弁当。なので搬送用のカバンなどもない、明らかなニワカハイカー(笑)


徒歩35分、着いたゾー!

・無線マニア絶叫?  絶景!王ヶ頭(H=2,034m)に到達!

正面に見える人の列は頂上の証拠写真スポットか? あの程度の行列なんて、大したことないわっ!
やたらそびえ立つ無線塔には各種アンテナが勢ぞろい! これだけ業務用無線局が集まる場所ってことは電波を出したら飛ぶってことでしょ! 富士山すら目視できるこの場所、良いぞ!


まぁ、せっかくだから証拠写真。でもあんまり意味が無いわ。だってそれ以外の景色のほうがよっぽどステキなんだもの。

・証拠写真

手にしているのは"峠の釜めし"。とても重いのに苦労して持ってきたお弁当を食べますか。


なかなかオツじゃないですか、山頂で駅弁。普段のツーリングだと、ランチにありつけなくてヒモジイ思いをすることが多かったのに、この作戦は大当たり!

・JR横川駅 峠の釜めし  横川~軽井沢間の峠越えといえばコレ!・・・・

まぁ今、世の中に出回っている"峠の釜めし"の中で一番高い釜めしだなっ! ここを越えるには富士山頂とか(笑)(←そっちの"高い"かよっ。)


ちょっと強めの塩っけが、ハイキングの最中にはちょうどよい♪ 美味い~


こんな一般車両が入ってこれないところにホテルが有るのには驚き! ここに泊まって星を眺めたらものすごく綺麗だろうなぁ~
トンネルクラブの秘境ツーリングにちょうど良いかも。麓からホテルのバスに乗らないと到達できない(or 歩いてくる。)んですもの。

・頂上には、王ヶ頭ホテル

でもこれだけ無線塔があるので、電力ケーブルは麓から引かれているらしい。(上下水はどうなっているのかしら?)


その豊富な電力のお陰で山頂でもソフトクリームが食べられるのは驚き。

・こんなところでも、ソフトクリームが食べられるのね

ただしクリームっぽくなく、温度が低いのかシャーベット状のソフトクリーム


帰り道、ちょっと分岐をそれて500m程で、もう一つのピーク『王ヶ鼻』に行けるというので、せっかくなので立ち寄ってみることに。
ちなみに名前の由来は、麓の松本から見ると、王ヶ頭が冠を戴いた王の顔、王ヶ鼻がその鼻に見えるから・・・・だそうで山の麓からじゃないとわからないのね。

・もう一つのピーク 王ヶ鼻 H=2,008m

先程の標高最高地点よりもわずか26m低いだけなのですが、安曇野の平野に突き出しているような地形により・・・・


絶景!

・美ヶ原・王ヶ鼻から、安曇野と北アルプスを望む

ひゃ~~~~、素晴らしい♪
石仏群が立ち、それらは『御嶽信仰』に由来、木曽の御嶽山の方角を向いているんですって。さらに石仏は、落雷によって磁石になっているため、ここでは方位磁石も狂ってしまう・・・・パワースポットでもあるらしいこの場所。
ハイカーの人々はよくご存知なようで、ここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べている・・・・人生コレほどまでにカップ麺に憧れたことはないゾ!(笑)


ここで3時間も使ってしまった・・・・先を急ごう!

Stage #5:帰路・ビーナスライン→R299麦草峠

裏側から帰路につくと、一旦松本側に降りるか、それとも表側にもう一度登り直すか・・・・、来た道を戻るのかだけれども戻るのはイヤなので、実質2択


まぁ、表側に登り直すか・・・・
頂上にある今は道の駅になった『美ヶ原高原美術館』。ぎょぇぇぇぇ~

・道の駅 美ヶ原高原美術館・・・・車の海

巨大な駐車場には自動車の海。そして人・人・人・・・・
ダメだこりゃ~。世間の人と同じ行動範囲に入った途端にコレ。
ここからの景色も良いのですが、先程散々見てきたし方角的にも鹿教湯温泉の方しか見えないし・・・・


この人達のほぼ9割がビーナスラインを通って帰るんだろうなぁ。ここから先、しばらくはペースを落とした走行が続きそうね。

・ビーナスライン 標高最高地点 H=1,959m

元・霧ヶ峰有料道路だったこの道、A区間からF区間まで細かく分離されていて全部通しで走ると二輪車ですら二千円オーバーの高額道路だし、いちいち料金所で通行券を見せなければならず非常に鬱陶しい道だったのですが、今やフリーロード。


意外にも帰路だからか全区間通しで走る自動車は少なく、幹線国道と交差する和田峠でみんなエスケープしてしまう。いいじゃん、快走~♪

・快走!霧ヶ峰高原 @ ビーナスライン

そろそろ残燃料がやばくなってきた頃、過去に白樺湖で給油した記憶があったのでここに来れば確実に給油できるな・・・・ギリギリまで走り込んで来たのに、なんとガススタが見当たらない!?


おぃぉぃ~、過去に給油した場所は跡形もなくなっている!
しかも、ネットで調べてみたら『現在、白樺湖周辺にガソリンスタンドはありません』ですって。なに『現在』って・・・・、やっぱり過去には有ったのよねッ!
隣の蓼科高原まで行けば給油可能ということで一安心。

・ガソリンも心配だけれども、無線も心配・・・・!?

どうしてもノイズが治まらないのが気になる御仁・・・・また新たに部品の固定方法を変更してみよう。
どうやら妨害ノイズは本日発生しておらず、過去の発生状況からSENA製SR10のバッテリー切れかけた時にのみ出現するっぽさそうで、問題は本日も多発しているバブルノイズ


国道標高第二位・・・・R299麦草峠。渋峠が有料道路から国道に格下げされたことにより、日本一の座を譲ることになったこの峠。実は私は好き。

・R299麦草峠 H=2,127m

歩いて登った王ヶ頭よりも高い、本日の標高最高地点。つい先週に冬季閉鎖が解除になったばかりのこの道・・・・車載温度計では気温4.5℃! 寒い~!!!!
もう日が傾くと同じ2,000m級の場所でもこれだけ気温が変わるのね。山を舐めたらアカン!


今日はこのままR299を通して東京に向かう予定。ということはこの後に十石峠志賀坂峠を越え、もう一つオマケに正丸峠と続く。さすがに日没前に酷道・十石峠は越えておきたいので、先を急ごう!

Stage #6:そば家→健康ランド→予定シュリンク

麦草峠をクリアして八千穂の街まで降りてきました。時刻は18時、既に日没の時間。
ここで時間の関係上ノンストップで十石峠にアタックするか・・・・いや、ここから次のサプライが期待できる秩父まで最低2時間程度はかかると思われ、メシを食べておくべきか?


蕎麦屋が良いかしら? →そば家にしよう!(笑)

・そば家

ひらがなで書いたら完全に『そばや』同音。


ここまでの道中ですっかり体が冷え、この先も十石峠(H=1,351m)を越えるので、暖かいお蕎麦にしておこうかな。

・信州黄金シャモ南蛮そば ¥1,030円

あぁ~体が温まる♪


この辺りで天ざるそばを頼むと・・・・

・信州といえばリンゴとは言え・・・・ねぇ。

なんとっリンゴの天ぷらが出てくる!
私、アップルパイとか苦手な人なのでセーフ!? でもこうやってさり気なく地元の料理が出てくるのがステキ~


ご飯を食べていたら、日没後の闇の訪れ。

・そば家で闇の訪れ  地図とにらめっこする、あつお氏

このまま秩父まで走って温泉を目指しても、なんか営業時間に間に合わない気がしてきたゾ。
山越えの前に温泉に入っておこう。と近くの温泉に向かおうとしたら、店の人から"早く閉まってしまうからコッチのほうが良いよ・・・・"


という訳で、佐久平駅前の健康ランドへ。

・ぷはぁぁぁぁ~ とサッパリ

風呂では無線ノイズの話題三昧
かなりノイズが出ているのにその要因が絞り込めない。常時ノイズが出ているわけではなく、何かしらの条件が整ったときのみ出現する!?


風呂上がりの定番、コーヒー牛乳

・風呂上がりはもちろん、コーヒー牛乳

飛行機のファーストクラスのようなシートに座ってゆったりしていると、もう動けなくなってしまう・・・・


重い腰を上げて、帰路。
この時間(21時)からR299十石峠越えはさすがに身の危険を感じるため、『R299総ナメ!スパルタンプラン』は大幅縮小しR254内山峠を経由

・夜走しながら、無線診断

とりあえずR1200RSから送信される無線ノイズ原因の特定というよりは、どのような状況で発生するのか発生条件の絞り込みに主眼を置き、私が前を走りながら無線を聞きノイズが確認できたら左手を挙げる作戦で走行。
どうやら低回転時にガバッとアクセルを開けた時に発生する確率が非常に高い事が判明。


だから赤城山とか、今回の美ヶ原・麦草峠などの峠道周辺で頻発し、平地での走行時には余り発生しないのか・・・・
よく冗談で朝一は調子が良くて、終盤に調子が悪くなるなんて言っていたのですが、あながち間違っていなかったのね(笑)


高速道路とかに乗ると、無線通話は快調。最終解散ポイントの関越道・三芳PAまで一気走り。

・最終解散ポイント 関越道・三芳PA

素晴らしい、渋滞ナッシング! 休日なのにバイクは3台だけ・・・・?


それもそのはず、時刻は日付が変わり、深夜割引が適用される時間に。

・深夜割引が適用される時間・・・・走りすぎだろっ!

明日も休みだからこそ、歯止めが効かなくなっているのか?
→いいえ、美ヶ原高原で、ご飯食べたり、王ヶ鼻に寄ったりと時間を使いすぎたのが敗因です m(__)m
しかしマシントラブルもなく、本日は大成功!


ちょっと今回は欲張りすぎた模様ですが、すでに来年は『ココに行こう』と、とんでもないスパルタンな場所が提示されている・・・・コワイわ~(笑)
皆様、本日はお付き合い頂きましてありがとうございました。