本当は、週末にじっくりと調査するはずだった、バイク車載無線機から送信されるノイズの要因。
なんだか最近は週末になると天気が悪くて作業ができず。
初回の調査で、もう少し切り分けが必要という結論になり、診断に必要となる模擬回路を作り込みました。本来の配線は、バイクでのハードな使い方でも影響を受けないようにガッチリ固定・絶縁されているので診断しづらいのでね。
https://…/2017/03/25/ 車載アマチュア無線の送信時に思いっきりノイズが乗る件の調査#1
https://…/2017/04/05/ 車載アマチュア無線の送信時に思いっきりノイズが乗る件の調査#2
これを使って、いろいろと条件を変えながらノイズの発生要因を探ろうと言うわけです。
あぁ~、早く作業したい~~~~
と言うわけで、会社から帰ってきて、日没までのわずかな時間に、まずは安定化電源やオシロスコープなどは無しで、模擬回路だけ繋ぎ込んで簡易診断してみました。
・通常運用状態のFTM-10S車載アマチュア無線機 VFR800F(RC79)のリアシート下に設置 |
まずは、エンジンキーをONにして、(以下、すべてエンジンは始動せず)、"本来のケーブル"(=通常運用時のマイクラインのケーブル)をつないだ状態のまま、マイクは繋がずに左ハンドルのPTTスイッチをON!
車載FTM-10Sから発射された電波を、ハンディー無線機FT-728で受信・復調させ、そして耳で聞く・・・・
う~ん、ノイズまみれ!
ジジジジジ~って感じでかなりのレベル、確実に再現しますね。
次に運用状態だった"本来のケーブル"を抜き、試験用ケーブルに差し替え。これ、車載FTM-10S無線機から見れば、バイクに搭載している回路と全く同じように見えるようになっています。
・本来のマイクケーブルを外し、試験用ケーブルに繋ぎ変え |
まずは、マイクを繋がずに。そして等価回路基板上のPTTスイッチ端子をジャンパピンでショートして、試験電波の発射・・・・
あれれっっっ! クリーンな電波だぞ!
もうこの時点で、各種作り込んだ等価回路基板の機能は無駄に(笑)
あんまりなので、ジャンパピンをいじってマイク相当のダミー抵抗を繋いだり、+5V DCのラインにパスコンを繋いだりしても、条件がより良くなるだけで、いずれもノイズレスなクリーン電波。
本来ならココから、試験用ケーブルのルートを、実際のケーブルと同じように這わせてノイズの入り方が変化するのか確かめてみたいですが、時間切れ。
今回の簡易診断で、FTM-10S無線機本体、電源系統、空中線系統はシロであることが確定。(電源グランドが振られている問題はあるものの、今回のノイズとは無関係。優先度を下げて今後対応はしますが。)
今後追うべきは、マイクケーブルかスイッチボックス内、PTTスイッチ周辺に絞られてきたゾ。思いつく辺りだと・・・・
- マイクケーブルのショート(+5V DCラインとマイクライン)
- スイッチボックス内、マイクラインのカップリングコンデンサ不良(タンタルコンデンサ使用)
- スイッチボックス内のグランドラインのインピーダンスが高い
- コルゲートチューブ内で、密着並行して敷設しているコントローラ線からの、クロック信号の影響
- RC36時代はシールド線を使っていたPTTライン、RC79では裸線使用なのですが、なにかあるのか?
- エンジンを始動していなくてもノイズが乗るし、バイク側は電源OFFで、無線機のみ安定化電源で駆動してもノイズが乗るので、外来は考えにくい
・・・・ってところかしら。
ワクワク~♪