予想外の休日!日本一短いローカル鉄道 紀州鉄道の旅

う~む、まさか今日、休めるとは思っていなかった・・・・どうしよう。
体が疲れているから、宿で寝て過ごし、洗濯をして明日に備えるというのが正しい気がするけれど、どうせならちょろっとだけ出歩きたい・・・・(←ホテルの部屋掃除の都合もあるしね。)


でもどこに?
和歌山電鐵・貴志駅のたま駅長にはもうすでに2回ほど会いに行っているからなぁ・・・・。どうせならば美味しい海鮮ランチが食べられるところ探してみると、どうも阪和線・きのくに線沿線には食事処がヒットしない・・・・

https://…/2012/10/18/ 仕事上がりには・・・・和歌山観光
https://…/2016/01/29/ 午後は和歌山まるまる自由時間♪ でも雨なのよね・・・・(泣)

それならばと、海でも見に行くか?


小さな船で、友ヶ島にでも行ってみる? でも船が小さいので乗れない可能性があるとか書いてあるゾ!
じゃぁ、地図で海に一番近い駅を探すと、岩代駅なんてのがドンピシャ! 和歌山駅から\1,490円で行けるけれど、時間が1時間半かかる。しかも本数が少ないのでタイミングが非常に難しい。

f:id:vfr750f2:20160914101250g:plain
・JRきのくに線・岩代駅 多分目の前に海が広がる素晴らしいロケーション!?

どうやらこの小さな無人駅は、歌に登場するのでその筋の人には有名な場所らしい。


まぁ、暇だし行ってみるか。途中で飽きてくる危険があるので、千円札だけで切符を買い、必要により精算する作戦で。

f:id:vfr750f2:20160914101251j:plain
・JR和歌山駅から、きのくに線普通列車に乗車

ここは、旧型国鉄車に乗りたかったところですが、最新型。まぁ仕方がないか・・・・


しっかりと海側座席に座り、そしてスマフォ地図で現在位置のGPS座標を確認しながら、わずかしか無いタイミングを狙う!

f:id:vfr750f2:20160914101252j:plain
・海! 紀伊水道だぁ~

ワォ~♪
海だぁ~! と感激できる時間は本当にわずか。


98%の時間は、海が見えずに内陸部を走ります。結構山々の起伏が激しく、紀伊半島の地形が意外と急峻であることを感じとれます。

f:id:vfr750f2:20160914101253j:plain
・海沿いを走るのはほんのちょっとで、ほとんどは田舎の山並みを走ります

地図で、この先は当分海が見られないことがわかったので、スマフォで今日の目的地『岩代駅』を調べてみました・・・・
・・・・って、見るんじゃなかった(泣)

今はホームから海を見るのは無理な感じですが、跨線橋の上からは松林の向こうに海がちらりと見えます。
やっぱり海が近いんだ~と実感!

駅から直接は海が見えず、松林が邪魔をしているんですって。ちょっとガッカリ。


そんな凹んだモードで、JR御坊駅に到着。

f:id:vfr750f2:20160914101255j:plain
・JR御坊駅

う~ん、無理!
列車の運行系統が分断されている御坊駅で乗り換えなのですが、まったりしすぎて飽きてしまうし目的の岩代駅は想像と違うみたいだし、ちょうどここまで\970円なので、切符も精算しなくて良いし、思い切って下車。


おやっ!? 駅の案内板には、紀州鉄道?
なんか聞いたことがある名前。『紀州鉄道 オーナーズビラ』とかの名称で会社の保養所とかホテルを多数運営している鉄道会社じゃないの?

f:id:vfr750f2:20160914101257j:plain
・紀州鉄道・・・・ですって

勝手なイメージで、とても立派な鉄道会社と思っていたのですが・・・・、あれっ!? 超が2つ付くぐらいのローカル線!?


路線図を見るとわずか4駅ほどだし、往復してもそんなに時間がかからなさそうだし運行本数もある、ちょっと興味があるので乗車してみることに

f:id:vfr750f2:20160914101256j:plain
・紀州鉄道出発時刻表と、路線図・・・・わずか4駅!?

待ち時間で、Wikipediaで勉強しましたが・・・・

1972年には、東京の不動産会社が"鉄道会社の不動産部門"という信用を得るため、また"鉄道会社"というネームバリュー獲得のため買収した。

とあり、なるほど私もこのイメージに乗せられていたというわけですね。どちらかと言うと、鉄道がオマケで、不動産運営が主体の会社なのか。


・・・・カワイイ単行気動車がやって来ました。信楽高原鉄道の中古ですって。

f:id:vfr750f2:20160914101258j:plain
・これが・・・・紀州鉄道

料金はバスみたいに後払い。乗客は数人


ゆっくりゆっくりと走る気動車。しかも路盤の整備に金が回らないのか、カーブではユサユサともの凄い横揺れ。臨時規制20km/hがかかっていても、えげつない横揺れは、ジェットコースターよりも冷や汗(笑)
なんじゃこりゃ~、別世界の旅だわっ!


おっと、これが駅!? しかも名前がすごい!

f:id:vfr750f2:20160914101259j:plain
・学門駅! なんか頭が良くなりそうだわ~

この駅でお守りとか売ったら売れちゃうんじゃないの~????(←既にあるらしい・・・・)
でも、完全に名前負けしている感じね。都電荒川線の停留所みたいな感じで、とても味があります。帰りがけに途中下車してみようかしら?


駅と駅の間隔も非常に短くて本当に路線バスみたい(爆)
次の紀伊御坊駅からは、職員さんがワラワラと乗ってきて・・・・おやっ、ナニシテルノ?

f:id:vfr750f2:20160914101300j:plain
・車内の飾り付け作業が始まりました!?

なんか必死に飾り付けを始めたけれど・・・・ナニコレ?
終点の西御坊駅に着く頃には、窓にイラストの飾り付けも。ははぁ~、どうやら貸切列車でも走るのかな?


なんて味があるというか・・・・そんなものを超越している終着の西御坊駅!

f:id:vfr750f2:20160914101301j:plain
・紀州鉄道の終着 西御坊駅

すげぇ・・・・これが駅!? 鉄道車両が止まっていなかったならば、ただの掘っ立て小屋にしか見えないかも。


駅から、一枚前の写真を撮るための道への通路は・・・・

f:id:vfr750f2:20160916222125j:plain
・駅からの出口

ぶほっ! まさかこれ!?っていうほど、味がある通路。


おっと、順番が逆になってしまいましたが、ホームというか、待合室というか・・・・を紹介しましょう。

f:id:vfr750f2:20160916222126j:plain
・西御坊駅ホーム 日本一短いローカル鉄道 2.7km

オルガンが仮設してあるところを見ると、やはりイベントがあるみたい。
駅には『日本一短いローカル鉄道』の掲示があるのですが、Wikipediaによるとその座は『千葉県の芝山鉄道』に譲ったんですって。でも千葉のは京成電鉄と直通運転をしていて一体化しているので、ちょっとインチキじゃない?


JR御坊駅から、ここ終着の西御坊駅まで、一切のすれ違い施設が無かった一直線のレールなので、この一台の単行気動車がピストン輸送しているのかしら?
しかし、次の列車の出発時刻は、1時間後。うそ~、ここで一時間も時間を潰すのかよ・・・・


隣の駅まで、非常に近そうだし、歩くか・・・・
あれっ、駅の正面はコッチでしたか!(爆)

f:id:vfr750f2:20160916222127j:plain
・一応、駅っぽいスタイルね

そうこうしているうちに、気動車の方向幕が『御坊←→西御坊』から『紀州鉄道』に変わり、スペシャルな列車として・・・・乗客を誰も乗せずに戻って行っちゃった!★?


線路に沿って、た~散歩
すばらしいウェザリング! まぁ植物にとっては場所なんか関係ないわけで、わらわら生えるわなぁ。逆に普通の鉄道って、もの凄くお手入れされているのね。

f:id:vfr750f2:20160917080216j:plain
・現役感がかなり薄い・・・・鉄路

悪くないよ~♪


わずか300mほど歩くと、お隣の市役所前駅・・・・ぶほっ!

f:id:vfr750f2:20160916222128j:plain
・市役所前駅

すげぇ昭和感・・・・とも違う、悲壮感・・・・とも違う、不思議な感覚
でも、なんか人形が飾ってあったりと、なんだかんだで地元から愛されている感じ。


ここまで歩いてきても、5分ちょっと。次の電車までまだまだ時間があるし、むろん周りに何もないので、もう一駅歩くか・・・・

f:id:vfr750f2:20160917080217j:plain
・完全に街に溶け込んでいる駅

スマフォ地図と、GPSがあれば、土地勘がない場所の街歩きも安心。次の紀伊御坊駅にやってきましたが・・・・一瞬どこが駅だか分からなかったわ。


これみたいね。

f:id:vfr750f2:20160917080218j:plain
・紀州鉄道・唯一の有人駅 紀伊御坊駅

おっと。隣の駅との格差がスゴい、大きくて立派な駅舎。


しかし、一歩立ち入ればそこは昭和。いや、昭和50年か?

f:id:vfr750f2:20160917080219j:plain
・自動改札は愚か、自動券売機すら存在しない・・・・時代が止まっている駅

なんと有人駅。ただし現在の駅では一般的な、自動券売機は存在せず、乗車駅証明書発行機も無い・・・・有人窓口切符売り場のみ。これも最近の鉄道各社では、カウンター越しのスタイルが多いのに、ガラス越しスタイル


すみませ~ん、御坊駅まで大人一枚!

f:id:vfr750f2:20160917080220j:plain
・あれっ、ダッチングマシーンがある・・・・まさか!?

窓口の内側には、ダッチングマシンがチラ見え。


ま・・・・まさか。窓口内では切符を用意してくれ、そしてダッチングマシーンを通して日付印を刻印。

f:id:vfr750f2:20160917080221j:plain
・まさかの硬券っっっ!

わ~~~~ぉ!!!!♪ これぞ昭和!硬券ではありませんか!


構内はとても中途半端。屋根が長さ一両分なのは良いとしても、奥行きが短いね。
どうもホームの高さと色から、もともとは対向式2面2線の構造だったのを、1線埋めてしまった感じ。これで唯一のすれ違い施設も無くなってしまったわけですか。

f:id:vfr750f2:20160917080222j:plain
・中途半端なホームの屋根

当然人影なし。次の電車まで40分ちょっとあるなぁ・・・・


駅の横の車庫(?)には、野ざらしの旧車が展示・・・・というよりは、置くところがないからここに仕方なくって感じ。その隣にも一世代前の車両が野ざらし。

f:id:vfr750f2:20160917164924j:plain
・紀伊御坊駅の横にある車庫

屋根付き一等地にはレールバス。野ざらしのやつは部品取り用で、ニコイチで整備しているんですって。それにしても現役車両は屋根無しか・・・・。劣化が早そうで心配だな。


車庫を見学し終わっても、次の電車まで30分ちょっとあるなぁ・・・・


ベンチでのんびり、まったりしますか。
おやっ!?

f:id:vfr750f2:20160917080223j:plain
・ブホッ

だれこれ? 一人でベンチでまったりしていたら、どこからともなく現れて、そして私の隣に無言で座り・・・・


やれやれ、今日は何やらいろいろなことが起こりますねぇ・・・・(笑)


しばらくすると、時刻表には載っていない先程のイベント列車が戻ってきました。

f:id:vfr750f2:20160917164925j:plain
・イベント列車・ドリーム号

先程のゆるキャラ人形と職員総出でお出迎え。微笑ましいなぁ~
電車内には、保護者同伴の小さな子どもたちがたくさん! 保育園のイベントか何かかと思っていて、遠巻きに眺めているだけ。


先程の巨大な人形は、電車の側面にもペイントされていた『宮子姫』という、この土地に縁のある人物だそうで、これは後から知ることになるのですが、この辺り一帯で『御坊日高博覧会 御博(おんぱく)』という地域がネタを持ち寄って盛り上げるという博覧会のイベントの一つだそう。


駅に人形が飾り付けられたりしていたのも、その一環な気がしてきました。


本線上には1両しか存在できない線形なので、イベント列車は普通列車に急いで戻し、そして終点の西御坊に向かって引き返し、また戻ってきました。あぁ忙しい。
私もこれに乗って、JR 御坊駅に戻ります。なんと嬉しいお見送り付き♪

f:id:vfr750f2:20160917164926j:plain
・宮子姫じきじきにお見送り

なんか、行き当たりばったりで、全く計画外というか、存在すら知らなかった紀州鉄道の訪問となりましたが、なかなか楽しい2時間となりました。


せっかくだから、御坊駅で食事・・・・といっても、やはり海鮮押しは無いらしく、かろうじて見つけたのが"四国のうどん屋"。

f:id:vfr750f2:20160917164927j:plain
・うどん屋+居酒屋形態 いきいきうどん+いきいき酒場

なんだよ~、つい数日前まで四国にいたし、この『いきいきうどん』って高松とか屋島にあるお店なの。まさにドンピシャじゃん。わざわざ和歌山県・御坊にまで来たのに、高松系を食べなくたって・・・・とは思いますが、選択肢はここを外すとローソンしか無い(泣)


一応『刺身定食』なる設定があったので、海鮮が食べたい私はこれをチョイス。もちろんうどんがついてくるあたりは四国スタイル

f:id:vfr750f2:20160917164928j:plain
・刺身定食 \1,000円 @ いきいきうどん 御坊駅前店

うま~い!!!・・・・うどんが
ご飯はいらないよ。ついでにお刺身も鮪とかは遠洋漁業でこのあたりとは無関係なので、地のものが食べたかったのに・・・・フニフニのイカとタコ。


も~ガッカリだけれども、それを上回るうどんの旨さ。さすが!


帰りは御坊から普通電車。
はぁ~、往復2時間、滞在3時間と、程よく時間を潰しつつ、和歌山を満喫できました