先日、人生初の高速道路上の非常電話を使用する機会がありました。
普段あまり注目されることがないこの施設、ふと気になって調べてみました。
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・【使い回し写真】何気なく使っている非常電話ですが・・・・調べてみよう。 |
よく知られているのは・・・・
- 一般明り部非常電話機の設置間隔は、おおむね1kmごと
- トンネル部非常電話機の設置間隔は、おおむね200m以下ごと
ですかね。最悪でも1km歩けば必ず非常電話にありつけるんですね。
そしてもう一つが・・・・
- 一般明り部非常電話機は、原則として走行車両の路側に対向に設置する。
というルール。
以前、高速道路で自動車が故障し停止した際に、道路を渡って反対側の非常電話を目指そうとしたところで車にはねられて亡くなられた事故がありましたが、停止した車の陰で、目の前に有った非常電話に気が付かなかったのでしょうか。
(IC/SA/PA等の特殊な場所でなければ)反対車線側に見えるのであれば、必ずこちら側にも非常電話があります。
更に細かい設置ルールだと・・・・
- インターチェンジ、サービスエリア、およびパーキングエリアならびに非常駐車帯の各中央部付近
- バスストップのプラットホーム上
- トンネル坑口から約300m離れたところ
- その他、特に設置を必要とするところ
ですって。今回は、ルールに従ってバスストップに設置された非常電話に助けられたということですね。
お馴染みの非常電話マーク。
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・緑地に、黒い受話器、白い非常電話文字 |
緑地に、黒い受話器のマークで、単純明快に電話であることを示しているわけです。
黒い受話器の部分は、『黒』と信じて疑っていなかったのですが・・・・
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・正面パネルって・・・・シースルーだったのか! |
うわっ、透明だったのかっっっ!
そして設置される向きにもルールがあるなんて知らなかったわ。
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・向きも統一されているんですって! |
- 一般明り部の非常電話機は、路肩にコンクリート製非常電話基礎を設置し、走行車両に対面して通話をするような向きに非常電話機を取付けるものとする。
なんと、
一般明り部の非常電話機は、走行車両に対面して通話をするような向きに設置した方が、利用者に安心感があり、望ましい。
からなんですって。
構造は、質実剛健。いくら屋外に設置するからといっても、分厚い鉄板でとにかく頑丈に作ってあるんですね。
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・シンプルだけれども・・・・非常にごつい |
中身は、大昔の黒電話の受話器部分のみ。
なんとなんと、本当に黒電話と同一の部品かもしれない気がしてきました。
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・電電公社の銘版・・・・相当レトロな逸品ダゾ! |
日本電信電話公社の銘版が有るということは、この電話機も電電公社の共通仕様品だったということね。
製造は1980年1月、もう36年前のレトロ品・・・・。電電公社の重厚な設計っぷりはさすがですね!