愛車のバイク、VFR750F(RC36)に搭載している多機能アマチュア無線機『FTM-10S』。
先日、この無線機の直前に入っている市販のノイズフィルタを、自作品に交換したら劇的に音が良くなったのです。
https://…/2016/02/14/ バイク搭載無線機FTM-10Sのノイズフィルタ変更
ただし、自作品ノイズフィルタケースの中身は、ノーマルモードノイズに対応したインダクタと、コモンモードノイズに対応したインダクタも内包した関係上、コンデンサ容量が犠牲になってしまいました。
そこで、別途増設コンデンサを取り付けるべく、大小さまざまなコンデンサを購入しておいたのです。
https://…/2016/02/20/ インダクタ・コンデンサを買いだめしておこう
3連休で比較的まとまった時間が取れるので、ここぞとばかりにこれを組み立てて、バイクに設置してみることに。
ケースは、無線機ノイズフィルタと同じサイズの物。ここになるべく多くのコンデンサを詰め込んでみます。
・ケースにどのコンデンサが入るか、現物合わせ |
まずは、1,000uFの自動車用高温対応電解コンデンサを2つ。
さらにデッドスペースを埋めるべく、基盤裏面に直接半田づけした電解コンデンサとフィルムコンデンサ。
・かなり強引に、更なる電解コンデンサを取り付け |
今回は、なるべく狭いスペースで容量を稼ぐために電解コンデンサを使用。
バイクに搭載する自作回路では、今までなるべく電解コンデンサの使用を避けていました。
と言うのも寿命が短く液漏れやらのトラブルも多いので、長期的な安定利用という面では不利。しかし、自動車用の高温対応品コンデンサが入手出来たのと、ノイズフィルタという性能低下してもバイクの走行には影響を与えない機能であること。さらに機能低下が見られたらボックスごと交換してしまえば良いので、ノイズフィルタシリーズでは思い切って使用してみることに。
寿命測定のよい題材ってところですかね。
フィルムコンデンサは、電解コンデンサの周波数特性を補完するための気持ち程度。
・ケースに詰め込み |
そしてかなり強引に押し込みました。
これで、2,200.33uFのコンデンサ群に。馬鹿の一つ覚えで、部品群を振動から保護するために、弾性接着剤を流し込んで固定し完成。
今までの無線機ノイズフィルタのコンデンサ容量の、200.33uFから、2,400.66uFに大幅アップ。
キャンセル巻きされたインダクタをW1JR巻き相当として使用しているのですが、単純にインダクタが2個直列に接続されているとしてローパスフィルタのカットオフ周波数を計算すると・・・・
fc = 251.4 Hz (C=200.33uFの時)
fc = 72.6 Hz (C=2,400.66uFの時)
http://sim.okawa-denshi.jp/RLCtool.php サイトの計算ツールを利用させていただきました。
インダクタのカタログスペック
インダクタンス:L=1mH=0.001H×2(直列接続のため2倍)
直流抵抗:R=20mΩ=0.02Ω×2(直列接続のため2倍)
定格:10A
こんな感じ。かな~り低い値が、より一層低い値になりました。
これを、バイクに設置します。
・シート下の様子 |
無線機ノイズフィルタの直後に、並列接続しましょう。
もう、シート下は謎のブラックボックスでいっぱいになってしまった!
・場所がないので、強引に設置しました |
そして、試走。
うわ~~~~お!!!! エクセレント!!
素晴らしいよ。
ラジオのステレオ放送が、臨場感いっぱいにヘルメットに広がります。(←大げさか?)
今まで、あまり無線通信・ラジオ受信に不自由を感じていなかったつもりなのですが、これだけ激変するとは!
無線通信で言う了解度(=メリット)は、1~5で表せられるのですが、今までのをメリット5とするならば、コンデンサユニット取り付け後は指標を飛び越えて、メリット6状態(笑)。
いや~、ノイズ対策面白いわ~
フィルタ機能が強力になってくれたので、グリップヒーターをONにしても気にならなくなったし。
次回ツーリングで、ぜひ通話試験もしてみたいわ~~~~♪