愛車のバイク、VFR750F(RC36)に装着してある多機能アマチュア無線機FTM-10S。
装着して7年。特に不都合なく使ってきましたが、充電しないUSB充電器への対策として、自作ノイズフィルタを製作・取り付けてから、その副次的な効果として無線受信・ラジオ受信時の耳に聞こえるノイズが激減。
https://…/2016/02/10/ 自作ノイズフィルタのバイク上での性能測定
・【使い回し写真】愛車のバイクVFR750F(RC36)に搭載しているFTM-10S多機能アマチュア無線機 |
これは楽しい~と、無線機の直前に市販のノイズフィルタを取り付けていたのを取り払い、自作品を取り付けたら、さらなる改善!
素晴らしい~~~~!
https://…/2016/02/14/ バイク搭載無線機FTM-10Sのノイズフィルタ変更
そして、残る強力なノイズ発生源の一つが『AC100Vインバータ』。動作時はスイッチングノイズをまき散らします。走りながら各種機器の充電が出来ちゃうのですが、その機能からして通常時は使用せず北海道ツーリング向け装備。
北海道ツーリング時はソロツーなので無線は使用せず、ラジオも使用しないので今まで特に問題はならず。
https://…/2005/03/25/ DC 電気配線完了
しかし先日の河津桜ツーの際、デジカメを充電しながら走ったらまぁノイズがスゴい(笑)。
そこで、技術的興味からこのAC100Vインバータからのスイッチングノイズを押さえ込んでみたいと思います。
相手が強力なので、こちらも強力に。
インダクタコアを2段スタックにして、巻き数も限界までアップさせよう。
・インダクタコアを2段重ね |
コアを万力に固定してエナメル線を巻いていきますが、そこそこ力がいるので、巻き終わると指が痛くなります。かといって工具を使うとエナメル層に傷を付けてしまうので、指先で頑張ろう。
途中で巻く方向を逆にして、AC成分を打ち消すW1JR巻き。
巻き終わるとこんな感じ。
・通常のコア1段のものと比較 |
コアを2段重ねにしたので、かなり容積がデカくなっています。
2段重ねにすると、同じ容量を狙うなら巻き数は 1/sqrt(2) で済むそうですが、それを減らさずにそのままどころか、巻き数アップしているので、インダクタ容量はルート2倍以上。
さらに、ローパスフィルタを構成するコンデンサを取り付け。
・コンデンサを取り付け中 |
これも、以前のようなとりあえず100uF+0.33uF構成から、ケースに入るギリギリの220uF+0.33uFに容量アップ。
これらをケースに収納。
・ケースに納めたW1JR巻きノイズフィルタ |
ピタッと収まりました。
バイクの振動に対抗するため、弾性接着剤を流し込んで部品を固定して、完成~♪
それでは、実際のバイクに取り付け。
AC100Vインバータは、リアカウル内側のサイド面に取り付けてあり、さらに左ハンドル下にある『インバータ起動ボタン』を押したとき(次にキースイッチをOFFにするまでの間)だけスイッチがONになるようにリレー回路(自己保持回路)が組んであります。
https://…/2005/03/17/ カウル加工
・RC36のシートを取り外したところ |
このリレー回路と、インバータの間に取り付けようかな。
リレー回路周辺も、圧着端子接続を基本としていて、今まで11年間接触不良等の不具合無し。それでいて、脱着はお手軽。
ここにノイズフィルタを割り込ませるのですが・・・・
むむっ!
ここから無線機の電源を分岐させているのか。
電気的に近いねぇ~。
そりゃ~無線機に強いノイズが乗るわけだわ。
と言うわけで、イージーに設置完了。
・ノイズフィルタ設置完了~♪ |
早速試乗かしらね・・・・
明日に・・・・(爆)