水曜日~金曜日は、和歌山に宿泊出張。金曜日まで和歌山にいて夕方急いで東京に帰るのは、体力的にも辛いし、金曜日の夕方は新幹線内がより一層サラリーマン密度が上がって混雑するので、いいこと無し!
それならばと、自腹でもう一泊して、のんびり翌日に帰ってくればいいか・・・・
と計画したのが今週の頭。
https://…/2016/01/25/ ロングトリップ!紀伊半島一周・鉄道の旅をしてみようかしら計画?
日本で最大の半島・紀伊半島をぐるっと回って、和歌山→名古屋まで在来線特急の旅をしてみることにしました。
昨日までの雨は、とりあえず上がってくれたみたい。午前8時過ぎにJR和歌山駅。ここが今日のスタート地点。
・旅のスタートは、和歌山駅 |
あっ、今や首都圏では見かけることが無くなった103系。私が子供の頃は『国電』といえばコレだったなぁ。モーターが唸ってうるさいのと、よく揺れて、そして車内が暗い印象がありましたねぇ。
今日は、和歌山駅2・3番線にある『阪和第一食堂』ではなく、4・5番線にある『水了軒』売店にて、モーニング駅そばをするために、ちょっと早めに駅に来たのよね。
・昨日とは違い、4・5番線ホームに有る水了軒の 駅弁売店&駅そば |
この店舗も、今日と明日の営業をもって閉店だそうです・・・・(泣)
せっかく、和歌山の仕事にアサインされ、今後とも和歌山におじゃまする機会が増えたというのに、このタイミングでの閉店が残念すぎます。
朝なので、胃に優しく『玉子そば』をオーダー。
店のおばャちゃんが『玉子そばとは、月見そばのことですよ、よろしいですか?』ですって。だったらば月見そばってメニューにしておけばよいのに・・・・。こちらでは玉子そばと言ったほうが通じるのかしら?
そしてキャリーバッグを引いているサラリーマン姿の私を見て、瞬時に土地の人ではないと判断したというのかしら。おばちゃん恐るべし!
というわけで、玉子そば。
・なぜか、列車持ち込み用のプラ容器で出してくれました・・・・玉子そば ¥280円 |
なぜか、プラスチックの容器で出してくれました。普通なら、¥30円とか容器代を取られるのに、ここではそんなことはなく、しかも東京圏でのかけそば価格と同等の¥280円というのは素晴らしい!
関西風の透き通るスープに、カラフルなかまぼこ。見た目もとてもよいですね。
食べ終わってから気が付きましたが・・・・
・閉店前の記念撮影。吹きっさらしで食べる駅そばは、今や貴重です。むっ、和歌山ラーメン!? |
なんとメニューラインナップに『和歌山ラーメン』もあるのかぁ~。コレも食べておきたかった・・・・_| ̄|○
今後の和歌山訪問時で、急いで帰らなければならない時でも、エキナカで和歌山ラーメンが食べられるのであれば、多少なりとも出張感が払拭されるのに~
和歌山駅から、大阪方面に向かう阪和線には、国電103系とかがゴロゴロ走っているというのに、潮岬方面のきのくに線には・・・・
・新車! |
なんと新車が走っているではありませんか。列車密度が低い区間のほうが優遇されているのねぇ。
そんなこんなで、特急がやってくる時間。普段、反対側の先頭車しか見たことがなかったのですが、コチラ側は・・・・
・特急くろしお1号 新宮行 |
どうみても『イルカ』かしら。
名古屋まで、特急でも7時間。乗り継ぎが必要な新宮駅までも3時間かかるのに、車内販売は廃止されてしまった在来特急。
手ぶらで乗車するのも何なので、昨日食べた『小鯛雀寿司』と同じ水了軒さんの別シリーズの駅弁も準備しておいて、さらなる旅気分をブースト!
・新宮まで3時間かかるから・・・・駅弁をお供に。昨日に引き続き、柿の葉寿司 |
気分は最高だね。
すぐに車窓には海が広がってきましたよ~
・車窓いっぱいに広がる『海』 |
これでもか~と、いっぱいに広がる海。
晴れていたら最高に気持ちが良いだろう・・・・と思われるこの景色。とても残念・・・・ですが、また次もこのルートで旅をしたいと思う余地を残してくれているのでしょう。
このルート、ロングレール化とは無縁のようで、昔懐かしい『ガタンゴトン』というジョイント音が響きまくるのもよいですねぇ。
今さっき駅そばを食べたというのに、速攻でお腹が空いてきて、駅弁をオープン。やっぱり車内で車窓を見ながら食べてこその駅弁ですもの。
・柿の葉寿司をオーブン! |
うわ~♪
柿の葉っぱにくるまれた握り寿司だから、『柿の葉寿司』なのか~! これ、ものすごい手間隙がかかっていそうだよ。こういうのは嬉しいですよね。
今日の7時に調製したばかりなので、まだゴハンの湯気で葉っぱ全体がしっとりしていて、みずみずしい状態。
中身は、酢でしめたサバに鯛にシャケ。ひとつ目は何かな~・・・・
・サバのお寿司 |
サバ。さっそく頬張ると・・・・美味~~~~~~~~い♪♪♪♪
ナニコレ。水了軒の駅弁、どれもクオリティーが高すぎるって!
醤油とか付いていないのですが、これはそのまま食べるのが絶妙な味わい。とてもよい感じの酢の締め加減、素材の旨さ、ほのかな香り。これに醤油をかけてしまったら全てをぶち壊してしまうのかもしれません。
・キラキラ輝く小鯛に、塩が効いたシャケ |
しかも種類が違う握り寿司というのもミソで、味が変わるのでそれぞれが新鮮に感じるんです。
3時間の車中でのんびりのんびり食べるつもりの駅弁が、一瞬で食べ尽くしてしまう失態を犯してしまいます(笑)
すれ違う電車を見てびっくり! 和歌山に行く鈍行列車は・・・・(一瞬の出来事で写真が撮れなかったので、イメージを引用しますが・・・・)
・http://blogs.yahoo.co.jp/kodamahage/29453311.html より引用 |
骨董品みたいなのが走っている!
しかも、学生さんとか結構いっぱい乗っている! すげぇ~、今度はコレ乗りたい~(爆) でも鈍行で和歌山→名古屋だと、一日で着くのか?(笑)
一大リゾート地だと思っていた『白浜』。
どんなところかと、ほんのちょっとだけ楽しみだったのですが・・・・
・白浜駅 |
あれっ?
(山梨県の)清里みたいな歯がゆいほどのリゾート地かと思っていたのに、単なる山の中・・・・
あれれっ?
この駅で降りる人もわずか・・・・。なんか寂しい感じ。さすがにシーズンオフだからなのか? 『白浜温泉』なんて看板もあるけれど、温泉街という感じでもないし・・・・
たまたま駅が繁華街から外れているだけなのかしら?
その後も、海が見えるところは約2~3割。あとは山の中を走ります。
・意外と山深いところを走ります |
まぁ、山の中はツマラナイけれど、いつ海が見られるのかとジーっと眺めていると、そんなに気にならず。
アッという間に本州最南端・串本駅。
・本州最南端の串本駅 |
この辺りはバイクで来たことがあるのよね~
7年ほど前の紀伊半島ツーリングの日記 昔の日記なので写真が容量制限150px×150pxのため小さいですが。
https://…/2008/11/14/ 久しぶりの紀伊半島2日目~フラッと最南端・潮岬
https://…/2008/11/15/ 久しぶりの紀伊半島3日目~山中横断
またバイクで来たいなぁ~。この辺りはこんな感じなんだぁ~とツーリングの下見気分で過ごしているとあっという間。
ここから先は針路がぐるりと変わり、北を目指し始めると、終着の新宮駅。
・新宮駅 目と鼻の先が三重県 |
JR西日本とJR東海の境界駅で、特急電車もここで乗り換え。ここまでお世話になったくろしお号から、南紀号へ・・・・って、特急同士の乗り換えだというのに、待ち時間は50分!
乗継ぎが悪すぎる~(泣)
これも別会社が運営しているからこそなせる技(?)
さ~て、この半端な50分をどう過ごすかな・・・・。まぁここまで3時間座りっぱなしなので、少し立っている方が良さそうだわ。
長距離乗車券を持っているで、途中下車は自由自在。一旦駅の外に出てみると・・・・
想像以上に何もない・・・・
・JR新宮駅 |
『駅そば』があるかしら?とちょっと期待していましたが、有るのは小さな売店のみ。駅弁も無い・・・・
特急乗継で必ず降りるので、もっと栄えているのかとばかり思っていたのですが・・・・_| ̄|○
ここから先、さらに3時間半もの間、特急電車に揺られなければならないので、車内食を調達しておこう。
駅前には一件だけ、お寿司屋さんかしら?
さんま姿寿司の幟と、『これがさんま姿寿司なんじゃ~!!!』と主張する、ものすごく分かりやすい看板(笑)
・唯一駅前にあるお寿司屋さん 徐福寿司 |
ここで、そのまんま看板メニューの『さんま姿寿司』をテイクアウト。
でも、少しミニサイズなので、もう一品何か無いかなぁと、街を探索・・・・
ナ・・・・ナニモナイ。
・新宮駅前・・・・ |
なにやらド派手な門が見えてきたので、ちょっと偵察。
なんか、横浜中華街のようなオブジェ。
・ド派手な門 |
・・・・徐福公園って書いてますねぇ。さっきのお寿司屋さんも『徐福寿司』だし、よくよくあたりを見回してみると、住居表示も『徐福』。なんだなんだ?
街ぶらしていると、声をかけられました。
なんとなんと、数日前の日記『ロングトリップ!紀伊半島一周・鉄道の旅をしてみようかしら計画?』で、多分今日、ここ新宮にやってくる事を先読みして、ライダー・UBUさまがわざわざお立ち寄りくださったんです!!
・わざわざバイクでお越しいただきました UBUさまのバイク |
日記で新宮にくろしお号でやってくるとしても、私はバイクに乗っておらず、ただのスーツ着たサラリーマンの格好だというのに、よく私が分かりましたねぇ。
改札口のところにライダーさんが立っていたのですが、途中下車しているかどうかなどを見極めていたとのこと。感服しました~!
なんでもこの辺りにお住まいで、そして驚いたことに、2008年の紀伊半島ツーリングに来た際にも私とすれ違っていたっっっ!
さらにさらに、もともとはVFRに乗っていて、25万キロも乗っていたのに紀伊半島大水害により泣く泣く手放すことになった・・・・など、とにかく驚くことばかり。
わずか30分ほどでしたが、大変楽しいお話ができました。今年の夏は、バイクを和歌山に持って行くという(実るかどうかは分からないけれど)壮大な計画があるので、ぜひご一緒にツーリングができたらと思います。
さらに、このあたりの名物のおみやげを頂いてしまいました。重ね重ねお礼申し上げます。
さぁここからは、JR東海の在来特急・ワイドビュー南紀6号 名古屋行きで、名古屋を目指します。。
・ワイドビュー南紀6号 名古屋行き |
・・・・なにこの戦車みたいな特急電車は!
まさか除雪しながら走るの?・・・・、調べてみたらどうもシカ対策のようです。
そしてディーゼルカー。この先は電化されていないのか・・・・このエンジン音とともに3時間半はチト辛いかも。しかもJR東海区間は海は近いのにほとんど海が見えず(泣)。そのうち山の中を走るようになり、ワイドビューの意味があるの?って感じ。
車窓がダメなら、お弁当♪
先ほどUBUさまから頂いた、このあたりの郷土料理『めはり寿司』。
・めはり寿司 @ 総本家めはりや |
うわ~おっっ♪
高菜?野沢菜?で包まれたゴハン。もちろん中にも高菜の漬物。ほんのり醤油っぽいタレもゴハンにかかっいて、素朴ながらも美味~~~~い!
食べると口の中にほんのり広がる高菜の香り。醤油のブースト。
なるほどね!
食べるとき、目もクチと同じように大きく張るところから『目を張る寿司』→『めはり寿司』といわれたそうです。
続いて、もう一つの名物『さんま姿寿司』。
・さんま姿寿司 ¥650円 @ 徐福寿司 新宮駅前店 |
うぉっっ! その名の通り、さんまがまるまる一匹。酢でしめたさんまを、ゴハンの上にド~ン!!!
そしてこれもまた、超絶に美味いっっ! 絶妙な酢の感じと、身が厚いさんま。
うわ~、これはまた新宮に行かなければなりませんね!
だいぶディーゼルカーに揺られると・・・・つ。
・つ |
特に意味は無いけれど・・・・なんとなく撮りました。なんか不格好な駅名票・・・・。
最後の方は、ずーっと右を向いて車窓を見ていたせいか『首が痛くて仕方がない!』。そりゃまぁ、7時間近く同じ姿勢だとそうなるか(笑)
夕方16時をすぎる頃、名古屋着。
・ようやく・・・・と言いたくなっちゃう、名古屋駅 |
新幹線が無い時代の出張だと、こんな感じの時間の流れだったんだろうなぁ~
ここまで、駅弁を食べ過ぎてお腹がいっぱいなので、茶を一杯・・・・
・きしめん 住よし @ 名古屋駅在来線ホーム |
水分が多いきしめんがお茶代わりによろしいようで・・・・って、今日は食べ過ぎ!
でもなぜか、腹が減っていて食べれちゃう。
・かき揚げ玉子入りきしめん ¥570円 @ 住よし |
在来線ホームのきしめん屋は『揚げたて天ぷら』が特徴。新幹線ホームだと、麺とスープは同じでも、天ぷらが違うんですものっ!
これをハフハフしながらやっつけるのが最高なのよねっっっ!
名古屋から先は・・・・、中央線特急しなの号とあずさ号を乗り継ぐ作戦も有ったのですが、日没を過ぎるとあまり乗っている意味もないですし、素直に新幹線で。
・東海道新幹線 のぞみ号 東京行き |
休日の中途半端な時間帯の新幹線なので、程々に空いているし、リーマンは少ないしで、快適に東京着。
うんうん、南紀号乗車中がとょっとヒマでしたが、悪くはない旅路ですね。
その土地の郷土料理とか、バイクだと素通りしてしまうような発見も有ったし! 鈍行でもっと途中下車を繰り返すと、もっとおもしろい旅になりそうです。