関西出張帰りに、真っ直ぐ帰るのではつまらないと、北陸方面にグルッと寄り道して富山ステイ。2日目の朝は4時半起床(爆)
まだ暗い中を駅に向かい、6時23分発の普通列車がターゲット!
・普通列車 直江津行き |
残念ながら富山駅の駅そばは6時半開店のため、由緒正しい朝から駅そば・・・・の達成はならず。
さらに、昨日のうちに駅弁"ますのすし"を購入しておいて、朝ごはんに食べる作戦も実行せず、体が温まるカップわんたんを食べました。
昨日の真っ青な電車の、普通の塗装バージョン。やはりコッチの色のほうが落ち着いているというか、無難というか、安心します(笑)
北陸本線を東に
この時期の日の出は遅く、6時35分なので、まだ真っ暗なうちに出発。乗客もまばら。三連休初日ですが、みなさん今日からこちらに移動を開始するのでしょう。今日いきなり富山から移動開始できるアドバンテージは絶大!
・まばらな車内。でもボックスシートが旅気分を盛り上げます |
ボックスシートというのは良いですねぇ~。そして片側2ドア車なので、座席もたっぷりだし。
明るくなってきた頃、日本海が見えてきました。見えてきたというよりも、ずいぶんとスレスレな場所を隧道を駆使して通過していくといった感じ。
道路は・・・・、もはや陸上を通るのが困難なので、海上に橋脚を建てて海の上を走っています。
・北陸本線のもう一つの難所 親不知越え |
糸魚川静岡構造線が通るこの付近、昔の技術ではトンネルを作っても崩れてしまったり困難を伴うのでしょう。数度のルート変更やら、海上にルートを構成するとか苦労の後が読み取れます。
この海上高架橋も、しばらくすると高速道路(北陸道)と国道8号の2つに増殖!
・国道・高速道のデュアル海上ルート 親不知駅前 |
普段、国道を走りながら撮影しても1つしか見えなかったのですが、鉄道から見ると2つ同時に見られます。
この親不知駅からの景色、本当なら途中下車してゆっくり堪能したいのですが・・・・、次回のお楽しみにしておきましょう。
糸魚川駅からは、大糸線。中央構造線にそって南下
やがてどこからか新幹線の高架橋が近づいてくると『糸魚川駅』。
懐かしいなぁ・・・・糸魚川駅。まだVFR400R(NC24)に乗っていた頃、初めて遠出して夜中にこの辺りまで来たのですが、ガス欠になりスタンドが開く朝まで駅前のベンチで野宿したっけ・・・・(笑)
ここで北陸本線とはお別れして、中央構造線・北アルプスの山脈の脇の、深い谷をトレースする大糸線に乗り換え。
この大糸線の本数が非常に少なく、コレに合わせるために早朝に富山を出発した次第。そして、座るなら右側ボックス席!との情報と、休日なら早めに席取りをしなければならないそうなので、駅の見学もそこそこで、さっそく列車に向かいます。
・糸魚川駅では、大糸線に乗り換え |
うわぉ~、ミニサイズのディーゼルカー!
右側ボックス席は2つあるのですが、そのうちひとつは既に先客がおり、2番目の私はもうひとつのボックス席をキープ! 今日のメインディシュとも言うべき列車だもの。良かったわ~♪
なんと車内には・・・・
・大糸線のしおり |
"大糸線のしおり"なる冊子まで用意されているんですね。
まるで観光列車。昨日乗った有料特急サンダーバードですら、こんなオモテナシは無かったわ~
出発! ディーゼルカーなので、のんびりのんびり加速していく感じも、また楽しい。
最初の2駅程度までは、猫の額のような平野だったのですが、すぐに山が迫ってきます。紅葉の具合もどうかな?
・良い感じのアキイロ! |
まずまずじゃない!
そして深い谷に。長いトンネルは崩れてしまうのか、川沿いスレスレを走っていきますが、それは平行する国道148号も同じ。豪雪地帯なのでロックシェッド兼スノーシェッドに守られながらのルート。
その国道をバイクで走っていると、対岸をへばりつくように走る大糸線に興味を持つわけですが・・・・
いざ大糸線に乗り、今度は国道を見てみると・・・・国道もものすごいところを走っているじゃん!!
・大糸線から望む・・・・国道148号 |
対岸のコンクリート構造物の内側を走る国道! すげぇ~~~、逆に国道に興味が湧いてきた~~~(笑)
って、この国道、近年に長大トンネルが完成してより安全で走りやすいルートにスイッチしちゃったので、廃道なんですよね。
谷沿いを、既に速度が遅いのに、さらに止まっちゃうんじゃないか?と思うぐらいまで速度を落とします・・・・
・こんな速度制限25キロがアッチコッチに。芋虫みたいにのんびり走ります |
ここまで速度を落とすと・・・・基本的に登坂路なのでなかなか加速しない・・・・
この辺りをツーリングするときの定番休憩スポットだった、北小谷駅。ここも新道が出来てしまい、普通にバイクで走っていると駅を通過しちゃうんです(泣)
・北小谷駅に通じる手前が旧道の橋。奥は駅をスルーする新道の橋 |
手前が旧国道。荒れてはいるけれど、重要なこの道は大型車も頻繁に通る(橋上では離合できないけれど。)のでなんとか維持されていた・・・・
バイクだと走って楽しい道でした。
JR東日本へ
さあ、ここまでJR西日本管轄でしたが、ここ南小谷駅からはJR東日本管轄に切り替わるとともに、ココから先は電気で走れるので直通する列車はゼロ、強制乗り換え!
・JR西日本とJR東日本の境界、南小谷駅 |
強制乗り換えであれば、駅そばやら売店やらがあれば儲かるんじゃないの?と思うのは素人なのか。
駅構内は予想以上に何もないし、駅の外はさらに何もない!(爆)
・南小谷駅の外 丸型ポストがあるぐらいかな? 谷間にあるのでお陽様が一部しか当たりません |
糸冬~了~~!
乗り換え時間は30分。時間の流れが田舎すぎ。
しかも、ここから乗る電車は、八王子や立川でも見かける見慣れたやつだし・・・・
・なんだ・・・・八王子でもよく見かけるタイプかよっ! 115系信州色 普通・松本行き |
今までがミニサイズディーゼル単行だったので、フルサイズ3両編成が巨大な鉄の塊に見えます。
当然車内はガラガラ。
車掌まで乗り込んでいますが、しきりに車内放送で『本日に限りまして3両編成で運転いたします。』とアナウンスしているのが気になる・・・・今日だけ特別に115系みたいです。
JR西日本区間は、深く険しい谷ばかりだったのですが、JR東日本区間の景色はなんて素晴らしいのでしょう!
・白馬駅付近 すっかり雪を被った山並みが美しい~♪ |
まるでスイスの山並みみたい~(←スイスに行ったこと無いけれど。)
それも単発の山じゃなくって、山並みが平行しているので、ずーっと楽しめる~♪(でも、たまたまなのかJR東日本の電車の窓ガラス、汚い~! 薄汚れていて写真も紗がかかったような感じ。)
っと、幸せな時間は突然終わりを告げました。白馬駅ホームにごった返す人々!
そして人々を統制するために声を張り上げる人・・・・
そう、バスツアー客が大量に乗り込んできて、今まで静かな田舎の電車の雰囲気を味わっていた私は一気に奈落の底へ。
突然座りきれないほどの混雑と、ぺちゃくちゃしゃべるしゃべる・・・・うるさ~~~いっっ!と叫びたくなるわっっ。
数駅先の『海ノ口駅』で団体は下車していき、元の静けさが戻って一安心。どうやら風光明媚な区間だけ列車の旅を楽しもうというツアーの模様です。
・山があれば、谷があるので湖あり 仁科三湖(木崎湖、中綱湖、青木湖) |
海ノ口という駅名は、この目の前が湖だからなのかしら。
それにしても、車窓が次々と変わり見ていて飽きないわ~。バイクツーリングでも景色見ながら走るけれど、ここまでじっくり見てないしね。
"夏はバイクで、冬は電車で!"が良いかも。もう少し季節が進んで平地も雪化粧すればさらに美しいかも。
駅そばクエスト・信濃大町駅
松本行き普通列車ですが、途中の信濃大町駅で下車。もちろん目的は・・・・駅そば!
・信濃大町駅 信州圏スタンダードのフルカラー駅名票は、よく見ると山案内になっています |
おやっ? 信濃大町駅の駅名票の下には、なにやら"駅そば"と書かれたポスターがあるよ?
なになに・・・・
・駅そばキャンペーン |
信州・駅そばキャンペーン!?
駅そばを食べて応募して、プレゼントをもらおうという・・・・そばの名産地・信州だからこその企画。
信濃大町駅の駅そばも、キャンペーン対象店みたい!
さっそく駅そば屋を探すと・・・・一応駅構内にもカウンターがあって、そばを食べられるようになっているのですが、窓が閉じていて、そして張り紙が。
『駅の待合室側に回り、食券をお求めください。』
駅構内からは食べられないんだ・・・・
まぁ、私は無敵の長距離乗車券を所持しているので、途中下車し放題。
・そば處 カタクリの花@信濃大町駅 運営:JR東日本リテールネット |
待合室に回ると、その一角にそば屋。食券機も発見!
その発券機もよくみると、松本駅のシステムと同じようで、普通(?)の蒸し麺を使ったタイプと、生麺をきちんと茹でてくれる『特上』タイプがあります。
普通なら1分で提供されますが、特上は調理に時間がかかって3分。
ここは迷わず特上! 天玉そばにしよう~。じっくり3分待ちます(が、ちょっと茹で時間が長くありませんか?)。
・天玉そば@信濃大町駅 |
おぉ~!富山駅での一杯とはまるで違う関東風の濃いツユだ~!
まずはツユを一口。
むぅ~~~、美味いではないですかっっ。
そしてソバ。ちょっと茹ですぎの感は有りますが、蒸し麺より遙かに食感が良く、なかなかのクゥオリティー♪
天ぷらは作り置きですが、しっとりタイプで食べ応えがあり、信州の蕎麦屋なので、変なものは出せないという自負を感じられます。
体が温まったわ~♪
45分後の普通列車・松本行きワンマンカーに乗り、松本駅を目指します。
・信濃大町駅始発の次の鈍行で松本へ ちょうど日向と日陰があり上手く写りません(泣) |
2両編成で、普段はこのタイプが走っているようです。こちらのほうが新しい分、投入されているテクノロジーも新しく、乗り心地がいいわ~
駅そばクエスト・松本駅
ここから先は、各駅ごとにお客さんが乗り込んできて、途中からは車掌さんも乗務を始め、松本駅に着く頃には立席当たり前といった混雑度。
・松本駅に到着 |
『まつもと~、まつもと~』特徴的な駅の到着アナウンスに迎えられ、城下町の松本駅に到着。
もともと私鉄だった大糸線は、現役私鉄(?)の松本電鉄とホームを共用して松本駅のずいぶん端っこに到着します。
そしてそんな松本駅の端っこのホームにも、しっかりと"駅そば"があるんです。
・大糸線ホーム6番線に有る・・・・大糸ホームそば店 運営:(株)アドレスト長野 |
お店の名称は、駅そばキャンペーンWebサイトに掲載されていたので、これが正式名称なのでしょう。
あれっ!?
松本駅には2つの駅そば屋があり、もう一つのそば屋は以前食べたことがあるので、大糸線ホームのお店にしてみたのですが・・・・
運営会社は異なっていても、食券機の注意書きとか、『特上or通常』の販売とか、まるっきり一緒だぞ!?
駅そば店の営業権は別会社でも、ひょっとしてそこからさらに別の共通の会社に委託しているのかしら???
特上3分と、駅そば1分に区分されたラインナップ。
・食券機に貼ってある「特上」とか「駅そば」とかのPopがまったく一緒 |
そして、特上生そばの説明も一緒。
- 生冷凍なので、打ち立てそのまま
- 特選そば粉含有量は六割
- 製麺地は長野県
・・・・そば粉6割かぁ~。普通の駅そばだと何割使っているのかが気になりますね。ほとんどうどんのような気がするもの。
オーダーは、さすがに天玉そば2連チャンはキツいので、リッチに特上・鴨そばにしてみました。
・鴨そば@松本駅 |
美味い!!!
思わず唸ってしまいました。これが駅そばか~
麺の茹で時間がドンピシャだったのか、きちんと歯ごたえが残り、そして鴨の脂が最っっっ高。(都内の駅そばでも、鴨そばにするともの凄く味が良くなるのよね。)
これは良い!!
もう一件、行っとく!?
ここ松本駅は、なんと『東京近郊区間』の端。え~っ?東京近郊かよ~
って、名前だけでは済まされない、悪魔のゾーン。
東京近郊区間内のみを発着する乗車券は、距離に関わらず『途中下車不可能・有効期間は1日のみ』なんです。今回みたいな途中下車しまくる旅が出来ないということなんです・・・・
話が脱線しましたが、東京方面の途中の『小淵沢駅』の駅そばにチャレンジしたいんです。
・・・・でも~(泣)
ちょうど良い時間の普通列車が無い! 下手にチャレンジすると、都内到着が夜遅くになってしまう。
仕方がない、諦めるか・・・・
・特急あずさ号 |
松本駅からは、特急で一気に東京に向かうことにして、今回の駅そばクエストは終了となりました。
いや~、旅は面白いわ~~~
しかも、これだけ大回りしているというのに、新幹線経由で帰ってきた場合と、そんなに料金が変わらないという事実。
運賃 | 特急料金 | 備考 | |
---|---|---|---|
新幹線ルート | ¥9,290 | ¥5,700 | のぞみ指定席 |
合計 | ¥14,990 | ||
北陸周りルート | ¥10,480 | ¥2,900 | サンダーバード指定席 |
¥0 | 宿泊費はポイント利用 | ||
¥2,680 | あずさ指定席 | ||
合計 | ¥16,060 |
なんと¥1,070円しか変わらない!
これなら、もっとルートを工夫すれば・・・・って、ダメだった。
第三セクターに移行されると別料金がかかるんだった・・・・_| ̄|○
次回、駅そばクエストは・・・・今のところ当分予定はなさそうです。
地震前の出来事のため、そのまま掲載させていただきました。 m(__)m