とりあえず機能回復・・・・電力線焼損事故 ~204,480.9km~

愛車のバイクVFR750F(RC36)で、先日発覚した電力線カプラコネクタの焼損事故

https://…/2014/04/12/ 絶妙のタイミングで・・・・電力線焼損!

状況調査において燃えたのはだいぶ前というのは分かったので、先日は故障したまま勝沼ツーリングに行きましたが、やはり気持ち悪い・・・・


という訳で、今日は朝から修理作業です。事前にコツコツ準備してきたのも全てこの日のため!

https://…/2014/04/17/ FET式レギュレータ換装への道 全体配線図編
https://…/2014/04/16/ FET式レギュレータ換装への道 電線編
https://…/2014/04/15/ FET式レギュレータ換装への道 端子台編
https://…/2014/04/14/ FET式レギュレータ換装への道 圧着端子編

・自宅車庫で修理を待つ、愛車VFR750F(RC36)

作業といってもパニアケースを取り付けてしまったので、リアカウルを取り外すのにも結構手間がかかるんですよね。


パニアケースステーを取り外し、そしてリアカウルを取り外す・・・・


さらに右サイドカウルを取り外します。

・カウルを外しました

実際の作業では焼損事故の調査も同時に実施しているためあれこれ推理したり忙しいのですが、今日の日記では修理にフィーチャーしてお届けします。


まずは焼損カプラコネクタの撤去
このカプラコネクタは一度付け替えているので電線の長さがギリギリで、今回カプラコネクタを付け替えることは物理的に不可能。(電気的にも同じコネクタを使うのイヤ!)


そこで思い切って切断してしまいます!
パチン・・・・と行ってしまうともう後戻りできないため、ちょっと躊躇しましたが。


パチン・・・・

・発電機側の電線をパチン・・・・と切断!

切ってしまいました
そして電線の引き回しルートを変更し、やや前方に移動することで電線長の余裕を生み出します。


反対側の電線も切断してコネクタを完全撤去します。

・バイク側電力線も切断して焼損したカプラコネクタを撤去します

撤去完了
この先、回復させるまで失敗は許されません・・・・ドキドキ。


それでは、事前に計画していた配線図に基づいて施工していきましょう。

・配線図


まずは第一中継点。裸圧着端子の圧着作業。発電機からの1.25sqの黄色電線に圧着。

・圧着端子を取り付けます

圧着端子の取り付けは作業性がとても良いので簡単に取り付けできます。


続いて第一中継~第二中継まで引く3.0sq電線。間違えて黒色を手配してしまったため、とりあえず黒を使用します。
レギュレータ付近からエンジン脇を通る太い電気配線ルートに這わせ、焼損したカプラコネクタ付近まで敷設。
そして圧着端子を取り付けます。

・被覆を剥ぎます ・圧着!

後はこの電線同士を中継すればよいだけ。中継用の端子台をどこに取り付けようか・・・・


なんと偶然にも、フレームに最初から穴が空いているじゃありませんか。しかも調度よい場所に。

・フレームに穴が開いています ・タイラップで端子台を固定 第一中継

端子台はこの穴に取り付けることにします。とりあえずタイラップで固定していますが、後日ネジを買ってこよう。


端子台にカバーを取り付けると、上方・側方からの風雨を完全ブロック! 従来のカプラコネクタだと(カウルの防御を越えてきた)雨がダイレクトに当たったのですが、今回の処方で風雨に対しても防御力が上がりました!


続いてレギュレータ側の作業。
交流電力線の経路が変わるし、この際コネクタは予防保守交換をしてしまいましょう。まずはレギュレータを外し・・・・

・リアサイドに取り付けられているレギュレータ ・取り外します。コネクタは微妙な色

あっ!そうそう。レギュレータにつながっている赤色線は、メインキーの状態によらず常にバッテリー電圧がかかっているため、作業前には安全のためにバッテリーを浮かしておきます。


そして電線を切断し、5極コネクタを撤去します。
代わりに新しく用意しておいた5極コネクタを取り付けるために・・・・電線に(本当は使いたくない)オープンバレル端子を圧着する必要があります(泣)

・レギュレータ接続用のコネクタ さすが20年の重み。汚いんだか若干焦げているんだか・・・・?

第三中継経由でバッテリーにつながる3.0sqの直流電力線と、第二中継から来る3.0sq電線にオープンバレル端子を圧着するのですが・・・・新兵器を投入です。


でも大きいダイスには4sq以上、中くらいのダイスは2.5sq以下って書いてあって、3sqをカシメるちょうど良い場所が無いのよね・・・・

・新兵器のオープンバレル端子用圧着工具  ダイスは大・中・小の3箇所

取りあえず大きいダイスでカシメたけれど、どうみても圧着不足。試しに手で電線を引っこ抜いたら簡単に抜けちゃうし!


ダメじゃん!圧着失敗。
端子一個をダメにしました。まぁこんな事もあるだろうと各部品を倍の数を準備しているので・・・・

・圧着・・・・写真を撮るために手で持っていますが、実際は足で踏み込んでいます

今度は中くらいのダイスで圧着
げげ~、サイズが小さすぎるところにてんこ盛りの電線。工具を握るのにもの凄いテンションが必要
最後は手で締め付けることができず、地面に置いて足で踏みつけて圧着。それでも難儀して、数回に渡ってテンションをかけ(ロック機構が付いているので、規定の圧着が完了するまで外れない。)て、ようやくロックが外れました。


仕上がりはこんな感じ。微妙~

・3sq電線に端子を取り付けました

まぁ、これはMOSFETレギュレータに換装するまでの短命なのでよいでしょう。


これをコネクタにセットすれば新品コネクタの完成~

・新品のコネクタ  新鮮なイカのように透明(笑)

ピカピカしていますね。
ここから伸びる電線も長さ調整して、第二・第三中継点まで敷設し、圧着端子を取り付けます。


第三中継点は、レギュレータのすぐ脇、フレームの隙間に設置

・第三中継点

(写真はまだカバーを付けず固定していない状態ですけれど。)


第二中継点は、バッテリー脇のスペースに設置

・レギュレータ交換を容易にする、第ニ中継点

さぁこれでSCRレギュレータによる発電系統が回復しました
早速エンジンを始動して、機能確認をしましょう。


・・・・
おぉっ! 最初は電圧が低くて13 [V]台を表示していてヒヤッとしましたが、レギュレータはバンバン熱くなってきてがんばって仕事をしている模様。1分ほどしたら見慣れた正常時の数値14.7 [V]に落ち着きました。ほっ!


ただ単にバッテリーが弱っていて、充電に電力を取られていただけみたいでした。


カウル、パニアケースステーを全部元通りにして・・・・
試運転は疲れたから明日にしましょ
ちょっと走り込んで端子台のネジに緩みが出ないかは、しばらく注意深く観察する事にします。

作業の片手間に写真撮影して、さぁ日記を書こうかと思ったら意外に使える写真が少なくて・・・・苦労しました(爆)
https://…/2014/04/20/ 機能回復確認、近場流しツーリング