明治・大正・昭和が並列の須花トンネルと出流でお蕎麦に舌鼓と・・・・

急激に寒くなった今日この頃。さすがに12月ともなると寒くてバイクに乗るのが億劫になってきます。
こんなことでは目前にせまった愛車の20万キロ突破が遠のいてしまう・・・・


そんな頃に持ち上がった、いつもの探索仲間くぼたさんとのソバ食い&隧道探索企画。これはバイクで行かなければ!

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・寒いけれどバイクに乗るぜ~

集合は、八王子市内のコンビニ『ミニストップ』に6時30分。天気は晴れ!
バイクでゴ~!


・・・・


と、バイクに乗る気は前日まではあったのですが、当日の朝に布団から出ると・・・・寒い!
今日の行き先の栃木県足利市付近のアメダス気温を調べると、氷点下2.3℃
くぼたさんは自動車で、私はバイク・・・・辛さが共有されない辛いツーリングになりそうな気がしてきたよ~~~~


バイクやめた!自動車便乗作戦にさせてもらおうっと♪

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・モーニング肉まん ・くぼたさんカーに便乗で

うんうん、やっぱりこの作戦が正解な気がする。暖かい~


助手席でナビ役に徹する私。AC100Vインバーターも搭載されているくぼたさんカー。電力供給が受けられるのであれば無敵のスマフォとノートPC、どんな情報でも瞬時に引き出せますよ!
まぁ・・・・目的地への誘導ならナビタイムアプリを積んだガラケーがしてくれるのですけれどね(爆)


八王子から、国道16号・圏央道・関越道とリレーして、上里SA

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・関越道・上里SA

寒っ! なんじゃ~この際だつ寒さ! バイクなんて1台もいないじゃん。


寒いぶん、空気は澄んでいていい景色~

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・高崎JCTからは北関東道に転進 青空が素晴らしい~

普段ほとんど使うことがない北関東道。記憶の限りでは2回目かな(?)
東京から150km圏を環状に結ぼうとしている北関東道。う~ん、ガラガラ。走るのに気持ちはよいけれど・・・・


足利ICで降りて、出流に行く前にちょっと寄り道

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・クネクネアタック・・・・あちゃ~遅い車に追いついてしまった。

山道を駆け抜け、須花トンネル。ここに来るのは2回目で、前回来たときも出流にソバを食べに行ったときに寄り道したのです。
そして後に隧道探索にハマるきっかけとなった場所・・・・

https://…/2010/07/24/ 観音様と手打そばの郷 出流(いづる)でまったり・・・・

昭和時代、大正時代、明治時代のそれぞれに建設された3本のトンネルが並ぶスポット。まだ初心者だった前回訪問では片側からしか観ていないなど探索に甘い部分があったので、今回は徹底的に(爆)

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・須花トンネル(昭和)

現道は峠をクネクネと登坂してきて、そのままスムーズに昭和時代の立派なコンクリートトンネルに吸い込まれていきます。別にこのトンネルが目当てではなく、写真だと左側のガードレースのさらに左がゆるやかに左前方に伸びていく・・・・


その先には旧道である、大正時代の美しいトンネルが最初のお目当て。入り口は石積み中央はレンガ積み。造形美あふれるトンネルです。

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・大正時代のレンガのトンネル  入口付近の手前が石積み

残念ながらトンネル内は立入禁止だし、柵もしてあり物理的に侵入ができません。
見た目はこんなにしっかりとしているレンガのトンネル。残念な気もするけれど、立ち入りを許せばきっと落書きやら傷つけやらが行われ、こんなに綺麗に残っていないことを考えると、立入禁止はやむを得ないと思います。

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・柵がしてあり侵入不能の大正トンネル

写真は柵の隙間からカメラを差し込んで行いました。
そして明るいレンズのGRD4。こういう時にも威力を発揮してくれます。


さて・・・・昭和トンネルと大正トンネルはスグ隣同士で仲良く並んでいるので発見も容易なのですが・・・・もう一つ。最古の明治トンネルは・・・・と。
逆からアタックすれば遊歩道が整備されているのは前回訪問でわかっているのですが、やはりここはあえて逆側からアタックしたい
ご親切に詳細な地図が掲げられていますね・・・・

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・須花トンネル周辺の地図 明治トンネルに通じる道が無い!

う~む・・・・道らしい道がない
(1)の地点から点線が書いてあるので、何らかの小径はありそうですが、ここから(2)の分岐を見つけ出し、ほとんどかすれて読めないような(3)の道を急登坂しなければならないということですな・・・・


ヤメますか


愚問でした・・・・

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・さっそく(1)地点を探しているたーさま

まず手始めに、道路の線形改良をした部分から緩い山の斜面に向かっていく(1)分岐を探します。
夏だと蜂とかが襲ってきたりマムシに噛まれたり、はたまたヤマビルとかに噛まれる可能性もありますが、冬ならば安心して突っ込んで行けます。


あったあった・・・・(1)分岐。ここから谷沿いにちょっとだけ奥地に進入します。なんとな~く獣道みたいなのが残っていてトレースできますが、足場は腐葉土でフカフカしているし石がゴロゴロしているしで踏ん張りが効く靴がほしい・・・・
いつもこの手の探索をすると『靴がほしい~』と嘆いているにもかかわらず、結局毎度のことながら普通の運動靴で訪問して苦労するのです。


たぶんここが(2)分岐だな。ここからは地図でも等高線を直角にクロスしていくルートにスイッチ!

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・道無き道の急な(3)の崖をアタックするくぼたさん

もはやココは道ではなく、ただ単に水の通るくぼみ。しかしここが一番歩きやすい。急角度過ぎてもはや二足歩行は不可能! 四つん這い歩行でグイグイ登っていきます。


が・・・・日頃の運動不足が響き、息が上がって辛いのなんの。40mぐらい登った(気がする)けれど一向にトンネルが見えず・・・・
残念ながら諦めることにしましたが、崖を下るほうがテクニックが必要で難しいなぁ。


ちなみにこんな苦労をしなくても、反対側からなら簡単にアタックできます。ほらっ!

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・綺麗に整備された遊歩道 ・新たに看板も設置されています

整備された道って、偉大だな・・・・
反対側の荒れたアプローチを経験したからこその思い。そして大昔の明治時代。このトンネルが出来たことにより往来する人々もきっと同じようなことを口にしていたことでしょう。


それがこの素掘りのトンネル。このあたりの住人が、余りに不便であるため私財を投げうってまで開通させたもので、ルート的にちょっと不利な場所的にちょっと峠とずれた場所に建設されているのは、おそらくレンガや石積みではなく、巨大な岩をくり抜く素掘り工法であるためと思われます。

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・明治時代・第一世代の須花トンネル 土木遺産 素掘りです。

見事なまでの巨大な岩!をくり抜いていますね。
残念ながらこちらも立ち入り禁止なので、眺めるだけですけれどね。
でも、前回は隧道手前の崖が崩れていてちょっと残念だったのですが、あれから人の手が入ったのか綺麗に回復され、新たな石碑も設置されていました。

これからも大切に保存して欲しいものですね。


その後、再度大正トンネルも探索しましたが、長~くなるので記述カット! お腹も空いてきたし、お蕎麦の町・出流を目指しましょ! ナビで。


この携帯ナビ。オンライン動作なので地図が当然新しい。出来たばっかりの綺麗な道やら、ドマイナーっぽい抜け道もエスコートしてくれます。
これは頼れる相棒だわ~・・・・

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・ランニング中の人

そして寒い中、走っている人もいるのね。元気だわ~


なんて、余裕こいて見ていたのですが・・・・

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・どんどん増えてくるランニングしている人

ランニング人口が急増中です! 車が左車線を走れないほどに!


そしてもはや完全に場違いに存在に(爆)

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・人ごみの中を車が突っ切ります ・給水所まで登場!(?)

どうやらマラソン大会が開催されている模様で、しかも大規模らしく、救護車とか並走しているし、給水所とかまである超本格的なもの。


そしてついにここぞという一本道だけが交通規制に。ナビもさすがにここまでは判断できなかったか・・・・。唯一出流に抜ける道が塞がれてしまったのでどうしよう・・・・適当に回避して・・・・


うぉっ! 本格的すぎるじゃん!(?)

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・先頭をナビゲートする白バイ

なんと先頭集団は折り返してきています。白バイの先導まで付いて・・・・
ていうか、ここまで本格的なマラソン大会なら、コースをきっちり車両規制すれば良さそうなものだけれどなぁ。私たちみたいなヨソモノが誤って紛れ込んじゃうよ~(泣)


このまま行くと、双方向をマラソンランナーに囲まれてえらいことになりそうな気がしてきました。緊急脱出!
結局すごく遠回りをするはめになりました(泣)
素直に地図を読んで大きな国道をトレースすれば良かったと思ってもすでに後の祭りです。


そんなこんなでようやくお蕎麦の町、出流。いや・・・・町というより集落と言った方が適切かも。
前回は"いしやま"と民宿の2件を回ったのですが、民宿は落選。その代わり今回は『出流と言えば・・・・』的な有名処である"いづるや"を絡めてみることにしました。

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・いづるや ・職人さんが蕎麦を打っている最中でした

まずは、地理的に近くて一等地にある"いづるや"へ。
この後ハシゴする予定なので、お蕎麦は軽めの『ざるそば』。そしてマイタケの天ぷら1人前をシェア。

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・1st. ざるそば ¥650円

美味しいね~ コシもすごいよ!
やはりソバと言えば冬だろうとざるそば・もりそばでしょう!


寒いけれどこれが食べたくて、自動車便乗という作戦にさせてもらったとも言います。バイクで来ていたのであれば間違いなく温ソバに浮気していましたよ。


そして、サクサク~っと軽い衣と、じゅわ~とマイタケ

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・舞茸の天ぷら ¥500円

これこれ~
こう言うのが食べたかったのよ~~~~。幸せ~♪
というか、日本酒飲みたい(泣)


あぁ~、ちょっと物足りないぐらいの量だけれども、次のお店にスイッチ。この間も訪れた"いしやま"さん。

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・いしやま ・新そばだそうですよ~

ココでは、十割ソバの『生粉打ち』、二八そばの『せいろ』、さらしなそばの『変わりそば』とそばの種類を選べます。


香りを楽しむ十割そばにしよう・・・・本当はせいろも頼んで食べ比べをしたかったのですが、もはやお腹の空き容量が・・・・
あと、天ぷらもね。まいたけの天ぷらも食べたいのですが、さっきたくさん食べたので変化球として舞茸入りの野菜天ぷらにしましょう。

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・2nd. 生粉打ち ¥700円

うわ~~~~!


美味しい・・・・! めんつゆが! きちんと出汁の味がする深いというか・・・・つい先程と食べ比べる格好になっているので余計にその差がハッキリ!
さっきの店のつゆはなんだか味が辛いだけというか、まったく比べのにならないわ!


ソバ自体は十割なので、コシは先程よりも若干劣りますが、めんつゆがしっかりしているので素晴らしい仕上がり
そして天ぷらも美味しい~

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・舞茸と野菜の天ぷら

甘~い玉ねぎ甘~い人参ピーマン。どれも美味しいのですが、驚愕なのがマイタケ
うわっ、味が・・・・すごい濃い!


さっきのマイタケは何だったんだ(?)というぐらい。素材の質が全く違うのね。このお店、何から何までしっかりしているわ~
もし次回訪問した時も、ここ"いしやま"は外せないなぁ。


2人前食べてお腹爆発。


さ~て・・・・のんびり下道で移動した先はず~っと前から気になっていたこの場所

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・どうも鉄道跡じゃないかと常々思っていた橋

関越道を走っていると、東松山IC付近で見えてくるこの橋。
見る度に『なんだろう・・・・これ(?)』と思い、その都度今度調べてみようと思いつつも、なんにもしてこなかった橋。


ちなみに、高速道路から見るとコレです。

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・今日の帰りがけに撮影した、すでに日没しちゃった後の高速道路から見た橋

地図では明確に記されているけれど、アプローチ路がなかなか見つけられず右往左往。
わんちゃんに吠えられながらも到達しました。


特徴的な砂利と、特徴的な柱が鉄道跡だと物語っていますが・・・・調べてみると東武東上線の貨物支線の跡だそうです。
レールも電線も取っ払ったのに、なぜ柱が残っているのか・・・・謎は簡単でした。この柱は橋と一体構造になっているのでバラせないのね・・・・


その先もずっと廃線跡が続いているみたい。

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・さらに先に進む廃線跡

でもさすがに日没ギリギリなので、この先は次回以降のお楽しみにしておくことにしました。


日没も自動車ならば怖くない。暖かいもんね
くぼたさま、お疲れ様でした~

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