京王電鉄が生まれ変わった日

今日は、近いようで遠いところに出張。京王電鉄に乗り、JR南武線に乗り、JR武蔵野線の乗り、さらにJR京浜東北線に乗り、もう一回乗り換えて今度はJR宇都宮線!
コレだけでも疲れるっ!!

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・大宮駅でJR宇都宮線に乗り換え

帰りは疲れたので、乗り換え回数を少なくするべく新宿回りで帰ろう


ちが~~~~う! この話がしたかったんじゃないの!


コチラをご覧ください。京王電鉄京王線 新宿駅からの景色ですが、何か違和感を感じますか(?)

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・京王電鉄京王線 新宿駅 2011.11.17

えっ!(?)判らないって!(?)!(?)


では、大ヒント。ちょっと昔の写真を載せてみましょう。

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・ちょっと前の京王電鉄京王線 新宿駅 2011.07.31

そう、信号機が消えちゃっています


ついに来たのか、Xデー。(というか、私が全然気が付いていなかっただけで、Xデーは10月2日と京王電鉄のサイトに記述がありました。)
もうすぐ来ると判っていたので私も写真をバシバシ撮っておいたのですが、震災の影響でXデーが順延となっていました。


その内容とは、保安システムが新しくなり信号機が不要なシステムに切り替わったのです。
もともと関東の大手私鉄では安全性が高い保安システムが導入されており、信号機に連動して連続的に最高速度に上限が設定され、それを超えて走行することが出来ない仕組みになっています。
だから、赤信号を越えていこうとしても、強制的に最高速度=0km/hの制限がかかり、前に進めなくなっていました。

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・信号機の目視確認と、機械のバックアップで安全を守る

カーブの手前では、青信号を出すべきところを敢えて最上位の信号が『黄色』しか出ないようなこともしていた京王電鉄。黄色信号による最高速度制限45km/hをバックアップとして効かせるために、普段からわざわざそんな工夫をしている会社でした。(JR福知山線のような事故はコレなら起こるまい・・・・)


この保安装置でも十分だと思うのですが、なんと全面的に保安装置を更新して、さらなる安全度を追求したのです。素晴らしい~パチパチ!拍手。
今度の装置は、青=110km/h、青&黄色=75km/h、黄色=45km/h、黄色&黄色=25kmh、赤=0km/hのような固定値ではなく、『停止しなければならない位置まであと100メートルだから制限速度は30km/hだな』と連続的に演算していき、じわじわ~っと止まってくれるんですって。(←自宅にも投函される『京王ニュース』の保安システム更新編より。深夜に練習運転するので沿線の皆さんよろしくですって。)


そして、速度制限情報が更新されるのも『』から『どこでも』にグレードアップ。

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・【従来】信号の状態を列車に伝えるコイル ・こんなヤツ、見たことなぁい(?)(?)

従来は、このコイルの上を電車が通ることにより、次の信号の情報が電車に伝えられ速度制限情報が更新されていました。


ということは、朝ラッシュの時間帯、前の電車に近づきすぎて25km/h制限を喰らいノロノロ走っていて、そのうち前の電車と距離が開いたから青信号に変わったとしても、コイルの上に来るまで速度制限が解除させず・・・・
それを嫌った運転手は制限信号のはるか手前で速度を落として速度制限を喰らわないようにするものだから電車の間隔が詰まらないので、さらに後続の電車まで遅延する・・・・


新しいヤツは、レール上に直接信号を流して、いつでもどこでもリアルタイムに速度制限情報が更新されるので、運転士はギリギリまで突っ込んでいける!


なんにしても、新しくなって安全度向上、いいね!