ちょっと前にこの日記でも予告編としてお知らせしていたのですが・・・・
https://…/2011/07/07/ これはいい! 横須賀トンネル巡りツーリング 予告編!
今日は、横須賀隧道巡りに行ってきました。
同行は、『廃巡り』でお馴染みくぼたさんと、同僚1名の3人。
本当は、日程を7月下旬にしたかったのだけれども、北海道ツーリングだったり、その後はずーっと仕事のため、今日しか予定が合わないのです。
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・横須賀トンネルマップ |
日程が決まり、下調べをしてみると、この日はどうやらツアー会社主催の『横須賀隧道巡り』ツアー(←徒歩ね!)なるものが開催される事を発見。先々週、先週、そして今日の3日間開催でそれぞれMAX30名の枠。どの日も空いていたので、今日を3名で予約しておきました。(私たちの予約で、この日は満員になってしまった!ギリギリセーフです。)
さらに後から知ったのですが、今日は米海軍横須賀基地の開放日。海上自衛隊横須賀基地も開放日、さらに横須賀市花火大会もあり、横須賀の街はお祭り騒ぎ!
アチャ~
きっと市内は大勢人が集まるので大渋滞が発生するだろうと、普段の車&バイクの混成編成は諦めて、素直に電車で移動・・・・(←楽しみが一つ減った!)
あ~あ・・・・、のんびりとした雰囲気で隧道巡りがしたいのに~~~
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・JR横浜線で横浜まで! | ・空港行くときぐらいしか乗らない京浜急行 青いんだっけ(?) |
八王子-(JR横浜線)→横浜-(京浜急行線)→追浜と電車を乗り継ぎ、ツアーの集合指定場所へ。
おぉ~居る居る、団体が!(爆)
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・京浜急行 追浜駅前の指定集合場所 |
そして、本日のガイド役、廃巡り界では有名な女性オブローダーのトリさん(←有名な人であることを今日知った・・・・)。
あれっ!(?)事前説明ではツアー会社は同行しないことになっているのに居るね。それに、新聞社かしら(?) 取材の人もいて、名刺交換しています。
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・ガイドさんは、廃トンネル巡りの筋では有名なトリさん |
これから始まるツアー説明が始まると・・・・超一等地を独占するカメラ。なんでもテレビ取材なんですって!
テレビに顔が出たくない人は事前に申し出てくださいって・・・・なんの番組(?) テレビ神奈川とかかな(?)
平六隧道は・・・・!(?)
さっそく徒歩開始。快晴で猛暑の中を、今日は延々と歩きです。
先頭はガイドのトリさん、そして今日一日中、ほぼポールポジションを独占するくぼたさん・・・・(爆) なんか楽しそう~
わざわざこのツアーのために新潟から来た人とずーっとPP争いしてる・・・・ 私たちはちょっと離れてその様子を観察し、ゲラゲラ大笑い~
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・さすが30人は多いなぁ・・・・老若男女いろいろです | ・バッチリPPキープのくぼたさん(爆) |
第一のトンネル・・・・小さいけれど現役の平六隧道は・・・・なんと拡幅工事で通行止め! 人が2人並んで歩くのがやっとで高さは1.5mしかないのに今まで現役だった面白そうなところですが・・・・、ついに広げてしまいますか横須賀市!
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・通行止めになってしまった・・・・平六隧道。トンネルマップの写真でお楽しみください。 |
あぁ~残念!
隧道#1・深浦隧道/代替ルートでさっそく隧道巡り開始~
代わりにやってきた深浦隧道。
それぞれの隧道の手前でトリさんからの解説があり、その生い立ちを知るともっと面白くなります。
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・【隧道#1】深浦隧道 1911年開通・1972年改修 L=106[m] | ・内側が鉄板で補強されています。残念! |
でも、一日に何カ所も見て解説を聞いていると、全部グチャグチャになってしまい、後から振り返れません!(爆)
ツアー会社さん、ぜひ今後はガイドさんトークを文書にしたものを配布希望です。
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・深浦隧道 反対側の坑口から。人が多いのは割り切ります! |
隧道写真はツアー参加者が多くてどうしても人が写り込んでしまうのですが、今日は下見と割り切って、後日バイクで訪問することにしましょう。
横須賀って、本当に平地が少なくって、ミニ山ばっかり。そこら中に隧道が存在していて、それぞれが近いので徒歩で見て回れますし、住宅街の中に突然隧道が出現し、住民のみなさまも当たり前のように使っている・・・・生活に溶け込んでいるんです。スゴイなっ!
隧道#2・榎戸隧道
続いては、レンガ積みの坑口で、重厚でレトロな『榎戸隧道』。先ほどの深浦隧道よりは新しいのですが、改修を受けていないため当時のままの重厚な姿を残しています。
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・【隧道#2】榎戸隧道 1933年開通 L=46[m] コンクリート製では絶対に出せない"味"がありますネ |
今みたいに簡単にトンネルを掘れてしまう時代ではないですから、その一つ一つが丁寧に、そして飾り付けられているんですね。当時の人々がこの隧道にかけた思いが感じとれるようです。
トンネルの前での解説はこんな感じ。小さなヘッドセットを装着していて、アンプ越しに声を聞くことが出来ます。
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・トンネルを背に解説中のトリさん |
そして、手には自作の説明用資料。自分でこの日のためにいろいろいろデータを収集したんですって。素晴らしいですね~
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・自作資料。トンネルの構造から生い立ちまで。 |
それにしても取材陣、うるさいな~
大声で無線機で現在位置を報告していると、そのうち上空にはヘリがホバリングしながら追尾してきました。エンジン音がスゴい!
そもそも、空からわざわざ我々の映像を押さえておく必要がある取材って、なに(?)(?)(?)
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・ヘリテレによる追尾! |
せっかくの解説音声がかき消されてしまうよ・・・・
隧道#3・筒井隧道
続いて見えてきたのは・・・・おゃっ!(?)
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・隧道が見えてきたけれど・・・・ |
なんか、格好が変!! ずいぶんとノッポさんです。
なんとこのトンネル、もともとは普通のトンネルだったのですが、トンネル付近の坂の勾配を緩やかにするために、下に下にと削っていったら、このような姿になってしまったとのこと。
上の写真をもう一度よくご覧ください。手前右側にある住宅の前には、公道にはみ出すように不自然な階段が! おそらくこの階段の頭が元々の土地の高さと思われます。(←未確認で私の推測。)
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・【隧道#3】筒井隧道 1905年開通 1933年改修 L=68[m] のっぽなトンネル。おそらく左手前の階段の頭が元々の道路面だった(?) |
こんな物語、ぜったいガイドさん無しで回っていたらわからなかったよ! 面白い~
トンネルとトンネルの間の徒歩時間も、テレビディレクターさんは様々な角度から絵を押さえてるし、さりげなくインタビューしていたり・・・・
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・終始まじめに取材しているディレクターさん | ・腕と肩でカメラをホールド |
汗だくで取材しています。
歩きながらの取材なのですが、カメラのホールド方法とか、プロっぽくて素敵~!
休憩
あまりに暑いのと、地域の町会さんのご厚意で、休憩場所を提供していただいたので、町会会館で休憩。
横須賀のお水のおもてなしを受けます。うっ! これ一般販売していないレアものじゃん!
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・お借りした町会会館 | ・よこすか名水 須走湧水 |
トリさんは休憩中も飽きさせないように気を使ってくれます。
今日行くことが出来なかった隧道を手作りパネルで紹介。
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・手作り写真パネルで隧道解説 |
その頃、テレビスタッフは・・・・
炎天下で私たちの休憩が終わるのを待機! 本当にお疲れさまです。今ならヒマそうだったので、どんな番組になるのか聞いてみました。すると・・・・
ディレクター『テレビ東京の"空から日本を見てみよう"という番組です。』
うっ、『くもじい』のやつだ~~~!
テレ東とはいえ、全国放送のやつじゃん~~~~! やべえ、写りたくない・・・・こんなマニアックな隧道巡りのシーンでフィーチャーされるとは・・・・(泣)
だからヘリコプターで空からの映像を押さえていたのかっ!
以後、さりげなくテレビカメラを避けることにします!(爆)
隧道#4・梅田隧道
続いては、梅田隧道。今まででもっとも山の中っぽい雰囲気の中に存在するトンネルで、小さいけれど長いんです。
そのおかげか、一番涼しくて気持ちいいトンネルです。
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・【隧道#4】梅田隧道 1887年開通 L=204[m] 一番涼しいトンネルです |
このトンネルがまだ無かった当時、街と街の間の往来は海上を船で行き来していたのですが、軍港の拡大で一般人は渡航禁止となり、陸路を移動せざるを得なくなりました。
そんなとき、この難所をみんなで費用を出し合い、私費でトンネルを作り、交通を維持したのだとか。私費で作ったトンネルとしては、横須賀市内最古!
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・すぐそばには偉業を称える碑も! |
そりゃ~皆さんから祝福され、後生に偉業を伝えるための碑も建つ訳だわ・・・・すごいよ!
隧道#5・船越隧道
東京都心を中心として、ぐるっと環状に東京を一周する幹線国道16号線、通称『東京環状』は横須賀市の須走が起点。
ここからは、この東京環状の隧道を巡ります。さすが幹線国道なので交通量が多く、片側2車線、両側で4車線。
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・片側2車線。一方通行のトンネルが二つ並んでいます。 左が『船越隧道』。右が『新船越隧道』 |
トンネルは、始めに2車線対面通行用が設けられ、後からもう一本平行に新設された・・・・と思うでしょ!
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・【隧道#5】船越隧道 1923年開通 L=75[m] |
実は、2本のトンネルの横に、さらに前の手掘りの旧トンネル!が残っています。反対側から振り返って見学するとすぐに解ります。
(実は、反対側の坑口は民有地内に顔を出しているため、見学不可能なんです。)
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・現用の"船越隧道"の脇に旧トンネル | ・手掘り!です。1893年開通 |
歩いてゆっくり見学しないと絶対に見落とすよ~こんなの!
隧道#6・田浦隧道
さらにR16東京環状を進み、二つ目の隧道・・・・の手前に掛かる歩道橋が、絶好のビューポイント!
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・【隧道#6】田浦隧道/新田浦隧道 1926年 L=115[m] 右側が古い"新田浦隧道" |
ビューポイントなので、皆さんカメラ撮影に夢中・・・・ここでブロガー魂! この状況をレポートすると・・・・
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・歩道橋ラッシュ! 車はビビるだろうなぁ~ | ・プロも同じことを考えていたかっっ! |
こうなります(爆)
歩道橋に横いっぱいに広がって一斉に写真撮影・・・・。この集団の外の人からは異様な光景として写っていたことでしょう。
話を戻して、ココから先、R16には5個のトンネルが連続し、しかもR16の上り線と下り線の間隔が離れる不思議なルート取りなのですが・・・・
長年の疑問が氷解しました。
まずは、この地に海軍が水道のための隧道を建設(1918年頃)(写真右側)されました。このとき隧道は名無しです。
そして、その左横に道路用の『田浦隧道』が誕生します。やがてR16の交通量増大に対応するため、水道用だった隧道を道路に転用することになり『新田浦隧道』が誕生します。
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・新しい(新がつかない)田浦隧道を歩いて通り抜けます | ・青線が旧水道を道路に転用した跡 |
元々水道として作られたルートをそのまま道路に転用したために不自然な線形をしているのですね~~~
ややこしいことに、『新』隧道のほうが先に建設されているんです。解説聞いていてもぐちゃぐちゃになってしまうわ~
隧道#7・JR七釜隧道/隧道#8・JR田浦隧道
道路を歩いていてトンネルばっかりということは、付近を走る鉄道でも条件は同じ。
しかも軍港(鎮守府)の存在のため、早くから鉄道が敷設されていたため、古いトンネルが残っています。
ツアーの一行は、平行するJR横須賀線の田浦駅に立ち寄ります。ツアー料金に駅の入場料も含まれているため、駅構内を探索・・・・
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・いざ!(?)駅構内へ! | ・さりげなく木造の屋根。歴史を積み重ねている事実! |
ホーム・・・・の木造屋根もすごいのですが、われわれ一行は一切興味が無く・・・・ホームの端まで一直線!(笑)
このJR田浦駅、ホームの両側にトンネルが鎮座している駅です。
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・【隧道#7】JR七釜隧道 1889年開通 L=97[m] 3本並んで『七釜隧道』! |
3兄弟のトンネルですが、長男は意外にも真ん中! 横須賀線開通時は単線だったので、長男のみが掘られましたが、1924年に複線に拡大したために向かって右側の次男が誕生しました。
さらには、海軍基地へ鉄道を引き込むために一番左の三男が誕生。1943年の出来事です。長男トンネルがコンクリート製となっているのは、おそらくこのときの工事の影響で、三男と一続きになったためと思われます。
ちなみに三男のトンネルは、引込み線自体が廃線となったため、現在は使用されていないんですって。(後述でもう一度話をするので、覚えておきましょう。)
駅の反対側も当然・・・・
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・【隧道#8】JR田浦隧道 1889年開通 L=95[m] |
トンネルでふさがれています!
こちらも横須賀線と開通と同時に作られたため、1889年製。複線拡大時にもレンガ製の坑口が保たれています。初代七釜隧道がレンガ製であった推測は、ココから来ています。
テレビクルーは・・・・肖像権の問題があるのか(?)、広報を通さないと取材できないのか(?) JR敷地内には入れないので・・・・
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・ようやく休憩。死んでいました・・・・(←気温が高すぎて!) |
ようやく休憩時間なのでした。
隧道#9・吾妻隧道
R16隧道群をトレース。この辺りは上下線の間隔が完全に離れていて、目の前にあるのは横須賀方面への2車線道路のみ。
パッと見は公道を右側通行している違反風景に感じてしまう・・・・違和感~
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・【隧道#9】吾妻隧道 1927年開通 L=87[m] | ・ちょっと無理があるなぁ・・・・ |
普通のトンネルって、通行人なんてほとんどいない山奥にあるので、どんなに歩道が狭くても問題ないのですが、ここは横須賀!街の中にトンネルが溶け込んでいる世界。
この狭い歩道でも一般市民の方とすれ違い・・・・騒々しくてご迷惑をおかけしました。
こんなに活気がある本格的なトンネルっていうのも珍しいんじゃないの(?)(?)(?)(?)
隧道#10・長浦隧道は眺めるだけで・・・・
さて、R16隧道群の3本目・・・・。パターンが同じで飽きてきちゃうんじゃないの(?)(?)(?)
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・【隧道#10】長浦隧道 1928年開通 L=193[m] |
そんなことはガイドさん側も承知なのか、強烈なアクセントを仕掛けてきました・・・・
トリさん『ここは、もしこの隧道が無かったらどんなに苦労するのか、昔の人の生活を味わってみましょう~』
そうです。いきなり夏季登山合宿! 猛烈な猛暑、平地を歩いているだけでも強烈な日差しでTシャツが汗で色が変わってしまうというのに。
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・登山合宿 隧道が未開通の頃の山道を歩きます |
いや~、日頃のジム鍛錬の成果。皆さん呼吸が乱れていると言うのに、結構余裕な私。
この峠道、ほとんど廃道状態だったみたいで、最初の回の時は踏破にだいぶ苦労したんだとか。3回目の私たちは、コレまで少なくとも60人が歩いて草を踏み分けてもらっていたので楽チン!
GPSロガーによると、峠の標高は 96[m]。
下界の標高は 74[m]。炎天下の中だと結構登った気がしたけれど、わずか 20[m] ぐらいしか登っていなかったのか・・・・・ orz
苦労して下界に下りてくると・・・・文明の利器がお出迎え。
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・なんか久しぶりな気がする~ "旧道"と"お寺"に注目! |
この旧道(?)の坂を登っていくと・・・・
既に埋め戻されてしまっているのですが、旧トンネルの跡がっ!
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・トンネルが見えてきた! | ・横から見た感じ |
長浦田の浦隧道、1910年開通!
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・【隧道#11】長浦田の浦隧道 1910年開通 L=不明 |
手彫りなのか(?) レンガの削れっぷりがアバウトすぎるなぁ・・・・埋め戻すときの工事が雑に行われたのかなぁ・・・・謎だ!
そして、その横に建つ『お寺』。トリさん曰く"隧道マニアにはたまらないロケーション"だそうで『萌え~』。なんと隧道の上を通らないとたどり着けない・・・・(爆)
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・トンネル上のコンクリートを歩く | ・"萌え~"なお寺 |
いや、それぐらいでは"萌え~"じゃないでしょ・・・・
しかしこのお寺の正体は・・・・お寺からの眺めを見てみればわかります。
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・レールが見えてその向こうにトンネルが見える(?) |
おやっ、真下にレールが見えるし、その向こうにはトンネルが見えるよ。
うそっっっ!!! このお寺の下は・・・・・
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・【隧道#12】JR長浦隧道 1889年開通 L=184[m] |
トンネルだっ!! トンネルの上に建つお寺。トンネルの上を通らないとたどり着けないお寺!
たしかに『萌え~』だっっっ!!!!
隧道#13・新吉浦隧道
さてさて、R16隧道群の4本目・・・・。
ここからは隧道の名前に『新』が付きます。そう、と言うことは古い水道跡なんです。3本目と4本目の間で『元水道転用道路と純道路』がクロスしてひっくり返るんです。ますますややこしい~~~~
見た目は新しく綺麗に見えるけれども、開通年からみてもこれは近年化粧直しをしたのかな(?)
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・【隧道#13】新吉浦隧道 1943年開通 L=216[m] |
この辺り、だいぶ時間が押しているので、まさかの解説なしで素通り!
隧道#14・新逸見隧道
さて、いよいよツアーとしては最後に通り抜ける隧道。坑口は石積みですね~
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・【隧道#14】新逸見隧道 1944年開通 L=157[m] |
相変わらず狭い歩道を通り抜け、そして振り返ります。
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・みなさま、この写真のどこに注目しますか(?) |
注目~・・・・
おそらくこのオブジェ、回りの景色に溶け込んでしまっているのでパッと見は解りませんが・・・・
トンネル開通記念碑が建っています。中央分離帯の中に!(爆)
もともとは一つしかなかったトンネルですからここに碑が建ったのだと思いますが、道路拡幅のために2本目のトンネルが建設されるなんて夢にも思わなかったのでしょう!
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・よ~く見ると碑があります。車で通っても絶対解らないだろうな・・・・ |
石積みの坑口と石碑。完全に同化してしまっている!
隧道#15・横須賀隧道/新横須賀隧道
さて、いよいよツアーの終着点。JR横須賀駅が近づいてきました。
最後の最後、とっても綺麗に飾りつけられた横須賀隧道。
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・【隧道#15】(左)新横須賀隧道 1990年開通 L=115[m](右)横須賀隧道 1945年開通 L=134[m] |
右側が元々あった横須賀隧道。そして左側は『"新"横須賀隧道』で平成2年開通! そう、この辺りのR16で最後まで片側1車線しかなくて年中渋滞していた場所。
どうやら古いほうのトンネルも、新トンネル開通時に綺麗にお化粧直しが行われ、一面に花が彫刻された今風のトンネルに変身しました。
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・草で『新』が隠れてしまった新横須賀隧道 |
残念ながらココは通らず脇に逸れてゴ~ル!!!
隧道#16・JR逸見トンネル
おっと・・・・脇に逸れてゴールに向かうため、踏切を渡ろうとしたら・・・・またあった!
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・【隧道#16】JR逸見トンネル 1944年開通 L=73[m] |
JR横須賀駅を出発したら、このトンネルの中で複線が単線に変わります。と言うことは、向こう側の出口は小さいのかしら(?)(?)(?)
ちなみに、横須賀駅から先・久里浜駅までは軍の要請により延長敷設された路線。海からの砲撃を避けるためにわざわざトンネルで施工されたのです。
ツアーおしまい、JR横須賀駅
いや~長かった。だいぶ歩いて足が痛い・・・・
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・JR横須賀駅 すぐ向こうには軍艦が見えます | ・スカレーちゃんのお出迎え |
ここまで、やや足が痛かったけれど、ツアー終了でモードが切り替わったのか、もう歩きたくない!というぐらい足が痛い~
最後には、テレビに顔が出ても文句を言いません的な誓約書を書かされて、ツアー終了。
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・テレ東 空から日本を見てみよう 9月15日放送 |
4時間も取材して、途中『くもじい待ち』とかもありましたが、果たして編集で何分になるかな(?)(一番重要な、くもじいが『これは何をしているのじゃ』のところで、私はたぶん横を向いていた!)
解散した後には、ガイドのトリさんと記念撮影させてもらいました。あぁ~ボカシが残念!
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・テレビ放送見られたらボカシの意味がなくなるけれど・・・・(爆) |
ディレクターさんはこのあとも取材のためか、トリさんにインタビューしていました。
その間、ADさんとは雑談。今年の4月に入社したばかりの新人さんなんですって。なんかこれだけ苦労している裏方さんを見てしまうと、今後のテレビの見方が変わってしまいそう・・・・
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・ADさんが背負っていた機材 | ・カメラには『空から(2)』ですって |
やたらと汗だくで仕事をしていたADさん。このデイバッグには予備のバッテリー4つやもろもろで 20[kg]! 手には無線機と、暗い場所での撮影用の照明機材。我々ですら汗だくなのにほとんど軍隊の訓練!
大変なお仕事です。
基地巡り
JR横須賀駅前が自衛隊基地。海がすぐそこって、今まで盲点だったわ! なんか不思議な感覚。
でも、冷静に考えると、そもそもJR横須賀線自体が軍港と東京を結ぶために建設されたので、当然軍が使いやすいようになっているんですね。
さて、朝一番から基地巡りだったら自衛隊と米軍の両方見て回るのですが、既に猛烈に足が痛い・・・・両方は無理だなぁ
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・自衛隊横須賀海軍基地 護衛艦ひゅうが ヘリコプター空母のように広い甲板・・・・が見えない! |
時刻は13時30分。お腹も空いたし、自衛隊基地は駅前から眺めるだけにして、米軍基地で御飯食べよう~
前回、横田基地開放日もドハデなご飯が食べれたものね~
https://…/2009/08/22/ 横田基地日米友好祭2009
海軍基地だと、空母とかイージス艦が間近に見られるのかしら(?)(?)(?) 横田空軍基地の場合は空軍最強のステルス戦闘機『F-22航空支配戦闘機 ラプター』を間近で見れたもんね!
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・アメリカ海軍横須賀基地・FLEET ACTIVITIES YOKOSUKA この日だけは立ち入り可能! |
でも、米軍横須賀基地の正門から一般人は入ることが出来ず・・・・もっと先のニミッツ通り(三笠ゲート)からしか入れない・・・・(泣) タダでさえ足が痛くて、ここまでヒィヒィいいながら歩いてきたのに、さらに歩く!
さすがに入り口でのセキュリティーチェックは厳重・・・・一人ずつ金属探知ゲートをくぐる必要があります。
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・セキュリティーゲート | ・ここからは日本政府の管轄外! |
うぉ~ ものすごい混雑で前にスイスイ進めない。集団の川の流れに従うしかないようです。そして歩きだとイヤになるぐらい広い!
今日のイベントマップ発見!
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・横須賀フレンドシップデー 2011 |
なになに・・・・『DJ&ライブバンド』とか『カーショー』『地震シミュレーション』『スポーツイベント』とかはあるけれど、戦艦が見られるところはないみたい・・・・ orz
しかも、ブログ書くときに気が付いたけれど『ゲート入って最初の交差点は14時で閉鎖』って書いてある!
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・基地内大混雑~ |
おっ、なんだか美味しそうな香りが~
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・相変わらずやることがダイナミック! | ・屋外ステーキ! デカい! |
ただしどのお店も大混雑で10分ぐらい並んでようやく食事にありつけました。
3人とも同じのを頼んだのではつまらないので、私はハンバーガー¥500円にしておこうか・・・・
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・ビッグ・ビガー・ビゲスト!!!! |
デカい! なんでもデカすぎる! 他にも骨付きチキンとかチーズバーガー、ステーキとか、ハイカロリーでジャンボな物ばかり!
近くの芝生に座ってお食事。久しぶりに座ったわ~~~~ふぅ~。
コレ一つでお腹いっぱい・・・・
そして一度座ったら、もう歩く気がしない・・・・船も見られないし、満場一致でもう米軍基地を後にすることに!
このとき既に14時を回っていたため、もし歩いて基地のさらに奥に行こうとしても通行止めだった! ナイス判断!
ヴェルニー公園
JR横須賀基地と米軍基地を結ぶ海岸沿いの公園。
長~い公園で、歩くの辛い~けれど、意外と面白そうなオブジェが点在。もっと元気なときに訪問すれば面白そう~
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・海軍基地の門 衛兵詰め所 |
旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰め所。
そしてこちらは・・・・一際立派な『海軍の碑』
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・海軍の碑 |
海軍基地は日本各地にあるのにね・・・・。どうやら『浦賀に黒船が現れ鎖国の夢が破られた幕府は、ここに製鉄所を建設し、近代海軍の創設を企画した』・・・・うんぬんかんぬんの長文が刻まれていて、ここ横須賀が近代海軍の開設の地みたいです。
他にも碑がたくさんあって・・・・
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・軍艦長門の碑 | ・軍艦山城の碑 |
軍艦ごとに碑があるのかしら。
イタタタタ~、足いたい~・・・・&暑い~。さっきから水分取りすぎて胃がダブダブだけども、それでも次から次へと欲する水分。
ついにハンカチは完全に濡れタオルになってしまい、もはや汗を吸い取らないばかりか、ハンカチ自体から異臭を発する始末・・・・
トイレの洗面所で洗濯しました(爆)
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・JR横須賀駅に戻ってきました |
JR横須賀駅に戻ってきたら、電車で一駅・・・・
JR田浦駅ゾーンに再訪問
さて、JR横須賀駅から電車で一駅。徒歩だと時間がかかりましたが電車ならアッという間のJR田浦駅リベンジ。
そうそう、まず一つ目はこの絵を撮りたかったの~
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・JR田浦駅に到着した横須賀線電車 |
あれっ! オーバーラン(?)(?)(?) 電車の頭がホームを飛び出し、トンネルの中の遥か先まで・・・・
よく見ると、ドアは開いているのですが、一番奥の1つは閉まったままです!
実はこのJR田浦駅、もともとホームの長さが足りない駅で、駅のホームの両側にトンネル鎮座している関係で、ホームを延長するのを諦めて、電車側のドアを開けないようにして対応している不思議な駅。
しかも、一両丸々ドアが開かないんじゃなくて、先頭車両の全部と、2両目の一番前だけ開かない・・・・
そして駅を降り、再び徒歩。
みなさま、もう一度最初にJR田浦駅を訪問したときの写真を思い出してくださいませ。
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・【隧道#7】JR七釜隧道 1889年開通 L=97[m] 3本並んで『七釜隧道』! |
トンネル3兄弟の三男、一番左のトンネルは廃線になって今は使われていないのですが、この廃線の先をトレースしてみることにします。
公道を歩いて海方面を目指します。この辺りは旧海軍基地ゾーン・・・・うわっっ!
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・道路の脇には・・・・レール!!! |
公道・・・・ここは公道だよね。交通標識もあるし。でも柵も何にもないけれど、道沿いにレールが走っている!
今は使われていないみたいだけれども、撤去もされずに現存しているなんて・・・・なるほどね~
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・鉄道跡にある看板には・・・・ | ・米国政府使用施設 軌道敷内立入禁止 |
この線路は、米国に接収された施設なのね。だから日本側が勝手に撤去することが出来ないってことか。
そしてこの先にある特徴あるオブジェを見学しに行ったのですが・・・・
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・こ・・・・工事中! |
が~ん・・・・米軍のやつなのに完全につぶされてしまっている!
そ・・・・そんな~
そしてその先には、廃線跡の上を歩いているにもかかわらず『踏切』が出現!
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・あれれっ踏切だ |
あれっ、踏切の向きが私たちの道路に対して直角だ! こっちは鉄道跡なんだから踏切は並行していないとおかしいなぁ
いや、踏切の存在も正解です。
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・道路を横切るレール |
工事で埋められてしまった鉄道跡にマーキングをすると上の写真の感じになり、なんと公道上に線路直角クロスが存在していた不思議な場所だったのに、つぶされてしまった!
(実はつい最近つぶされてしまったという情報、今日の午前中にトリさんに教えてもらったのですが、やっぱり本当だったのね・・・・ orz)
鉄道・道路兼用 比与宇トンネル
さらにその先には、鉄道・道路兼用のトンネル『比与宇トンネル』があります。
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・【隧道#17】比与宇トンネル 1945年頃開通 L=130[m] |
線路はこのトンネルの中で終わっていて(今はトンネル手前で埋められています。)、このトンネルの中では各種弾薬の積み込みが行われていたのだとか。
なんでもこの辺りは軍の弾薬工場があったというから、敵の航空機からの攻撃を避けるためにも、あながちウソではない気がします。
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・比与宇トンネル内には所々横穴が! | ・完全に塞がれていますけれど |
不自然にいくつか横穴があり、そして塞がれています。ひょっとすると山の中には格納庫みたいなのがあったりして~
この辺りの廃線跡は、海岸沿いにまで延びているので、直接船と鉄道の間で荷物の積み下ろしを行っていたと想像できます。
本当にミドコロが沢山ありますね、横須賀の街。
さぁ、今日の観光はコレでおしまい・・・・ココから京急田浦駅まで 2.4[km] 歩きました。もう足が棒です!
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・今度こそゴール! 京急田浦駅 |
電車では速さよりも着席! 各駅停車で座って帰りました・・・・イタタタ~~~~
でも、今日はイベント盛りだくさんで楽しかった~。トンネル巡りもガイドさんがいろいろ説明してくれるだけでこれだけ面白くなるのか~
みなさま、お疲れ様でした。
今日の歩行距離(概算)
イベント 歩行距離 横須賀隧道巡りツアー2011 8,368 [m] 横須賀基地探索 4,563 [m] 田浦廃線探索 3,375 [m] 合計 16,306 [m] ←そりゃ~歩きすぎだわ!