時々日記に登場する『自叙伝』シリーズの番外編を設けてみました。
私、た~さまの電子工作人間へ至るお話しの『自叙伝』シリーズのストーリー上、特に歌わなくても良いけれども、ネタとしては日記を一日埋める事ができるので捨てるのは勿体無い!というわけで公開してみます。
https://…/2010/02/23/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第1回 ~小学生高学年の出会い~
https://…/2010/09/11/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第2回 ~一つ知れば十の疑問~
https://…/2010/09/14/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第3回 ~私にでもできるのでは(?)(?)~
https://…/2010/10/19/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第4回 ~趣味はマイクロプロセッサ!(?)~
https://…/2010/12/27/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第5回 ~ついに動いた!自分設計のワンボードマイコン~
https://…/2011/01/05/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第6回 ~高校での友人~
https://…/2011/01/20/ 電子少年 た~さまの自叙伝・第7回 ~コピープロテクトって面白い!~
そもそも、パソコンで言語と言えば、独学で体得したBASIC言語(ファミリーベーシックに搭載の『NS-HuBASIC』と、X1G搭載の『Hu-BASIC』)、そしてコレも独学のZ80機械語コードにアセンブラ。
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・任天堂ファミリーベーシック NS-HuBASICを搭載 | ・シャープ X1G HuBASICを搭載 |
低級言語のアセンブラは、速度も実行効率も最高なのですが開発に手間がかかりすぎます。片や高級言語のBASICは、開発は多少楽でも速度が遅くて話になりません。
そこでもう少しパワフルな言語を学びたいと、情報収集をしてみました。今振り返ればまだ中学生の頃にこんなことしていたの!(?)と我ながら感心してしまいます。
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・情報収集と言っても、PC屋に行ってカタログをもらってきて眺めるしかないけれど・・・・ |
X1で動かすことができる新しい言語は・・・・
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・今も自宅にある、当時のカタログをスキャナで取り込みました |
FORTRAN/C/COBOL/PROLOG/LISP/FORTH/PASCAL/APL・・・・結構色々あるのですが、所詮は当時の情報収集能力の貧弱さ! C言語以外は聞いたことも無いのでした。
というわけでC言語に着目してみました。細かい話は省略するけど、BASICインタープリタとCコンパイラ。断然Cの方が高速で動作するのです。
X1で動作するCコンパイラ、どうやらこれだけ購入してもダメでCP/MというOSも買わなければなりません。
今でこそOSといえばWindows系やらUnix系といろいろ聞きますが、この頃は『OS・・・・なにそれ(?)(?)(?)』と言っていた頃です。
今ではあたりまえですが、PC自体にROM化された固定言語/OSを持っていないクリーンコンピュータという設計のX1だからこそできる素直な考え方で、新しいOSも普通に使えます。(NEC PCでも使えたけどね。)
そしてこれも、当時のマスターディスクと取扱説明書が残っていました。残念、パッケージ捨てちゃった!!
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・SHARP X1用ランゲージマスター CP/Mマスターディスク(¥9,800) と、"C"マスターディスク(¥13,800) |
しかし、私の方が完全に付いていけません・・・・
そもそもOSのメリットすら十分に理解していない頃なのでとにかく邪魔だし、肝心のC言語も例えばX1のグラフィックRAMを直接叩くような関数もなく・・・・(もっとも、当時はコンパイラ/言語仕様とライブラリは別で考えなければならないのに、C言語がこんな程度なのか・・・・とヒドく落胆しました。)
テキストの入力と出力。業務アプリケーションならそれでよいのかもしれませんがねぇ~。
CP/Mの特徴である『バイナリさえあれば、どのマシンのCP/M上でも同じように動く互換性』も、個人で1台PCを所有するのがやっとの時代には『ネコに小判』なのでした。
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・CP/MとCコンパイラの取扱説明書 |
デジタルリサーチ社CP/M V2.2に、テキストエディタとしてWordMasterが付属。Cコンパイラは物凄~く古い『BDS Alpha-C』(←BSDではありませんよ。BD Software社の略!)。今のCみたいな柔軟性はありませんでした。
ちなみに、有名なMS-DOSもこのCP/Mを参考にして製作されました。
これ、だいぶ高価だったのに~~~。
後年から振り返って見てみれば一応勉強になっていたのですが、当時は貴重なお金をドブに捨てちゃった~と、本当に凹んでいました。
今では(も(?))仕事でC言語使っていますから、間違ってはいないと思っています。