再び奥多摩廃線跡巡りをしたら、予想以上な景色に出会えちゃった件

4ヶ月ほど前に行った奥多摩~勝沼の廃線跡巡りツーリングなのですが、さすが道無き道を突っ切っていくので夏場は限界があります。(蜂とかが襲ってくる可能性もあるし・・・・)

前回の訪問

https://…/2010/08/15/ SRT・・・・ショートレンジツーリング 隧道マニアの宴

前回同様、時々コメントをいただく"くぼたさん"とお出かけ。
しかも、もうこの時期は凍結の危険があるし、帯状疱疹のおかげか昨日もバイクに乗ったら腰がピリピリ痛かったので、今日はくぼたさんの自動車に同乗させてもらう作戦で!
これなら病気関係ない!

モーニング

待ち合わせは、自宅の最寄り京王電鉄北野駅。今でこそ高架の立派な駅になりましたが、その前の地上駅時代は・・・・ボロかった!
切符買って改札通っても、反対側のホームに行くのに構内踏切を渡る必要があったり・・・・。
一応、本線(八王子~新宿)高尾線(北野~高尾山口)分岐駅です。


最近ハマっているドトールコーヒーでモーニング。朝からミラノサンドは重そうなので、ツナチーズホットサンドにしてみます。
さてさて・・・・

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・喫茶店でモーニング ・ツナチーズホットサンド

美味~~い! 名古屋圏では当たり前な、喫茶店モーニング、いい!


とろ~りチーズたっぷりツナ。プチ贅沢な朝ご飯。

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・とろ~りチーズが美味しそう~~~

ちょうどよい贅沢感。

さっそく奥多摩

八王子からはアッという間の奥多摩アプローチの街、五日市。
そこからは川に沿い、谷をクネクネとトレースしながら標高を上げていきます。徐々に路面がウェットに

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・雪はないけど・・・・所々は不安です・・・・

それでも数台だけバイクが走っていますね~、モコモコに着込んで。

奥多摩周遊道路。まだ若い頃、原付を乗り回していたころは有料だったので近よりもしなかったのが、無料開放されたので通っていました。

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・奥多摩周遊道路 五日市側ゲート ・急勾配の登坂路

まあ、原付の非力さでこの勾配だとかなり辛いけど・・・・。最近の若い子はバイクに乗らないのかしら(?)


都民の森で休憩。気温3度

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・気温3度 ・都民の森 ガラガラ・・・・

さすがに白バイもいない・・・・。トイレでは、隣にライダーが来て声を震わせながら用を足している・・・・
普段の私ってこんな感じなんだろうなぁ・・・・寒いのによくやるなぁ・・・・


さらに標高が上がると、ついに気温0度の掲示!

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・周遊道路の頂上では・・・・気温0℃ ・路面は大丈夫だけれど、バイクは怖いよ~

車だと楽ち~ん。

えっ!(?)こんなのあったっけ!(?)!(?)

奥多摩周遊道路を抜け、奥多摩側ゲートに到着しました。

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・奥多摩周遊道路 奥多摩側ゲート

このゲートも有料道路が無料開放されてから使われていないけれど、なぜか撤去されずに(夜間閉鎖するときに都合がよいのでしょう。)残っています。一応廃墟なのです。
そして、そのゲート付近にある駐車場。ここは何回も何回も何回も使っているのですが、まったく気が付かなかった~、ほら~

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・奥多摩周遊道路 川野駐車場

なんか写っている~、赤茶けたオブジェが!
こんなにデカいのに今まで20年、まったく気が付きませんでした。

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・奥多摩湖ロープウェイの支柱

奥多摩湖を横断している奥多摩湖ロープウェイの索道の支柱跡です。しかも、ロープもしっかりと残っているではありませんか!


前回の川野側のロープウェイ遺構ですら『いままでなんで気が付かないんだ!』級の驚きだったのですが、コッチは開いた口が塞がりません。道路からモロ見えですから!!!
そして気になるのは、このロープの行き先は・・・・

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・乗り場とロープウェイゴンドラがあるじゃん!!!

えええ~~~~っっっ。
道からちょっと見上げると、ロープウェイ乗り場が残っています。そして、ゴンドラまで現存! すげぇ!!!


しかも、道路からはご丁寧にも階段があり、登っていけるようになっているし!(無論廃道なので、自己責任での進入ですが。)
さっそく行こう!

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・道路からは階段が! ・怪しい道を進む

一応道っぽくなってはいますが、とっても滑りやすく、廃墟巡りのパイオニア達がロープを設置してくれています。
雪が降ったらまず到達できないし、夏も草ボウボウだし蜂が襲ってくる可能性があるため、季節的にはまさに『』がチャンスです!

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・奥多摩湖ロープウェイ 三頭山口駅跡

すげぇ~、ここまで残っているなんて!
Wikipediaによれば、1966年に休止しているそうですから、そのまま50年近く経過していることになります。

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・三頭山口駅のホームから奥多摩湖を望む

ロープウェイ乗り場全体が、コンクリート製の強固なつくりのため、切符売り場や改札口、それに機械室まで残っています。

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・切符売り場と改札口 ・機械室 大きなプーリーが見えます

この廃線跡、すごいわ~。


反対側の川野駅にも足を伸ばしてみます。前回は草がボウボウで近寄れなかったのですが・・・・今回は(?)

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・草が少なくてすっきり見える!

残念ながらこちらは立ち入り禁止のサクがあってココまでしか近寄れません
しかし、他の廃墟系のページの情報によれば、もう一つのゴンドラがこちらの駅に止まっているそうです。

ちょっと休憩、道の駅丹波山

前回は真夏のお盆時期の訪問で、しかもバイク。食事は涼しいものをとりたくて『お蕎麦』にしてしまいましたが、あれからずーっと後悔していた『豚丼』。そう、帯広豚丼かもしれないのに、リサーチを諦めてしまった自分に。

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・道の駅 丹波山

そう、今日は豚丼をオーダーしに、再びここにやってきたのです!

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・道の駅に併設された温泉施設 ・温泉施設内の食堂

さぁ、どうだ!!

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・豚丼

・・・・


だめだったか・・・・残念ながら帯広豚丼ではありませんでした。
これは、厚木の『とん漬け』を載せた『とん漬け丼』というのがよい表現でしょう。豚肉の味噌漬けを焼いたものを載せた丼です。これはこれで『有り』ですが、帯広を期待していたのでちょっと残念です。

水根貨物線跡

続いて、前回も訪問した水根貨物線、小河内ダムを建設するにあたり資材搬送用として建設された経緯のある鉄道跡を訪れます。
前回通ったトンネルとは逆方向に進んでみるのが目的です。ここもやはり夏に訪れたときは、草がボウボウで行く手を阻んでいたのです。

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・R411沿いの遺構

草がなく、枯れ枝だけなので、すいすいとアプローチ! レールが残っているのを発見してびっくりした地点までアッと言う間です。

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・階段を登ってアプローチ ・ありました、レールが!

前回通ったまっくらなトンネル。今回はペンライトを忘れてくるという大失態を犯してしまったので、見てるだけ~

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・前回進入していったトンネル 中山トンネル

そして、当初の目的である反対側、第一水根橋梁を越えて水根駅跡を目指します。

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・第一水根橋梁 かろうじてレールが残っているけど・・・・

コンクリート製の橋の上は、レールはあるけどそれ以上に木々が生い茂り、落ち葉が土に変化してさらに自然に帰り・・・・と、かなり風化していますが、難なく歩けます。


ただの登山道みたいに土がフカフカなのですが、一本の鉄が遺構である事を物語っています

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・もう何年かすれば完全に埋まってしまいそう・・・・

そんな道を歩くと、やがて最後のトンネル『水根トンネル』が見えてしました。短いトンネルで反対側が直接視認出来るため、ペンライト無しでも突入可能です。

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・水根トンネルの銘板(?) ・物置(?)

水根トンネルは、どうやら物置して使われているようです。なにやらゴチャゴチャ、でも整理されておいてあります。


その先は、国道からもよく見えるプレートガーター橋『第二水根橋梁』です。

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・R411に架かるプレートガーター橋 第二水根橋梁

しかし、橋の上は枕木をズラリ並べたような構造で、木が腐っている可能盛大! 危ないので渡るのは止めておきました。
その先の水根駅跡は、ただの広場みたいなのが広がっていますが、詳細は不明です。

京王電鉄の廃線跡

さらに、八王子に戻る途中に・・・・そういえば八王子にも廃線跡があったよなぁ・・・・というわけで、急遽遺構探しをしてみることにしました。


大昔、八王子市内には『京王電鉄御陵線』というのが通っていました。ちょうど今日、朝食を取った"北野駅から分岐して、天皇陛下のお墓・多摩御陵までを結んでいた"のです。(現行の京王電鉄高尾線も、それを途中まで再利用して開通しました。)
そして、市内には唯一、その頃の橋脚が残っている場所があるらしいのですが、それをあえて探そうとしたことはありませんでした。


携帯で大急ぎで調べたインターネット上の資料からは、どうやら南浅川を越える部分の高架が残っているとのことなので、大体辺りをつけた並木町の南浅川沿いにアプローチ!

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・たぶんこの辺り(?)

なんだよ~、この道・・・・私が高校生のとき、柔道部の朝練その他でイヤというほど走らされた道じゃんよ!!
3年間のこの辺りをウロウロしていても、一切気が付かなかったなんて・・・・というほど、簡単にそれは見つかりました。

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・京王電鉄御陵線の高架橋の跡(手前と奥の2本)

さらに面白いのが、グーグルで航空写真を見てみると、それはもうはっきりと痕跡が残っています。

注意:思いっきり拡大してください。
・住宅の建ち並び方が軌道跡です。並木町交差点から南は道路に転用され、北側は団地造成で痕跡が消えていますが・・・・

次回はこの辺りをもう少し調べてみようかしら(?) ねぇくぼたさん。


途中からはだいぶ端折りましたが、お疲れ様でした!