さぁ、今日も爽やかな朝を迎えて・・・っっ、まだ日の出前で真っ暗でした。
テレビで気象情報を入手しつつ時間を潰します。『今日も全国的に晴れで良い天気ですよ~!』とお天気お姉さんがさわやかにアナウンスしていますが、あららっ。伊勢は分厚い雲に覆われていて、不安なスタートとなりました。
・天気がイマイチ | ・スケールが違う!伊豆半島と紀伊半島 |
今日の目標は、紀伊半島最南端の潮岬です。よく訪れる伊豆半島をグルッと一周すると一日使い切るのですが、地図で伊豆半島と紀伊半島の大きさを比べると・・・・・、紀伊半島デカい! たぶん結構なペースで南下しないと日没までに着かないかもしれません。
伊勢志摩スカイライン
伊勢市街は相変わらず厳戒態勢。警察車両のコンボイ走行がアチコチで見られます。中にはテレビでチラッとだけ見たことがある爆発物処理車とかまでいます。(←残念~っ、写真撮れなかった~。)
そして朝から景気付けに、有料道路『伊勢志摩スカイライン』を流します・・・・が、ちょっと行動が早すぎるみたいでクローズ! 開通は朝7時からなので、しかたなく近くの伊勢神宮(内宮)まで行ってみました。
・伊勢神宮・内宮 | ・おはらい町通りもガラガラ | ・赤福支店もクローズ |
こんな朝早くから居るのは鳩と衛士さんだけです。当然赤福も食べられませんでした。
さて、道路開通時間の朝7時ピッタリに訪れたので、他には誰もいません。変わりに鹿が道路を占拠している事が数回(←写真撮れなかった~、逃げるの早いんだもん!)。
・伊勢志摩スカイライン | ・料金所でショック! | ・ややクネクネの山道 | ・気持ちよさそうなコーナーでしょ |
トドメは料金所のオッチャン。『あんた~、昨日来くればええのに~。富士山も見えたんよ~。今日は・・・・ダメだね。』なんて言ってました。これからを期待している客に対してなんてヒドいの(?)(?)(?)
(どうでも良いけど、昨日の飲み屋といい、料金所係員といい、コノ付近では既にトークに関西弁が入っているなぁ。関西圏内なのかな(?))
・キリが・・・・ |
スカイラインというだけあってグイグイ登坂しますが、標高があがると霧に突入です・・・。ぜ~んぜん気持ち良く走れません。
オマケに展望台では・・・・
・展望台は真っ白・・(?) | ・振り向くと・・・・ | ・山肌に雲がへばりつく |
真っ白で何も見えません。幸い雲の流れが速いのでしばらく待つと徐々に視界が開けてきました。
振り向けば、山並は全て雲に覆われている不思議な景色を作り出しています。でも、ようやく青空に会えました。これならば天気は大丈夫でしょう。
下界に降りれば、白バイ数十台のコンボイ走行の後ろに付いてしまい、抜くに抜けずに我慢走行・・・・。早いとこ伊勢を離れることにします。
パールロード
あれまっ!! いつの間にか完全無料開放になっているじゃない。(12年前は有料だった!)
・パールロード料金所跡 | ・すぐそこは海 | ・そして山と緑もある | ・そして綺麗な青空 |
徐々に霧が晴れて、気持ちの良い海の青と木々の緑のコントラストを楽しみつつ、のんびり流します。
賢島付近ののんびりした雰囲気、いいなぁ~。
あっ、伊勢えび食べるの忘れた~~~~っ!!!なんて撮影しつつ、今後のルートの確認のために地図を広げていたら・・・・一台の車が止まり『なぁ~、何処に行きたいん~(?)』と。
・伊勢海老オブジェを撮影していたら・・・・ |
今や北海道でもなかなか遭遇しなくなったこのやり取りですが、ここではまだ親切な人がたくさん居るようです。(あるいは、私が深刻に悩んでいるように見えてたのかな(?) こことは別の場所でももう一台が止まってくれました。)
一目で旅人とわかるのか、みんな親切です。
国道311号
紀伊半島の海岸線を南北に走る幹線国道42号線は、大型車も多いし交通量も多いのでペースが遅いし、景色も良くないので、わざと反れて3桁国道311号線に突入してみます。
最初のうちは2車線の綺麗な道ですが、人影や車の往来が全く無く・・・・・
・綺麗な道で交通はゼロ |
人ではなくて猿が沢山いて・・・・
・ギャラリーは猿 | ・全く逃げないし・・・・ |
だんだん道が怪しくなり・・・・
・車1.5台分ぐらいの幅 |
最後にはこれです。
・車1台分ぐらいの幅 |
でも、幹線国道よりも景気は良いし、よっぽど楽しく走れます。
熊野でランチ
大きな街に遭遇した時に用事を済ましておかないと、途中では何にもありません。
ちょうどお昼の時間なので食事を・・・・・。いろいろと贅沢を言って吟味していると街を通り過ぎてしまう恐れがあるので、いきなり見つけた回転寿司屋に入りました。
・回転寿司 すし和歌丸 | ・エンガワ すげぇ分厚い | ・生アジ これも良いねぇ~ | ・伊勢海老の変わりのエビ |
うんうん、全然美味しい。伊勢海老を食べ忘れた腹いせにエビを沢山食べておきました。
那智の滝
更に紀伊半島を南下し、やがて落差133mで日本一の『那智の滝』に寄ります。
カメラで撮影しようとしても、遠くに離れないと全てがフレームに入らないので、どうしても小さくなってしまいます。やっぱりこの目で見ないとねっ!
・那智の滝への入口 | ・こちらが滝 133m | ・世界遺産になってしまいました |
辺り一面に『サ~♪』と滝の音が奏でられていて、癒し効果満点です。平日だから空いているし。
ちなみに、12年前から変わったのは、この辺り一体が熊野古道など、とにかく世界遺産だらけになったこと。ココに来るまでもやたらとアチコチに『世界遺産』の看板が立ち、なんだか多すぎてあたりまえになってしまい、価値が下がってしまった気がします。
・熊野古道・大門坂 世界遺産です |
普通の山道の入口に、デカデカと石碑を立ててアピールしています。たしかにこれが無いと『ただの山道』ですものね。
最南端・潮岬
はぁぁぁぁ~~~~~るばる来ました。本州最南端、潮岬です。まずは、先端にはセットになっている『灯台』に行きました。
この灯台は、¥200円で敷地内に入れるだけでなく、上に登ることが出来ます。
・潮岬灯台 | ・螺旋階段を68段登り・・・ | ・ハシゴみたいな階段を上ると | ・絶景です!(雲が沢山で青空ではありませんが・・・・) |
螺旋階段を上り終わると、若者の私でも難儀するハシゴみたいな階段を上ると灯台の上に出ることが出来ます。
地球は丸いぜ。
ちなみに写真には見えませんが、たくさんの大型船舶がすぐそこを往来しています。大阪方面と東京方面を行き来する場合には一番出っ張っているココ、潮岬を迂回する必要があるため、ギリギリを通っていくみたいです。
写真で見てもわかるとおり、今日の午後辺りからは、空一面に雲が広がり始めました。天気予報って当たらんなぁ~。昨日・今日・明日は晴れじゃなかったの(?)(?)
・潮岬周辺は草原 | ・潮岬タワー(?) | ・おっ、新しい最南端の碑 |
そして、最南端の碑がある付近は、草原になっています。普通、岬の先端って寂れていることが多いのですが、地元の沢山の人が遊んでいたり、近くの中学生たちがランニングしていたり、キャンプ場があったりと・・・・心地よい程度に人々が集まっています。こんなに活気がある岬っていうのも、珍しいですね。
新しく綺麗な最南端の碑が建っていますが、私はそのすぐ脇にある、12年前はこれしかなかった碑で写真を撮りました。
・もう一つの碑で記念写真 | ・最南端です |
ちなみに、南だけあってものすごく暖かい・・・・。みんなTシャツでランニングしているのに、私一人だけ南極越冬隊みたいな格好をしていてちょっと恥ずかしい・・・・。
これだけ暖かいのであれば余裕でキャンプできるじゃん。テント張っている人々が羨ましい~~~。(←結構いましたよ。)
ついでに樫野崎灯台
潮岬周辺は、紀伊半島の先端の島みたいなところにあります。
・潮岬周辺の地図 |
そして、潮岬灯台の資料館で入れ知恵されたので、近くの樫野崎灯台にも足をのばすことにしました。
この灯台は、1866年に、アメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ江戸条約によって建設することを約束した8つの灯台のうちの1つで、その当時、日本の海は灯台が少なくて『ダーク・シー』(暗い海)と呼ばれて海外の船乗りからは恐れられていたので、その改善のために立てることになった潮岬灯台と並ぶ大事な灯台なのです。
こっちの岬は、寂れていて人影が無く、代わりに小鳥達が沢山遊んでいました。
・樫野崎灯台 | ・ひっそりとしています | ・ILLUMINATED 8 JULY 1870 | ・近くまで登れます |
驚いたのは灯台にある銘板。外国人が設計したこの灯台には英語と日本語で1870年点灯って書いてあります。この銘板は1870年からのものなのかな(?)(?)
いくらペンキで錆びないように補修しているとはいえ、140年も金属が持つのか(?)
こちらの灯台は塔のすぐ脇に階段が設置してあり、無料で灯台に登れました。
・海上でループする串本大橋 | ・ダイナミックだなぁ |
曇ってきたのと、さらに日が落ちだして暗くなってきました。本日の旅ももうボチボチお終いです。
かつおの街、串本
串本の町に戻ってきました。定番の『呑み屋』を探すために街中を偵察します。
・JR串本駅 | ・本州最南端の駅! |
こじんまりとした街だけれども、呑み屋もコンビニもガススタもある質実剛健な街です。
宿で温泉に入って、それから飲みに出かけますが・・・・温い~。本当にTシャツで何とかなる気温です。宿で教えてもらった呑み屋は臨時休業だったので、適当に見つけた店に入ることにしました。
・居酒屋 稲 |
ここはカツオの街、カツオ関連のメニューは沢山(刺身、タタキなど)あるし、そして調査捕鯨基地の街『太地』のすぐそばなので『鯨のお造り』まであるにもかかわらず、自分の好みには勝てず『アジのお造り』をオーダーしちゃいました。
・生ビールと枝豆 | ・アジのお造り |
ふふふっ、アジ美味しい~。でかい~、肉厚~。
地元の人たちも既に飲んでいて、みなさんトラックドライバーだそうです。いろいろ教えてもらいました。お店のテレビはNHKニュースを流していましたが、関西版ニュースのコーナーで『串本の港で巨大なクエが挙がりました』と、漁船とクエが写りましたが、みなさん『あっ、○○さんだ~』とお知りあいの模様。小さな漁港なのでみんなそれぞれ知っているのだそうです。
そして、関西のほうに来ると外せないのがコレ。
・タコのから揚げ | ・ビールは切り上げて焼酎を |
恐ろしいほど歯ごたえのあるタコ。決して硬いのではなく、弾力を押し破って一度歯が入ると『プツッ』と気持ちよく噛み砕けるのです。(←表現が難しいな・・・・。)
関西の呑み屋さんだと大体どこも置いてありますね。関東でも最近は見かけるのですが、やっぱりタコがショボイ。
そして、カウンターには塩水ごと袋に詰められた広島産のカキがずら~。こんなのずっと見ていたら、そりゃ~カキが食べたくなります。もうカツオは諦めました。
・カキフライ |
ちょっとだけでてくるのかと思えば、私がオーダーしたら一袋丸々揚げてくれました。カキフライなら冷凍物でも良さそうですが、生のカキを揚げて食べるなんて贅沢~っ!! しかしコレ量が多いゾ!
ふぃ~、今日も食べた食べた。カツオはまた12年後にオアズケということにしておきます。