パニアケースはポリプロピレン

ちょっと考えれば解りそうなのに、それについて考えるということ自体を失念していました。
つい数日前の日記で、愛車のバイクであるホンダVFR750F(RC36)に取り付けたパニアケースの補修に関するお話を書きました。

https://…/2008/08/07/ パニアケースの補修

割れてしまったパニアケースを元通りに戻すために、接着剤を使って接着したお話なのですが、最初に『プラリペア』でチャレンジして失敗し、続いて『弾性接着剤でチャレンジして失敗』し、再度接着面積を多くして『プラリペアでチャレンジ』したのでした。
ところが、その日の日記にコメントを頂きました。

ポン吉『私のGIVIトップケース(黒無地)はポリカーネイト製で塗装ものらず、ステッカーなども剥がれてくるのですが、プラリペアだとプライマーなど使用しなくても接着できるのでしょうか』

言われてみれば接着する素材に対する考察って非常に重要なのに、私は今まで視界の外、考えること自体を失念していました。
今までは非常に単純に・・・・

  • パニアケースはプラスチックだから・・・・『プラリペア』なら接着するだろう
  • 万能な『弾性接着剤』なら不可能は無いだろう

と対処してきたのです。
コメントの『材質』や『プライマー』の言葉に、"ハッ"と我に返り、心の中でしまった~!!と叫んでいたのです。


コメントを頂いてすぐに、パニアケースの材質に関する情報の収集を始めました。
何の事は無い、GIVI製E21パニアケースの取扱説明書に『ポリプロピレン(PP)製パニアケース』と記述がありました。さっそくこの素材についての情報を集めてみます。

その後、ポン吉さまからも、ポリプロピレンである旨の連絡があったので、より方向性が確実になりました。情報ありがとうございます。


まずは、『プラリペア』のホームページで、調べてみると・・・・『ポリプロピレンの接着は不可』と明記しているではありませんか!!!!

http://www.plarepair.net/plarepair.htm プラリペアの詳細解説ページ

次から次へと明らかになる新事実!
弾性接着剤である『セメダイン スーパーX』のページにも対ポリプロピレンの接着は『条件付で可能』となっていて、その条件には『プライマー(PP-5)を塗布する』となっています!!!!

http://www.cemedine.co.jp/product/industry/super_x.html セメダイン社スーパーXの詳細解説ページ


さらに調べると『ポリプロピレンは接着が非常に難しい物質』なのだそうです。


ショックです。
材質の特性のショックもそうなのですが、ちょっと調べればココまで情報が入手できるのに、その考え方のベクトルに見向きもしなかった自分にショックです。
さっそく『セメダイン製プライマー PP-5』を入手しようと調べると・・・・セメダイン社のホームページでは情報が入手できず、通販サイトで・・・・

  • PP-5 200g入り ¥4,060
  • PP-5 3kg入り ¥15,000

と、とてもじゃないけど個人で使用できるようなものではないのです。
さらにさらに調べたら、どうやら東急ハンズでは、個人向けにこれを瓶に小分けして小売りしてくれるのだそうです。


深い! ものすごく奥の深いワールドが広がっていたのです。
本当に驚くと共に、ポン吉さまには本当に感謝しております。