北海道最後の日には雲一つない快晴のプレゼントがありました。どうやら夜のうちに悪天は過ぎさったみたいです。
早起きして外に出たら、気温が低いのでアレだけ沢山いたブヨが全く活動しておらず、ゆっくりと桜鑑賞をしました。誰もいない貸切状態のキャンプ場で贅沢に独り占めです。
・早朝のキャンプ場 | ・綺麗に咲いています | ・ほらっ | ・すごい綺麗で~す♪ |
今日は夕方の函館発のフェリーに乗船するために、長万部公園キャンプ場から一級国道5号線を約100km南下するだけです。
・今日の想定ルート |
しか~し、今回の旅のテーマ『マイナーロードツーリング』を最後まで貫くため、一旦北上してでもマイナーロードを通ることにします。
道道523号 美川黒松内線
太平洋側の長万部から、山を越えて日本海側に渡るルートとして、ツーリングマップルオススメルートになっている道道を通ってみました。
寿都市街をパスするルート
牧草地を走り抜け、黒松内側から来る場合は高原越しに海が広がる
もちろん黒松内側からアタックします。今日は久しぶりのピーカン天気ですから、空が青くて気持ちいい!
・透き通る青空 | ・すごい気持ちいい! | ・峠を過ぎたら日本海の青も!! |
空が青いだけで感動3割増!。やっぱりツーリングは晴れていないとダメですよ。
晴れた空、どこまでも見渡せる景色、真っ直ぐな道、そしてひっそりとした雰囲気。贅沢が揃いすぎです。
道の駅にて
やっぱり早く着きすぎました。午前9時からオープンする『道の駅・よってけ!島牧』に午前8時過ぎに到着してしまいました。
普段だとそのまま通り過ぎてしまうのですが、今回のツーリングポリシーに則り、道の駅スタンプをゲットするため開館まで時間を潰すことにしました。
この駐車場でもキャンピングカーで寝泊りし、駐車場にテーブルを広げて朝食まで取っている迷惑旅人がいました。私は駐車場の端っこにポツンと陣取って、ラジオを聞いていました。
すると、駐車場にはもう一人、ポツンと遠慮している人がいました。でも、なんだかピンと来るんですよね・・・。道内ナンバーの軽自動車に乗ってきた結構なお爺さんですが、話し掛けてみるとやっぱり『旅』をしている人でした。
その人は、北海道内に住んでいるのに北海道のことを良く知らない。もっと年がいってしまうと出かけることも困難になるので、せっかくだから今のうちに北海道の海岸線をグルッと一周回っているのだそうです。
声を掛けられたことが嬉しそうで、今までの行程をメモした手帳と地図をお披露目してくれて、思い出をいっぱい語ってくれました。
手帳は、行程中に起こった事を逐一メモをしておかないと後で忘れてしまうので、欠かさずにつけているとのこと。道の駅に寄ったのも、その手帳にスタンプを押すためなのでした。
・黒い軽自動車が旅の道具 |
ふふふっ、自分のペースで旅をする人々って、みんな考え方が似てきますね。だからこんなところでの会話でも盛り上がってしまい、あっという間に1時間が過ぎました。
函館朝市リベンジ
上陸初日に立ち寄ったときは、天候不良で活イカ釣堀が中止になっていて凹んだので、コレだけピーカンの日ならば漁に出ているだろう・・・。
ようやく食べることが出来ました。
・おっ、看板が出ています | ・今日はオープンです | ・イカも元気だ | ・今年は小ぶりなのかな(?) |
どうやら今年のイカは小ぶりのようで、一皿一匹なので当然量がちょっと少なくなってしまいます。
でも、捌きたてイカの独特の歯ごたえ、まだウネウネと動いている新鮮なイカをパクッ!と・・・美味~い♪
私をココまでのイカ好きに仕立て上げた函館のイカは、北海道ツーリングでは外せないイベントになりつつあります。いつか、函館に宿を取って、新鮮なイカで一杯呑むのが夢です。
函館市街巡回
さて、フェリーの出航まであと4時間。まずは、函館朝市の隣に係留されている青函連絡船摩周丸の見学です。
往年の大事件であった洞爺丸沈没などは、ココではじめて知ったんです。結構展示物があったりビデオがあったりして私的にはアッと言う間に時間が過ぎていまうポイントだったと認識していたのですが・・・
・国鉄マーク | ・展示物 | ・鉄道連絡線なので、船内の椅子は鉄道と同じ |
思いっきりグレードダウンしています。
ビデオなんかほとんど無くなってしまい(←確かに数年前に見たときもかなり映像が痛んでいてボロさを滲み出していましたが・・・)、展示物の数も減っています。
きっと時間の経過で展示物自体がダメになってしまい撤去したものと思われます。私がゆっくり見ているそばで係員と業者と思われる人が「ここに××を置こう」などと大声で打合せしているので、近いうちにリニューアルがあるのかも知れませんが、しばらくは近寄らないほうが良いと思われます。
続いて、八幡坂。ロープウェーで函館山に登るほど時間には余裕が無いし高いので今回はパスして、写真だけにしました。
・八幡坂から青函連絡船を | ・撮ってもらいました | ・ネコにとってはちょうど良い背中掻き |
函館にはどうやら絵になる坂道が沢山あるみたいです。きっと一般向け観光ガイドブックならばこういうポイントが満載なのでしょう。私の場合はたまたま朝市で食事をしている時に『思い出の場所を探せ』的なポスターの綺麗な坂を見つけ、実際にウロウロして探し出したのでした。
後から調べたら何の事は無い、有名な坂道だったというわけです。
それにしても不思議な街です。函館って。田舎・八王子と違って古い文化があるので調べれば調べるほど新しい発見があります。
・中島暖簾 | ・街には自衛隊車両がバシバシ | ・鳥に餌をあげると「カラス」「はと」「かもめ」 |
街の人が鳥に餌をあげていました。鳩の独壇場かとおもえば、ここでは異種格闘技戦。かもめってカラスより大きいのね・・・。あの頭の良いカラスがビビっていましたから・・・。
やがて、悲しい出航の時間がきてしまいました。
・最後はラッキーピエロ | ・さぁ、乗船です。 | ・あぁぁっ、出航しちゃった・・・ |
ナンダカンダであっという間の12日間。体感的にはまだ4~5日しか経っていないような、まだまだこれからだぜ!と元気がみなぎってきますが、もう旅はおしまいです。
そういえば東京で立てた計画だと『すこし早めに北海道を離脱して東北地方を見て回る』なんてことを言っていた気がしますが、終わってみれば日程ギリギリまで北海道を走り回っていました。
やっぱり、北海道はスゴい!気持ちいい!楽しい!です。早く帰るなんて贅沢はできません。
さよなら、北海道!