ヘルメット側回路の使用感

愛車のバイク、ホンダVFR750F(RC36)にMP3プレーヤーとアマチュア無線機を搭載し、速度連動アンプで快適にリスニング・・・の企画を実行中なのですが、今回はヘルメット側に作りこんだ回路の実験走行を兼ねて、箱根・三島まで往復してきました。

https://…/2007/11/18/ 大人ツーリングfor箱根・沼津

通信相手の都合上、アマチュア無線機でのテストとはいかず、特定小電力無線機での代用となりますが、併走する自動車に音声の了解度をチェックしてもらいました。。


ヘルメット側に作りこんだ回路は・・・

  • 左右の耳の位置にジャストフィットするスピーカー
  • 白バイ用マイクと、それを固定するマイクホルダー
  • 上記の配線を一ヶ所に集めて一つのコネクタで接断する配線

となります。

・白バイ用マイク ・ヘルメット内スピーカー ・接続コネクタ

そして、今回の実験の為に特定小電力無線機をベルトクリップでズボンのポケットにククリ付け、ヘルメット側回路と接続する為のコネクタと送信スイッチを一まとめにした仮設ベルトクリップも準備しました。

https://…/2007/11/15/ ヘルメット側回路の実証実験準備・その3
https://…/2007/11/11/ ヘルメット側回路の実証実験準備・その2
https://…/2007/11/10/ ヘルメット側回路の実証実験準備

ヘルメットとベルトクリップはツイストペアケーブル(LANケーブル)で接続します。

・ヘルメット側 ・LANケーブルを這わせる ・送信スイッチと無線機

検証ポイント

今回の実験で確認したい内容は次の内容となります。

  • 無線機で受信した音声信号がツイストペアケーブルを経由してスピーカーを駆動する際に、エンジンノイズが乗ってこないか(?)
  • スピーカーからの音声を明瞭に聞き取れるか(?)高速度巡航時にも風の音に負けずに聞き取れるのか(?)
  • マイクからの音声信号もツイストペアケーブル経由で無線機に渡すが、エンジンノイズがまわり込まないか(?)
  • 高速度巡航時に風の音に負けずにマイクが音声を拾えるか(?)

基本的な送受信性能がバイクの悪条件をクリアできているのかを検証するので、通信相手が自動車という環境的に恵まれていると冷静に判断ができます。
ノイズの度合いを検証するには、無線機を乾電池で運用し電源系統をバイクと分離してあるのも都合が良いのです。
ここで基本的な性能を確認しておけば、今後無線機をバイクに固定した際に生じる問題は全てバイク本体からの影響と特定できるのです。

検証結果

まず、バイク本体からのノイズのまわり込みほとんどありませんでした。
受信した音声信号は、街乗りでも高速度巡航時でもクリアに聞き取る事ができました。


次に送信ですが、街乗り時は問題無し、高速度巡航時は、数回聞き返されますがなんとか会話ができました。
実は白バイマイク付属の風防を取り付けるのを忘れていたのですが、その状態でここまで使用できれば十分です。


そして実験用に製作した『ベルトクリップ型送信スイッチ』も結構良いかも!
バイクと体がケーブルで繋がっていないので、そのまま降車できるのは便利でしたし、大きめの送信スイッチを採用したので冬グローブを装着した状態でも確実に押せて、押す際のストロークも大きいためにハッキリと『押した』感触が伝わってきます。

・スイッチ押下中

バイクの左ハンドル下に先行設置してある本番用送信スイッチは、押した際のストロークが小さく押した気がしないのです・・・


大きめのスイッチで再設計しようかな(?)

https://…/2007/12/01/ ケーブルルート