これだぜ!!北海道(行程5日目)

今日もスッキリ朝6時に起床し、直ぐにテレビの天気予報に食い付きます。宿に宿泊しているからこそ可能な情報ソースを最大限活用します。


それによると・・・


道北は1日中""で、それ以外の地域は晴れ。』なんです。
日本最北端の宗谷岬の北に低気圧があり前線が道北にかかっています。
昨日までは携帯電話の無料気象情報サイトでのみ情報収集していたため、雲や低気圧の動きがわからず『晴れ』『』だけで判断したのが裏目に出てしまいました。まいったなぁ・・・。


さて、今日をどう過ごすかなぁ・・・
昨日までの計画なら、美深をベースキャンプにして道道106号 稚内天塩線や宗谷岬をまわるつもりでした。
そこで、同じ宿に連泊することにして、最悪は装備水没があっても回復可能な手を打ち、土砂降りの中でも出発する事にしました。日程的にもチャンスは今日だけで、明日からは東京に向けて南下を始めないとならないのです。
目標はもちろん道道106号・日本海オロロンラインなのです。

・今日の予定コース

まずは海岸へ

朝8時、名寄から日本海岸オロロンラインに出るには、朱鞠内湖を迂回する必要があるため北上するか南下して避けなければなりません。
私は南下回避ルートをチョイスしました。

・名寄駅前・暗い空 ・土砂降り・・・ ・南の方は明るい

雨は確に土砂降りなのですが、ズーッと土砂降りでは無く強い雨と弱い雨の波があるので多少は楽です。また、南下を始めると明かに天気が良くなってきて空が明るくなってきます。

このまま宗谷岬を諦めて南下してしまおうかと何度も悩みますが、ドス黒い雲が待っている北に向かいます。

日本海岸北上開始

多少は強弱があるものの雨。別に最初からこうなるとわかって走りに来ている訳ですからショックは無いのですが、やっぱり気分はヘコミます・・・
最初から覚悟しているので、カッパ着用ドロドロのままでも堂々とソフトクリームを食べたりします。

・道の駅富士見でソフトクリーム¥250 濃厚~♪

北上を続け道道106号起点の街、天塩(てしお)の直前では道路の排水能力以上の雨で道が水浸しになり、水の抵抗でバイクで真っ直ぐ進むのにも難儀するほどです。


はぁ~、ヘコむなぁ・・・。宿でジッと待機していたほうが良かったなぁ

奇跡・道道106号

ライダーなら一度は訪れたい憧れの道、それがこの道道106号 稚内天塩線なのです。

なにしろ天塩~稚内間70km弱には何にも無い、右は大草原、左は海という抜群のロケーションの中を走るのです。本当に何にも無く、電柱すら無いため、視界には道、草、海!!なのです。
心地良い海風が最高なのです。

・道道106号の始まりです ・稚内まで67kmは何にもなし

晴れならば・・・


ところが奇跡が起こります。道道に入った途端、あのドス黒い雲がピタッと消えたのです。寒冷前線を越えたのでしょうか!? お日様までこんにちは!!なのです。

・突然の青空!!! ・いつまでも直線 ・振り向けば悪天

やっほ~~~ぃ!! 嬉しくて思わず走りながら叫んでしまいます。

どうです?この爽快感!!

・うほほ~い!! ・快感~ ・どこまで行っても直線 ・何にもなし

北緯45度地点の看板でも写真を。ちょうど10年前にも同じ所で写真を撮りました。(GPSで計ったときにピッタリ45度を示すように場所が若干南に移っていることがわかります。)

・北緯45度地点2007
看板の色が薄いです
・北緯45度地点1997
(本当は左のほうにバイクが…)
・新しく建った北緯45度碑

いつものように景色を満喫しながら走っている(←だってカッ飛んだらもったいないんだもの。)と、稚内の1つ手前の町、抜海(ばっかい)で既に13時
ノシャップ岬を回っていくと時間が足りなくなるので、思いきってパスして稚内を目指します。

最北の拠点、稚内

わっかない』。この言葉の響きだけでさいはて感を味わえます。
毎回北海道に来ると、滅多に来ないはずの電車に遭遇し、踏切りで足止めを食らいます。


今日もちょうど札幌からの特急電車が到着したところで足止めされました。北に続いてきた線路もココでおしまい、最北端の線路と特急電車をバックに記念撮影。

・線路は♪続くよ~♪どこまでも~♪・・・の終わり

ついでに海のものでも味わおうと市内を周り、食堂『うぶかた』に寄ります。
メニューに『うに丼¥2,500円』とあるので、(漁期も終わっているので)ダメもとでオバチャンにオーダーしてみると・・・
ごめんね~、うに漁は8月中旬に終わってしまって、今出回っているウニは外国産のヤツで値段が高くてこの値段(¥2,500円)ではとてもお出しできないの。
なるほど~、良心的な店ですね。(←でもメニューや店内の張り紙を消しておいたほうがいいなぁ。)

・稚内・うぶかた食堂 ・ノーマルな親子丼

しかたなく海とは無関係の親子丼(鶏肉+玉子)¥630をオーダー。でも美味しかったです。

日本最北端・宗谷岬

稚内まで来たのなら、宗谷岬巡りはセットみたいなもの。こちらの天気もどうやらピーカン!!
着いたのが午後のいい時間だったので観光バスもいて、さいはて気分が台無しです。

・最北端が見えてきました ・最北端の碑の前で。 ・碑の裏の真の最北端 ・観光バスが来ると・・・

岬自体はソコソコに、目の前の公衆トイレ前の急坂を登り宗谷丘陵へ。

宗谷でこんなに天気が当たった事は初めてで、絶対雨のつもりで来ていたので気分はどん底からハイテンションへ逆転ホームラン!!

・最北端の灯台まで登ると・・・ ・草原が広がります

宗谷丘陵は、宗谷岬のすぐ上に広がる草原地帯。最北端宗谷岬を目指してきた人々にはまさに灯台もと暗し(本当に灯台の横ですよ。)で、海が見える大草原を満喫しましょう。
あんまり人が来ないからか、野生の鹿もこんにちはなのです。

・上に登るとひっそり ・本当にのどか。 ・鹿も沢山 ・おだやかだなぁ~♪

カッ飛び走行・・・

ヤバイ。完全にヤバイ・・・
宗谷岬15時30分。


名寄の街を朝8時に出発し北上したので6時間以上経過しています、単純に考えると名寄に戻るのに6時間かかってしまいます。日没までに帰れないかも~!!


観光なしでひたすらカッ飛びます。
なんと美深まで戻る頃には再び雨。宗谷岬周辺だけ奇跡的に晴れたみたいなんです。今日だけで今回の北海道は大成功!と思わせるほど感動しました。

名寄の回転寿司・きらら

もちろん日没後に名寄に着きました。最近海のものを食べていないので、回転寿司屋さんに入ってみました。サッと見回したところ名寄の街には2件の回転寿司屋さんがあったので、コチラにしてみました。

・回転寿司きらら ・やっぱりイカ!! ・いちおうウニも ・生サンマ最高。

ウニとかは客寄せのためだと思うので一応食べましたが、この時期の北海道ならサンマ。美味しいし安いし、いいなぁ~。

あらら・・・

何度もカッパを脱ぎ着していたら、カッパを収納する袋をどこかで風で飛ばしてしまったようです。
ちくしょ~、キャンプのときはカッパを袋に入れるとそれが適度に柔らかくて枕の替わりにしていたのですが、枕が無くなっちゃいました。


ついでに、サイドスタンドカウルもどこかに飛んでいってしまいました。

・カウルが取れた生スタンド!? ・根元からもぎ取れています

日記には書かなかったのですが、道道106号はかなり風が強くて、タイヤが横滑りする感覚を味わうほど。おかげですれ違うバイクはわずか3台。
この風に持っていかれたのだと思います・・・。


別にカウル、パーツ手配すると¥3,000円ぐらいなので金銭的なダメージはどうでも良いのですが、愛車VFR750F(RC36)も今年で17年目。パーツ供給も既に止まっており、前回このパーツを手配したときに残数40個との通知を受けているのです。
今から手配して、まだ在庫があるかが心配です。

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まぁいいや、楽しかったから♪

https://…/2007/09/14/ 今日も曇天!!北海道(行程6日目)