車速連動型アンプ回路設計

今日も暑い! とても外に出て活動できる気温ではないので、室内でノンビリと頭を使うことにしました。
今日もまた、愛車のバイクVFR750F(RC36)にて、長距離走行中の暇つぶしのための"MP3プレーヤー車載&ついでに無線機も車載"作業のネタなんです。

https://…/2007/08/14/ 無線局開局申請
https://…/2007/08/11/ アンプ回路
https://…/2007/08/08/ 変換コネクタをヘルメットへ実装
https://…/2007/08/05/ スピーカー設置
https://…/2007/06/11/ 送信スイッチ
https://…/2007/06/07/ スピーカーテスト
https://…/2007/05/28/ ヘッドセットに向けて・マイク&マイクホルダー

"実際にバイクのどこに設置するのか(?)"とか、"バイクから発生するノイズに耐えるのか(?)"とか、他に心配することは色々とありますが、まずは『基本となる回路が本当に自分で作れるのか(?)』の裏づけが取れないと工夫のしようがありません
システムの全体図は、今まで何回かお見せした下の図になります。
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今回はこの全体図のうち『速度連動アンプ』の部分の設計をするのです。
回路の基本的な構成は、次のようにしました。

  • 車速の検知は、エンジンの回転数を車速相当とみなして、バイク純正のフューエルカットリレーから"点火プラグ点火信号に同期したパルス信号"を盗み出し、自作ウインカーリレーでも使用したおなじみのマイコンチップ Microchip社製"PIC16F84A"にて、1秒間のパルス数をカウントさせます。また後述するボリューム制御チップに対して音量制御を行います。
  • 音量の制御は、デジタルボリューム制御チップであるテキサスインスツルメンツ社製"PGA2310"を使用して、左右独立の256段階の制御をします。
  • MP3プレーヤーからのステレオ入力と、無線機からのモノラル入力は、左チャネルでのみ合成してから音量制御部に渡します。左のみ信号の加工をするため左右チャネルにレベル差が発生する可能性がありますが、音量制御部で左右の増幅レベルに差を持たせることで吸収します。
  • 音量制御部からの出力を、ヘルメット内スピーカー駆動のために電力増幅を行います。秋葉原で気軽に入手できる新日本無線製"NJM4580DD"オペアンプを使用します。
  • デジタル部への電源供給は、車載の+14Vから定電圧レギュレーター"7805"で+5Vを供給します。アナログ部への電力供給のためにさらにDC-DCコンバータ、イーター電機工業製"OES22WC05"を使用して+5Vから±12V電源を作り出します。

さて、この思想を元に回路を起こしてみました。
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あくまでもこれは机上の空論であって、実際に動くのかを試してみる必要があります。早速秋葉原に出かけて必要な部品を入手してくることにします。