USB可般式充電器~昇圧回路の実験

いつも持ち歩いていて、通勤時の移動時間の暇つぶしに使用するフルブラウザ付きPHS(WX310K 京ぽん2)は電池の持ち時間がイマイチで、高速巡航中の新幹線の中で使うとアッという間に電池が無くなります。
困っていたところにUSB経由で充電できて持ちはこびができるモバイルバッテリーが市販されている事を知りました。でも価格が\4,900円もするので、ダメ元で自作してみる事にしました。

https://…/2006/09/22/ USB充電器の作戦思案
https://…/2006/09/15/ USB可搬式充電器

回路構成案はなんとなく頭の中にありますが、直流大電流(とはいっても500mA~1Aぐらいですけど…)の昇圧回路は経験が無く、実際に設計通りの性能が出るかやってみないと解からないのです。

昇圧回路

話は脱線しますが、電子屋で昇圧回路といえば、RS-232C(シリアルポートにつなぐやつね。)が定番でした。
論理回路用の電源はDC+5Vと相場が決まっていましたが、RS-232C規格ではマーク時DC-15V~DC-12V/スペース時DC+12V~DC+15Vの電圧出力が要求されます。
いまでこそ、RS-232C回路ドライブ用のワンチップICが安価に販売されていて、外付けコンデンサを用意するだけで所定の電圧出力が得られますが、昔はそんな便利なものありませんでした。


詳細は別の機会にお話ししますが、初めて買った本格的なパソコン『シャープX1』にどうしてもRS-232Cポートが必要になりました。
当時のパソコンに標準でRS-232Cポートが付いている訳がなく、拡張スロットにボードを差して増設する必要がありました。
現在のISAやPCIのように拡張スロットの規格が統一されていれば各社から増設ボードが販売され、価格競争が生じてユーザーは恩恵を受けられる訳ですが、当時はNECはNEC専用、富士通は富士通専用のカードをそれぞれ発売していました。

当然シャープもシャープ専用のカードを発売していましたが、価格が高いのなんの!!(RS-232Cカード[CZ-8RS] \29,800)
金は無いけど暇はある…。その当時から自作する道を選ぶ人だったみたいです。


たった一枚しか作らないのにプリント板設計をするなんてやっていられないので、ワイヤーでICや部品の足間を配線するワイヤラッピング方式として無ハンダで仕上げました。いまみたく信号周波数が高いと損失が大きすぎて使えないのですが、この時代はメインのプロセッサがZ80-CPU 4MHzですからね…。
高電圧でも求められる電流値が小さかったため、市販のDC-DCコンバータユニットをプリント板上に設置してその場をしのぎましたが、今回みたいに電池の充電となるととてもではないけど市販のDC-DCコンバータユニットで、ましてや超小型となると絶望的です。

・年代物のラッピングワイヤ(ピンに巻きつける工具や、プリント板本体は押入れの奥にしまってあるので次の機会に。)

あららっ、結構話が脱線してしまいましたね…。
肝心の回路実験のお話は次回に持越しです。