よく呑んでいる時にバイク関連の話題になります。
当然ライダーや過去形ライダーばかりではなく、バイクの免許を持っていない人もいます。
そんな人たちはこんなことを言います。
- 『バイクのギアは今なん速に入っているか良くわからん!』
- 『そもそもニュートラルの位置がなんであんな中途半端な所にあるんだ(?)車ならレバーの場所で判るのに…』
- 『ただでさえ、今なん速か判らんのに、要らん所でニュートラルに入ったりするからキライ!』
うーむ…、判らなくはありませんね…
バイクのギアチェンジは左足付近にあるペダルで行います。基本的に…
- ペダルを踏み込むとギアが一つ下がります。
- 何回か踏み込むと、もうそれ以上踏み込めなくなります。これはギアが1速(ロー)に入っていて、それ以下が無い事をライダーに伝えています。
- ペダルを蹴りあげるとギアがひとつ上がります。
- 何回か蹴りあげると、それ以上蹴りあげる事が出来なくなります。これはギアが最高速(VFR750F(RC36)の場合は6速:オーバートップ)に入っていて、それ以上が無い事をライダーに伝えています。
です。なんだ!簡単じゃないですか~。
図((?))にすると『1-2-3-4-5-6』となります。
アレッ(?)ニュートラルが無いぞ。これがないと停止中にクラッチをずーっと握っていなければなりません。(バイクのクラッチは左手レバー)アッという間に握力が無くなり走行不能です。
ではニュートラル位置を増やす事にしましょう。単純に考えるならば、ギアを入れかえていく順番通りに配置をして…
『N-1-2-3-4-5-6』
となるでしょう。
バイク免許を持っていない彼等が言いたいのはコレでしょう。
でも実際のバイクはコレではなく…
『1-N-2-3-4-5-6』
といった配置になっています。
言われてみると確かに中途半端ですね。今では体に叩きこまれているので違和感はないのですが、この配置に決まったからには何か理由があるはずです。
以下は、私の推論です。
- バイクの走行中に『今は何速か(?)』はあまり重要ではなく、パワーが欲しい時には蹴り下げるし、伸びが欲しい時は蹴りあげる。(10年以上同じバイクに乗っていてもエンジン音等の挙動だけではわからずに6速なのに蹴りあげてしまう事がある。)
- バイクは走行中は、エンジンの推進力の大きさでバランスをコントロールする乗り物です。カーブ進入時等バイクを傾けている時に推進力が無くなる事は致命傷となる。
- もし、ニュートラルが一番下だった場合、走行中に誤って蹴り下げてしまいニュートラルに入ってしまうと…蹴り下げた足を外してペダルの下に組かえて蹴りあげるまでの間、バイクは推進力を失なう。
- でも、ニュートラルが1速と2速の間に設けられている場合は、走行中に誤って蹴り下げてニュートラルに入っても、そのままさらに踏み込むだけで推進力が回復する。
そう、誤ってニュートラルに入ってしまった時の危険度と、その後の回復時間の早さから、『ニュートラルが変な場所になった』と思うのです。
如何ですかね(?)この推論は…