大阪浪花・餃子スタジアム ~大阪府大阪市~

大阪駅のすぐ脇に、気になる看板が出ています。その名も『餃子スタジアム』です。
ついこの間まで、餃子という物体にそんなに興味は無かったのですが、関西出張生活を始めるにあたり、徒歩圏内に自販機すら無い環境対策として夕食はテイクアウトか自炊としているのです。
近く(でも車が要るけど…)にある定食屋『餃子の王将』で餃子その他をテイクアウトして、ビールを飲みながら食べる餃子の美味いこと!
コレはヤミツキになりそうです。


そんな事情があるので、お好み焼きを食べた後であるにもかかわらず『餃子スタジアム』の看板を見つけて体がウズウズします!有無を言わさずゴー!

入場無料の会場内はレトロ調に統一され、各店舗は(お客さんから見える部分は)屋台スタイルになっていて、会場内のアチコチにある好きな場所のテーブルで食べる方式です。


事前情報も無く飛び込みで行ったために当たり店舗が分からず、同僚と手分けをして直感で店選択です。

福岡 博多名物餃子・鉄なべ荒江本店

同僚が選んだ店です。売りである『鉄なべ餃子』と『水餃子』を一人前ずつオーダー。
焼き上がりに時間がかかるためテーブルまで持って来てくれるので、しばし雑談。

・店の見た目 ・鉄なべ餃子1人前 ・水餃子

写真でみる『鉄なべ餃子』はそれはもう美味しいそうなのに…実物は…ショボい…


サイズがあまりに小さいのだ。厚めの皮をパリパリになるまで焼いて食感を楽しませるつもりなのだろう。でもそれは固い皮を噛むと中からたっぷりの餡が出てくればこそなのであって、この小さいサイズがだと只の固い皮ですよ…


ひょっとしてここの会場内の餃子はみんなミニサイズなのか(?)たくさんの種類を食べてもらうための施策なのか(?)


余計なお世話だ!嫌な予感がします。


つづいて『水餃子』の到着です。ダシ汁に漬かったままの登場です。
オッ、コレはイケます。でも餃子よりダシ汁が美味いんだなコレが!
直前までダシ汁につかっているので、餃子本体がいつまでもモチモチしています。コレは上位ランクインです。

兵庫代表 大連水餃子 慶楽(チンロー)

続いて水餃子が売りの店、慶楽(チンロー)です。私が直感で選んだ店です。
別に打ち合わせをした訳ではないのに、私も『ニラ焼き餃子』と『ぶた肉水餃子』がセットになった『元祖セット¥630円』をオーダーしていたのでした。


こちらは焼き餃子、水餃子が同時に登場です。
先程よりサイズが大きいので安心です。『ニラ焼き餃子』を口に頬張るとニラの香りとサクサクした歯応えを十二分に味わえる程の大量のニラです。
先程の鉄なべ餃子よりはるかに美味いです。

・店は全部屋台風 ・お得なセットメニュー ・しっかりサイズの餃子です

そして『ぶた肉水餃子』。焼きを楽しんでいるうちに、すでに若干ヒカラビています…
案の定、モチモチ感じが弱いし味が薄いですし…
そうだ!さっきのダシ汁に浸けて食べよう! すると…ウマイ!


うーむ、確かにどの餃子も不味い訳ではなくソコソコ食べられるものばかりなのですが、どうもすっきりしない…


さっきお好み焼きを食べたばかりなのでコレで止めようかと思っていたのですが、満足を求めてもう一ヶ所チャレンジです。

京都代表 中国東北餃子・福吉

座っていた真正面のお店にしました。
いろんな種類を食べたかったので『3点盛り餃子』にしました。エビ、ニラ、肉だったかな(?)


オオッ!ようやく普通サイズの餃子に出会えました。

・三点盛餃子 ・見た目モチモチ水餃子風

焼餃子なのでしょうけど、見た目にツヤがあり水餃子のようです。食べたときの感触もモチモチしています。そして餡もその食感をより楽しめるようにプリプリ系のアレンジをしています。
コレは楽しいし美味しいです
(でも3点盛りを頼んだのにどこかのテーブルと間違えて2点盛りが来てしまいました…。かまわずに食べましたけど…)


だんだん調子が出てきましたヨ~。もっと奥の方にも店舗が広がっている事を発見したので、今度こそラストチャレンジです。

滋賀代表 近江牛餃子・包王

ひとつ40gのジャンボ餃子と近江牛を売りにしている店です。

焼き上がるまでは、やっぱりテーブルで雑談です。奥の方はお祭り会場をイメージしているらしく、提灯照明や即席っぽいテーブルにBGMにはお祭りのときによく聞く『ピ~ヒョロロ~』でなんだかその気になります。
適度な混雑具合がまたヨロシイ。これで目の前が同僚でなくて女の子なら完璧なのに!

・天井には提灯 ・テーブルは臨時風 ・ジャンボ餃子

やがて届いた餃子は確かに大きく迫力があります。
それをガブッと一口…


うわーーっ!!物凄い量の肉汁が口の中に広がります!
コレは今まで食べた餃子にはない事です。どの店も皮がモロく、箸でつまむと破れてしまい、せっかくの美味しい肉汁を垂れ流していたんです。そこに着目して残念がっていた我々には嬉しいプレゼントです。
さらにこの店、看板に嘘偽りはありません。餡が物凄く美味い!
餃子というベクトルからは外れる気はしますが、料理として美味い! 餃子なのに牛肉の美味さを味わえます。多分店の主人が肉を楽しませるために肉汁を閉じ込める等の皮にしたのでしょう。
40gというボリュームにも満足です。
ちなみに同僚は、せっかくの肉汁を噛んだときにテーブル一面に弾き飛ばしてしまいあの美味さを味わえませんでした…


終わり良ければすべて良し!あーっ、美味しかった。