いよいよ終盤になった愛車VFRの『ウインカーLED化計画』の作業のお話しです。マラソンでいえば最後の競技場内に入ったという場面です。
前回の作業で追加した新ウインカーリレーの配線は、右ハンドルの下にあるヒューズボックス付近で途切れています。
https://…/2006/05/05/ ウインカーLED化計画・アッパーカウル脱着
今回作るハーネスは、ヒューズボックスからエンジンの脇を通り、パッセンジャーシート脇にあるウインカーリレーまでを結ぶ物です。
ただし、単純な棒線ストレートではなく、いくつかの役割があります。
- ウインカーリレーからくるハザード・ポジション(車幅灯)電力供給線を左右系統に分岐させる。
- 左系統からくるハザードスイッチ検知信号はウインカーリレーに伝える。
- 左右の各系統からくるウインカーバルブ点灯信号を、ウインカーブザーに伝える。
- 右系統からくる基準電位(マイナスのことね。)をウインカーブザーに供給する。
といった具合です。言葉にするより配線図を見た方が確実です。新ウインカーリレーから伸びる『青・白・黄』のケーブルの部分を作るのです。
さて、実機での配線なのですが、始点がバイクの全電気系統が集約しているヒューズボックス付近なので、元々そこにあるメインハーネスに沿ってドライバーシート下まで持ってきます。
ただし、このルートには心配事があります。スパークプラグに火を飛ばす為の点火コイルの真横を通るのです。その後もスパークユニットからの点火制御信号ケーブルと平行するんです。
しかも、点火コイルは、エンジンの左右に二つずつ張り出して設置されているので、ちょっとやそこらのルート変更では回避できないのです。
そしてパッセンジャーシート下ですが、熱的には一番条件が良い場所なので、各種機器が設置されています。
スパークユニット、ウインカーリレー、自分で追加した100Vインバーターあたりは人畜無害なので良いとして、さらに追い討ちをかけるかのごとく嫌なことが続きます。
純正ウインカーリレー設置場所の横には『フューエルポンプ』と『フューエルカットリレー』が並んでいます。なんとフューエルカットリレーの駆動源は、点火プラグの内のひとつなんです。
この仕組みにより、エンジンに火が入っている時だけフューエルポンプが動作するようになっています。何もこんなところまでノイズを撒き散らすケーブルを引き回さなくてもいいのに…
まあ、心配事があろうがケーブルを引かないことには何も始まりません。
始点側(メインヒューズ側)には左系統4極カプラコネクタを、右系統にもオスメスを逆にした4極カプラコネクタを、ウインカーブザー用に3極カプラコネクタを設置します。
あいかわらず反対側(ウインカーリレー側)は加工無しのケーブル剥き出し状態で、現物配線後に長さを合わせてから加工する事にします。
・ケーブルを束ねて… | ・カプラコネクタを付ける | ・ウインカーリレーの分岐用 | ・こんな感じです。 |
そうそう、ポジション状態を検知する為に、リアテールライトへの配線に割り込むケーブルも作り終わり、次回現物配線に必要な部材の準備が終わりましたヨ。