愛車のバイク、車齢15歳のVFR750F(RC36)のテールライトをLED化する計画を密かに実行しています。
今回はLEDプリント板のテールライトユニットへの固定方法を悩むのです。
テールライトユニットは元々電球をセットするためだけの設計のため、お椀の底に穴が開いているだけのような構造で、何か別のものを固定するためのネジ穴など開いてる訳がありません。
そこで、固定する手段を思案しなければならないのです。
想定される要件は次の通りです。
- 耐振動。エンジン回転に同期した比較的高周波な振動と、走行中の路面から拾う低周波な振動に耐えなければなりません。
- 耐熱。電球ではないので回路自体の発熱はありませんが、真夏の炎天下放置や、V型エンジンの宿命である尻下にあるリアバンクシリンダからの熱に耐えなければなりません。
- 耐水耐候。雨天走行時には浸水する可能性があります。水分で接着能力が劣化してはなりません。また雪が降る気温でも、ヒビ割れなどを起こしてはなりません。
などなど、考慮しなければならないことはたくさんあります。
また、相当な振動にさらされ続けるため、LEDプリント板自体への振動対策も必要です。部品自体を接着剤でプリント板に固定するとともに、プリント板そのものも接着補強します。
さて、そんな用途に使用する接着剤をチョイスしてきました。
アロンアルファに代表される瞬間接着剤系統は、強固に固まりますが振動には弱いため除外です。昔に風呂場の補修に使った、ゴムみたいにやわらかく固まるヤツが、耐振動、防水面や電気絶縁の面でもよさそうです。
たくさん陳列してあった接着剤から今回チョイスしたのは『セメダイン スーパーX』という弾性接着する製品。耐熱+120℃、耐候耐水-60℃・屋外使用可能、耐振動、と必要要件を兼ね備えていますし、シリコーン系なので電気絶縁も問題ないでしょう。
これをお椀状の全体に詰めてしまう計画です… 重量増だけが気になるかな…
どうでも良いけど、私が子供のころにプラモデルとか触っていたころから存在する『セメダイン』という言葉。てっきり接着剤の英語表現かと思っていたんですけど日本の会社名だったんですね…
日本製の接着剤が存在しないころに、なんとか日本製のものを造ってやろうじゃないか!というのが始まりだったのこと。
大正時代に市場で隆盛をきわめていたのはイギリス製の『メンダイン』と呼ばれる接着剤で、セメダインの創業者は、『メンダイン』を市場から『攻め(セメ)』出すという意味で、『攻め(セメ)出せ、メンダイン』と、外国製品駆逐の闘志を込めて、開発した製品に『セメダイン』という名前をつけました。
その当時、『接着剤』という言葉はもちろんありませんでしたが、この言葉があまりに有名になりすぎて社名もセメダインになってしまったとのことです。
すばらしいですね。
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http://www.cemedine.co.jp/