小さい秋、見~つけた! ~高遠・権兵衛峠・ビーナスライン~

これから来年の夏に向けて、仕事が忙しくなってきます。(スパンが長いなぁ~) 特に、年内は絶望的なのです。

そこで、急遽休暇を取り、たぶん今年最後と思われるツーリングに出かける事にしました。
先週( https://tarsama.hatenadiary.com/entry/20051023/touring )、近場に秋を見つけに行ったら木々が緑色だったので、もっと寒い場所にしないとダメだろうと、桜で有名な長野県は『高遠城祉』にしました。

桜って、秋とは全然関係ないジャン! ごもっともな意見ですね。
毎朝通勤で乗る路線バスの車内では、『高遠行き高速バス』の広告ポスターが掲示されているのですが、そこに写る紅いもみじの葉が素晴らしいのです。 それが決め手でした!

放射冷却

起床は朝4時30分。テレビの天気予報では、今日は全国的に晴れ。降水確率0%! でも、布団から出ると『物凄く寒い!
着ていく物は、『冬装備』で十分だろうと思っていたが、急遽『厳冬期装備』に切り替えました。

この判断は結果的に大正解!
中央高速を西進し、中央道標高最高地点がある富士見町あたりは気温4度!寒くて首をすぼめて走っちゃいました。グローブヒーターも大活躍で、ホットコーヒーがうまいのなんの!
ライダーとホットコーヒー』を語り出すときりがないので、これでおしまい♪。

盆地脱出

長野県は諏訪湖岸の諏訪インターからは、ようやくツーリングらしくなる一般道へ。

諏訪盆地という言葉があるので周りは全部山、高遠へ続く国道152号も例外ではなく、一気に標高を上げ、杖突峠(つえつきとうげ)へ。
ツーリングマップルでは『素晴らしい眺めが』なんて書いてあるので期待していました。確かに標高が増すにつれ諏訪湖が良い具合に。
ところが、いざ峠に着くと一等地にあるのはケバケバしい峠茶屋で、それが邪魔で景色が見えません!

・諏訪盆地を脱出です ・杖突峠(景気の良い側は撮る気が起こりません!)

やめてほしいよなぁ~、こういうの。

初めての高遠城祉

高遠の街の高台にそれはありました。
ココは城祉公園として町が整備しているみたいです。辺りには『さくら特需』に対応するための駐車場もたくさんあるのですが、オフシーズンの平日となれば、私しかいません。
インターネット事前情報だと入場料600円らしいのですが、どう見ても業務用と思えるゲートは全開だし、端のほうにある入場ゲートも無人でやる気が感じられません。
良心が痛みますが、無料で中に入っちゃいました。


そして、もみじは…
緑色をしているのです!

・公園内は緑色 ・一部赤くなり始め ・数本の木は赤くなっていました

そりゃ~ないよ!と叫びたい気もしますが、ココに来るまでの景色の木々が緑色だったんですもの。
随分と手前の段階で、こうなる事が予想出来ておりました。
おまけに風呂セットを持ってくるのをスッパリ忘れたので、近くの温泉『さくらの湯』にも入れないしサ…

高遠町役場 高遠城址公園HP http://www.town.takato.nagano.jp/t_jyosihed.html

伊那谷から脱出!権兵衛峠

長野県の南部は、南北に山々が連なった山脈が、さらに平行して連なっている地形をしています。
高遠がある場所一帯は『伊那谷』と呼ばれています。ドえらいスケールの谷なのです。

そして、お隣の谷『木曽谷』までの交通は、中央高速の『恵那山トンネル』(長さ8,489m。道路トンネル第四位)以外に無いといっても過言ではありません。

そこで、この伊那谷と木曽谷を結ぶトンネル長大トンネル『権兵衛トンネル』が建設され、来年2月に開通の運びなのです。

トンネルができる前は、細い林道のみが、権兵衛峠を越えて通じるのみなのです。
面白い名前だなぁ~』なんて思っているこの峠道。とりあえず交通を確保するために、細い林道を無理やり国道に昇格させて国が維持管理をしているのですが、このような旧道は新道ができるとサッサと廃止になってしまう運命なのです。
そこで、ここも走り収めと、標高が高いので紅葉に出会えるかもしれないという期待も込めてアタックしてみました。


しか~し!!
麓の林道入り口にくると、『通行止め予告』の非情な看板が!
今年の夏の台風で路面が崩壊したらしいのです。この間の九州ツーリング( https://tarsama.hatenadiary.com/entry/20050920/touring )のときといい、今年の台風の被害がツーリングに大ダメージです。

・伊那谷と木曽谷 ・ここから酷道スタート ・いきなり通行止予告 ・ガビ~ン。もう行けない…

とりあえず行けるところまで行ってみる事に。
車1台がギリギリ通れる道をだいぶ進むと、チリンチリンと鐘の音。おじさんが一人出歩いています。
やがて、通行止めゲートに道を塞がれ途方に暮れていると、先ほどのおじさんが。
地元のこのおじさんも、トンネルが開通してしまうときっとこの道も無くなってしまうからと、歩いて峠を目指し紅葉を楽しむのだという。
もちろん鐘は『くま除け』。たしかに辺りは人影ゼロの山中なので、これぐらい用心したほうが良いのかもしれません。

でも、通行止めの看板によると、来年の夏には開通するとのことなので廃道は無さそうです。どうやら来年までお預けのようです。


仕方なく、『ローメン』と『ソースカツ丼』で有名な伊那市街に引き返して食事。今回はソースカツ丼にしましたが、ただ単に『とんかつ丼』ジャン!そりゃ~うまいわな。

・権兵衛トンネル工事現場 ・伊那谷と交通を拒む山並 ・ソースカツ丼だぞ!
権兵衛峠はこちらが詳しいですよ http://www.nagano-np.co.jp/kikaku/gonbee/
権兵衛峠の紅葉の紹介      http://plaza.rakuten.co.jp/zush02/45001

やっぱりココでしょう。ビーナスライン

どうしても秋景色が見たくて、さっさと帰路につき、途中のビーナスラインによる事にしました。
諏訪湖のほとりからグイグイと標高を上げていくと、こちらは木々が赤くなってきて、やがてすばらしい紅葉に出会えました。

・秋ですよ。 ・お気に入りの一枚 ・和田峠周辺の紅葉

平日ガラガラなので、のんびりと、ちょっと走ってはバイクを止めていろいろと見てきました。
ビーナスラインは初めて来た時は『すげぇ~。日本じゃないみたい。』と口走ったほど感動したところ。通行料無料になってから、一気に自然破壊が進むのかと思って心配していたけど、今のところ大丈夫みたいだな。

・空がまぶしい高原 ・ここでも小さな秋 ・うーん、気持ちいい!

どうせここまで上ってきたのならばと、旧国道標高日本一の『麦草峠』を越えて、清里経由で戻っくる欲張りコースにしたら最後のほうは腰痛と疲れでヘロヘロになってしまいました。


うーむ。これからもバイクに乗りつづけるため、体力維持を心がけよう!
ちなみに、出張の時とかは、重いかばんを左手で持つようにして、クラッチを握る力を鍛えているんですよ。