素質

素質、それは生まれもっている能力なのです。


通勤で毎日路線バスを使っていますが、運転手にはいろいろな個性と言うべきかキャラクターと言うべきかがあります。


発進するときに車内放送のピンマイクで『車内よし!左よし!右よし!前よし!』といちいち声に出して確認する人や、電車の車掌気取りなのか、他のバスへの乗り換えまで案内する人チンタラ走る人、等々……


そんな中に女性運転手もいます。案内放送が女性の声なのですぐに気が付きます。おそらくシフト勤務なのでしょう。ときどき『当たり』ます。


これがおばちゃんではなく、推定年齢20代!見た目カワイイから驚きです。
ところが、さらに驚きなのが運転テクニックと言うべきか度胸が良いと言うべきか、並の運転手以上なのです。
バスの運転経路には、市街地走行はもちろん、擦れ違い困難な狭路や二桁国道有料バイパスとの合流など、それなりの難関があります。
さすがに2種免許を持っているプロのドライバーといえども、トロトロのんびり走っていて、狭路ではすぐに止まる人もいます。のんびり走れば安全...(?)かもしれません。言っていることも正論ですが、『安全と認知できる場所はスピードを出す。加速、加速、加速!』大型二輪試験で繰り返し指摘されるこの考え方。スピードを出さないのならば大型に乗る必要ないじゃん。適材適所とはよく言ったもので、スピード出すところは出す、徐行するところは徐行する。メリハリを付けるのが格好良く見えます。
話がズレました。
女性運転士、アクセルを気持ちよく踏み込みます。グググッ、バスが鋭い加速を見せるかと思えば、停留所ではスッとなめらか停止。2桁国道の合流でも、大きな車体のバスをグイグイ割込ませ、手を上げて車列に入り込んでいきます。


しかも、バスの中から町を歩く人や対向運転手の視線を見ているとこれがまた面白い。
路線バスの運転手が若い女性。みんな『えっ!(?)』という表情、目をクワッと見開いて視線を向けてきます(男の本能か...!?)。バスの女性運転士もそんな視線が快感だったりして....


残念ながら写真はありません。いくらなんでも失礼ですものね。