くるくる

全国春の交通安全運動が実施中です。と、いうわけで今日も警察ネタです。

まだ学生だったころは原付スクーターを愛用していた。ご存知かとは思いますが制限速度は30km/hなのです。
車の流れに乗るために当然スピード違反をするしかないので、運転中は常に周りに気を配り、敵(白バイ)にロックオンされる前に察知する必要があります。

今を思えばあのころ身に付けた特殊能力は、良い意味で今の運転の危険探知能力の向上に役だっている気がします。だって危険を探知するにはより多くの情報を認識する必要がありますしね。


話を元に戻します。

ある日、友人と買い物に行き、原付2台で家路についていた。片側2車線でガラガラの道路であった。

二人で走っていると私の体内レーダーが『6時方向、敵機接近!』を探知した。相方も探知したようである。周りに何もないため、こちらが不利な場面だ。
原付大好きな白バイが見逃すはずもなく、一気に距離をつめられた。


ヤバイ!

直近に付かれた時、赤信号にひっかかった。助かった~。これでスピード違反は消えた! でも、周りに車はなく、停止線直後にワレワレ2台が並列、その後ろに白バイ。

実は笑えない理由があった…

実は…

実は相方の原付は、スピードメーターの具合いが悪く、針が止まらないのである
普通ならジワジワ速度を上げるとジワジワと指針が上がっていくわけですが、指針が止まらずにグルグル~ッ!とそれはもう物凄い勢いで回転運動を始めます。当然60km/hフルスケールなど関係無く回るため、下半周で針がモゲてしまい、中心部のみがグルグルなのです。(笑)

見つかれば整備不良の反則を取られてしまう可能性が大きいのです。

シグナル・ブルー

さて、本題に戻りましょう。

信号で止まっている3台のバイク。あわよくば白バイに前に出てほしい。そして、信号が青に…………

…………誰も発進しません。しびれを切らして私が前に進むと、相方も発進。同時に白バイも発進したかと思うと、ただちに腕を水平に伸ばし『止まれ』を命じられた。

白バイ隊員が笑いながら近付いてきて『今、メーターの針が回っていなかったか(?)』との御指摘。

物凄い観察眼だと関心してしまいましたが、普通なら違反は説教モードから入ります。しかし今回はギャグから始まったため終始お笑いモード。
私が反則をしたわけじゃないけど、今回捕まった白バイ隊員は話せる人だったので、いろいろ聞いてみた。

原付『とこでも好きな所に走りに行けるのですか(?)
白バイ『警視庁の市部だけときまってるんだよ。時々奥多摩とかにも走りに行くよ。
原付『結構自由なんですね。
白バイ『外に出てしまえば一人だからね。月一で訓練があるんだよ。朝礼さえ終わればさっさと外に出ちゃうんだ。
原付『ぶっちゃけた話、取り締まる側から見ると原付はねらい目ですよね~
白バイ『まぁ。捕まえやすい場所はあるね。
原付『えっそんなのあるんですか。うちの学校はみんな原付通学ですよ。
白バイ『あぁ、あそこね。確かに多いね。他にもxx大学やxx大学の前もたくさんいるね。どの時間帯が多いとかは自然にわかるよ。
原付『取締ってノルマとかってあるんですか(?)
白バイ『ないよ~。じゃないと取締自体が歪んでしまうよ。
などなど、物凄く話し込んでしまいました。何処まで本当だかわからないですけどね。

最後に手を振って去っていく姿は、取締りというか友人のような雰囲気でした。