データ通信手段

私のデータ通信手段は巷よりランクが常に低かった

学生時代、パソコン通信なる言葉が出来て、2,400bps程のアナログモデムや音響カプラで文字情報BBSにアクセスして情報交換することが流行したが、当時所持していたパソコン『SHARP製X1G』では、RS232Cポートすら付いていなかった

時は流れ、通信速度を求める為に個人でISDNデジタル回線を引く頃になっても私は常にオフライン

金は無いけど暇はある。高くて買えないRS232Cカードを自作した自分の部屋に電話回線が無いのはどうしようもなかった。

さらに時は流れ夜11時以降に使い放題のテレホーダイの頃へ。

アナログ回線・無線RS232C

その頃から、電話コンセントは各部屋にあってあたりまえの時代に突入した。そしてそんな環境に無い人々を救済する商品が発売された。
SONY製ワイヤレスシリアルポートである。当時としては画期的なこの商品は、RS-232Cの信号を無線で遠くに飛ばすことが出来、速度は112.5kbpsも出てパソコンからはその存在は隠蔽されているものだった。
2台セットで8万円もしたが飛び付いてしまったほど、情報網から隔離されていたのでした。

・無線シリアルポート

インターネットへの接続が常時接続が当たり前になり、ブロードバンドなる言葉が出来た頃、アナログ56kbpsではミジメを味わうだけだった。

AirH"

普通ならISDNやADSLに移行すべきだが、電話が部屋に無いので断念。
仕事柄出張が多いのでPHSによるデータ通信も併用し始めた。64kbpsなので快適で料金体型も全国一律一電話番号で場所を気にすることがなくなった気になるのは電話料金だけだった。
また、情報システム屋サラリーマンなので、お客さんから時間・場所に関わらず呼び出しがかかり(こんなときは業務停止などの最悪なことが多い)、その場からお客さんの回線にログイン出来たりするので重宝していた。

高速常時接続。もう当たり前になるころ、32kbps定額使いたい放題のデータ通信PHSAirH"』が発売され、飛び付いた。

・AirH"カード

常時接続

常時接続十分すぎるほど衝撃的だった。当面は通話用とデータ用のPHS2回線を契約していた。
私のように1箇所でジッとしていない仕事をしている場合はデータPHSパケット通信で『どこでも常時接続』と通話PHSでのアナログ通信『顧客緊急時のログイン』は心強かったが、一般人なら自宅はブロードバンド、外出先のみAirH"という使い方をしていた。要は回線速度が激遅なのである。テレビ局みたくグラフィックを多用したページは実用にならなかった。

それでも2年近くAirH"にお世話になった。メールとテキスト主体のWebを軽く使う程度でしたけど…

電話局から遠いし…

自分の周りの連中がみんなADSLを引き『快適だ!』と騒いでいるのを聞くと羨ましかったが、第一ADSLは電話局からの距離に依存するが自宅の周りの電話局は思い付かない。しかもずいぶんと長い間、ADSL提供圏外。ようやく、ようやく圏内に入った頃、巷にヤフーBBの無料配布があったが工事費と3ヶ月利用料が無料だったのでお願いしてみたが、電話局からの距離8.4km遠すぎてスプリッタを入れると減衰して使えない。回線直結でも150kbpsしかでない。
すぐに解約したのは言うまでもない

ようやく世間並み、光ファイバ

ADSLからも見放されている田舎は、逆に最も早く光ファイバ圏内になった
光ファイバ業者の立場だったら、すでにADSL圏内のところでは回線を変えてもらうのに労力がいるので、インフラ田舎を攻めるだろう。
工事費無料、3ヶ月無料キャンペーンで、プロバイダも変えなくて良い。『TEPCOひかり』にさっそく加入した。
いやーっ!早いですね。85Mbpsを記録しています
当初は無線LANでどの部屋でもと考えていましたが、無線をかますと20Mbps程度に速度が低下するため、LANケーブルを引っ張りました。
いやーっ!本当に快適。AirH"は解約して、音声通話用PHSのみになったのでした。