ゴルゴ環境

劇画・ゴルゴ13。プロスナイパーであるデューク東郷が活躍する物語である。私も突然ファンになった経緯( https://tarsama.hatenadiary.com/entry/20040603/golgo )があります。
随分昔から今も続いており、内容がずば抜けて面白いため、本家雑誌での掲載と単行本の発売だけでは終らない。

各種の研究本(『リーダーズチョイスゴルゴ13』や『Theゴルゴ学』等)の発売、そして最近(とはいっても2年ほど前ですが。)になってコミック文庫版で第一話から毎月2巻ペースで発売されているのを愛読している。
ここまでなら許容範囲だが、ゴルゴには複雑な環境がある。出版社が2つ存在しているのである。小学館社とリイド社である。

前出のコミック文庫はリイド社が発売している。さらに小学館から最近コンビニで読み捨てコミック版が発売されているが、当然ゴルゴもラインナップされている。さらには、小学館からB5版サイズのベストセレクションなる雑誌扱いで発売されている。当然中身は過去に発表された作品を寄せ集めたものである。

・ザ・ゴルゴ学 ・ベストチョイス版 ・読み捨て文庫

これらが時間軸的に同時に発売されているため始末が悪い。たとえば、一番右上の写真のゴルゴ13は、最新の読み捨てコミック版の売れ残りである。普段であればあっという間に売れてしまうのだが、今回号は誰も買わずに1週間程度たってもこのとおりである。
なぜか(?) この号に掲載されている内容はすでにコミック文庫に掲載されているからである。私だけ賢いのかと思ったら、世の中の皆さんも賢いようであり、一切手をつけない。問題なのは目先の利益のみにしか興味が無くファンを馬鹿にしているとしか思えない出版社のほうであろう。

(写真)コンビニで売れ残っているゴルゴ13『読み捨てコミック版