PTTスイッチの防水対策

愛車のバイク、VFR750F(RC36)に取り付けたアマチュア無線機(現行搭載FTM-10Sの前の機種、八重洲無線製FT-728)で運用テストをしていたときに、偶然にも雨に当たりました。

https://…/2009/06/14/ さくらんぼ狩り&SL見学ツーリング

すると・・・・無線機から電波が出っぱなしになりました。
原因は、無線でしゃべるとき(=電波を出すとき)に操作するPTTスイッチ(Push To Talk=押して話すスイッチ)が雨水でショートしてしまったためで、非防水のスイッチを使っていたので仕方がありません・・・・。

・FT-728ハンディー機 ・エーモン製スイッチ ・左ハンドル下に装着 左手親指で押し込むように操作

とはいうものの、せっかく無線機本体を完全防水の多機能無線機FTM-10Sに換装したので、PTTスイッチもなんかしらの対策をしたいのです。

https://…/2009/07/13/ バイク車載用無線機の購入

おそらくは、スイッチの可動部(レバーとネジ部)の隙間から雨水が浸入したとみられるため、ここを塞ぐ方法を考えることにします。

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・PTTスイッチ拡大 矢印部分の隙間から雨水が浸入したと考えられる

私が使用しているのは、カー用品店で購入してきたエーモン製のトグルスイッチ。非防水だし¥700円近くもしますが、スイッチ一個だけ買いに秋葉原に行くのもバカバカしいし、意外と大きめなスイッチって、探すのに苦労します。(←私の探し方が悪いのだが・・・・)
八王子のカー用品店を覗いたら、手頃な大きさのスイッチがあったのでそれにしたのです。
グローブはめた手で操作することを考えれば、スイッチの大きさは大事な要素です。

熱収縮チューブ作戦

まず考えた作戦は、レバーとネジ部をすっぽりと覆う熱収縮チューブを用意し、可動部全体をすっぽりをカバーしてしまうというもの。
熱収縮チューブとは、ホースみたいなゴムチューブで、熱をくわえるとギュ~っと縮まる部品。この縮まる力を利用してスイッチ可動部を水密してしまおうという作戦です。


しかし、スイッチを設置した状態でないと水密作業ができず、熱を加えるハンダゴテをバイクの脇で使用するため、長~いAC100Vケーブルを室内から伸ばすところから作業です・・・・。

・屋外で半田ごて作業 ・こちら熱収縮チューブ 1mで¥100円

そしてスイッチにチューブを被せ、熱を加えると・・・・それに反応してチューブがギュッと縮みます・・・・

・PTTスイッチに・・・・ ・チューブをかぶせて・・・ ・熱を加えると収縮していきます

いいねいいね!
が・・・・、縮むと同時に柔らかさというか、シナリが無くなってしまい、レバーの動きにチューブが追従せず・・・・

・ゴワゴワになっちゃった ・スイッチを操作すると底面が浮いてしまう!

本当ならスイッチを押し込んでも、チューブが滑らかに伸びて追従すると想定していたのに・・・・硬くなったチューブごと動いて隙間が出来てしまう!
これ失敗!! 

防水カバー作戦

実は秋葉原に、ネジ部が12mmのスイッチ用の防水カバーが売っていました。何という偶然か、私が使用しているPTTスイッチも、ネジ部が直径12mm!
上記第一作戦を敢行する前からこの部品が販売されていることに気が付いていたのですが、でも見るからにレバー部分の寸法が足りなさそうだったので、購入には至りませんでした。


でも、第一作戦が失敗し後が無くなって考えた結果、『ニコイチでイイじゃん!』とアイデアがひらめきました。


寸法が足りない防水カバーを2つ買い、切断&接着加工してレバー部の寸法を延長してしまうのです。
他の買い物のついでに、防水カバーを(加工失敗する可能性もあるので予備も含め)3つ購入してきました。1つ¥250円ぐらい。

・12φスイッチ用防水カバー(←見るからにレバー部の長さが足りない!

ついでなので、浸水しそうな隙間を細かくチェックして、耐水耐候耐熱絶縁性能を持つ弾性接着剤SUPER-Xで塞いでおきます。

・浸水しそうなリベット ・スイッチ上面を弾性接着剤で薄く幕を作りました(白っぽく見えるやつネ)

そして、防水カバーを試しに取り付けてみたら・・・・

・なんだよ! ニコイチ加工しなくてもバッチリじゃん!!

無加工でバッチリ装着できました。
材質がゴム製だから、多少は伸びて追従してくれるみたいです。


なんだよ~。最初からこれにしておけば良かった

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・横方向からは浸水しないので、たぶんコレで完璧です

これでPTTスイッチの防水対策は完璧! しばらく様子を見てみることにします♪

https://…/2009/09/17/ クラリオン製コンデンサマイクEMA-036-102の走行風対策