FTM-10S無線機設置に向けて~ETC車載器移設準備工事・他

今回の3連休は、買ったばかりでやる気もあるので、スーパーチャンス!
愛車のバイクVFR750F(RC36)に、バイク用アマチュア無線機FTM-10Sを取り付ける作業を進めるのでありま~す。

https://…/2009/07/13/ バイク車載用無線機の購入

さすがに平日の夜に箱を開けてしまうと狭い部屋の中の収拾がつかなくなるので、開けずに頭の中でアレコレ想像していたのですが、今日は箱を開けて一気に作業をします

・未開封の箱 ・開けてしまった・・・・ ・主要モジュール ・付属品一式

まずは、意外と小さい無線機本体(後述しますが、ETC車載器より一回り大きい程度。)、そしてセパレート操作パネル。あとは取付金具やらマグネット、MP3プレーヤー等の外部入力を接続するための変換コネクタなどが入っていました。


もう少し見てみましょう。

・無線機本体 ・コネクタ4つと直付1つ ・こちら操作パネル ・裏面はネジ穴のみ

無線機には沢山のコネクタがついていて、それ以外にはスイッチひとつ露出していません。完全防水性能を追求し、また全ての操作は『操作パネル』から行うと割り切っていて、本体はどこか手の届かないところに隠しても問題が無いようになっています。
コネクタは・・・・

  • (1)一番左側の大きいのが『アンテナ接続用M型コネクタ』で、その名のとおりアンテナを接続します。
  • (2)は『マイク/スピーカ/PTTスイッチコネクタ』で、ヘルメット内のヘッドセットをココに接続します。防水用のゴムカバーが付けられているため、端子は写っていません。
  • (3)は『操作パネル接続コネクタ』で、操作パネルと付属のケーブルで接続します。防水カバー付き。
  • (4)は『外部入出力端子』で、MP3プレーヤー等の外部入力を接続したり、あるいはFTM-10Sをアンプとして使用してスピーカーを繋ぐことも可能です。防水カバー付き。
  • (5)一番右のケーブル直付けは、電源ケーブルで、バッテリー等の電源供給源に接続します

といったところです。
一方、操作パネルはシンプルです。本体と操作パネルをケーブルで接続するとは聞いていたのですが、もしどちらかに長いケーブルが直付けされていたらどうしよう・・・・と心配していました。というのは、カウルをはずして整備するときに、ケーブルが分離できないと全ての配線を取っ払う必要があるからです。

が、しっかりと考えられているようで、本体、操作パネルの双方がコネクタでケーブルと分離できるようになっていました。

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・本体、操作パネルの双方がコネクタになっている。専用7芯ケーブルで接続します

ところが・・・・、本体付属品はココまでで、ヘッドセットを接続しようとするならば、絶対に次のオプション製品が必要となります。

  • マイク/スピーカ/PTTスイッチコネクタ』は特殊防水コネクタなので、ここに接続するコネクタケーブル製品(品番:CT-M11)
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・(A方法)本体のコネクタから信号線を取り出すケーブル CT-M11

もしくは・・・・

  • 操作パネルにも『マイク/スピーカ/PTTスイッチコネクタ』を追加増設する製品(品番:MEK-M10)

もあり、コレを追加すれば、本体からも操作パネルからも『マイク/スピーカ/PTTスイッチ』配線を取り出すことが出来るようになります。タンデムでインターコムをする場合は、両方からそれぞれのヘッドセットに接続できるのです。

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・(B方法)操作パネルに防水コネクタ(MEK-M10)を増設し、そこからさらにCT-M11で信号を取り出す
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・(C方法)両方のコネクタから信号を取り出せば、無線機機能以外にインターコム機能も使用可能に
・C方法の場合、PTTスイッチを押下操作した側のみの音声が無線送出されるようです。
それぞれから都合の良い信号だけ盗む配線は出来ません(PTTはフロント、MIC/SPはリア等)。
そりゃ、ライダー側が送信操作したらパッセンジャー側の音声が送出されちゃうと・・・・電波法違反の可能性も出てくるものね。


私は、コネクタケーブル製品(品番:CT-M11)を使用して、無線機本体から必要な配線を取り出す構想(A方法)でいきます。

CT-M11コネクタ/ケーブル ・ケーブルの端は裸線があるのみで、自分で加工する必要があります。
(うわっ!シールド線じゃないのか・・・ノイズ大丈夫かな・・・・)

そして、その構想が本当にうまくいくのか、今日は各部品を実際のバイクに『置いて』みて、本当にスペースがあるのか、各ケーブルの長さは不足していないのかをチェックすることにします。

構想チェック

バイクの想定個所に各パーツを置いていき、詳細を確認していきます。
文章で書くと簡単ですが、実際は置きながらアレコレ想像力を働かせて、自分がこの後しなければならない作業を焙り出す、一種のイメージトレーニング工程なので、非常に大切なのです。


まずは、操作パネル部。はっきり言って今のバイクVFR750F(RC36)のハンドル周りにはそんなに場所が無い・・・・。想定地点は次の3個所でした。

・トップブリッジ左側 ・トップブリッジ中央 ・メーターパネル右上

トップブリッジだと、走行中の目線をかなり下に下げないと視認出来ないのです。あと、おそらくは左手で操作することになるので、なるべく左に寄せたほうがよいのかな(?)
メーターパネルの上方は、左側は既に電圧計とレーダー探知機で埋まっているので右側になるのですが、ここは視認性は良くてもとっても操作がやりづらそう・・・・ボツ!


ハンドルブリッジ左側作戦とします。


次にケーブル配線です。付属のケーブル長で長さが足りるのかが問題なのです。
実際の配線ルートに沿って、ケーブルを『置いて』みました。

・無線機本体設置位置 ・車体前方

ギリギリ届くみたいです。
外部入出力線(CT-M11)は、接続ボックス設置位置までギリギリ。無線機本体~操作パネル間接続ケーブルは余裕がありそうです。


これは問題なしですね。


最後に、無線機本体の設置場所です。まず、現在の様子。

・リアシート下

中央にある黒い装置はETC車載器で、その後ろのゴチャゴチャしているのは現行無線機(FT-728)です。FT-728のスペースにFTM-10Sは・・・入らない!
それではと、前方の白い布に包まれた物体(予備のブレーキレバーとクラッチレバー、常に車載しています。)をどけてみます。

・ライダーシート下

無線機本体をライダーシート下に置くことは出来ました。シートもしっかりと閉まります。でも、この位置だと無線機からケーブルを引き出すことが出来ませんし、リアタイヤハウジングの形状が『トンネルの上』みたいな円柱形なので、この上に物を置くのは不安定です・・・・。
続いて、ETC車載器と同居はどうかな・・・・

・置けません・・・・

ダメだ、スペースが小さすぎて置けません。その他、ETC車載器と2段重ね作戦もシートと干渉してしまいダメ


さて、どうするか・・・・
ライダーシート下に無線機を置くことは出来ました。ETC車載器は無線機より一回り小さいわけですから、この位置にETC車載器なら確実に置けるはずです。
そこで、ライダーシート下にETC車載器を設置する場所を作り、ETC車載器を移設。その後、無線機本体をリアシート下に搭載する作戦にします。


作戦が立案できたならば、後は作業に入ります!

ETC車載器ステー作成

ETC車載器を置く場所を作るため、平面な場所を設ける必要があります。
そこで、手持ちのアルミ板を切り取り加工して、バイクのフレームに接着することにします。

・ハンドニブラ ・アルミ板切断中 ・非常に時間が掛かる! ・切断完了

2mm厚のアルミ板を切断する道具は『ハンドニブラ』。全ての握力を使って一握りすると1mmぐらい切れるという工具なので、デカいサイズを切り取るには相当の握力と時間が必要なのです。

休憩をはさみながら、ひ~ひ~言いながら切断しました。
その後、バイクのフレーム支障個所を若干修正します。

・完成~♪

仕上げにヤスリがけ、ペーパーがけまで行って、すべすべなアルミ板の完成です。


写真の背景が暗くなっていますが、もうそんな時間です。バイクに設置してみることにします。

・設置場所を綺麗にして ・接着剤塗布 ・ピタッと来ました ・模擬固体でシート干渉実験もOK

ピタッと設置できました。ネジ止めとかそんな大げさなことをするのではなく、私の工作活動ではそのほとんどをセメダイン社製『スーパーX 弾性接着剤』に頼っていますが、今回もそれで固定します。
あと、足とかの微調整は必要ですが、これでETC車載器を設置する平面の場所が出来ました。
模擬固体(伊勢産のバームクーヘンの箱)で干渉テストをしましたが、どうやらシートはきちんと閉まるので大丈夫みたいです。


接着剤が完全に固定される24時間はこのまま放置です。

同じ日に購入したえぬむらさんのブログ

http://nmura.sblo.jp/article/30822844.html VFR800へのFTM-10Sとアンテナの取付け位置を考える

https://…/2009/07/20/ 車体前後接続ケーブルの製作