ケーブルルート

愛車のバイクVFR750F(RC36)で、長距離高速巡航中の暇つぶし"MP3プレーヤーの搭載"と、"アマチュア無線機を搭載"してしまう作業を、暇を見つけてはゆっくりと進めています。


アマチュア無線機本体はリアシート下に固定する予定で、アンテナも最後部に設置しています。
ところが送信スイッチは左ハンドル下に設置し、速度連動アンプ回路やヘルメットとの接続を受けるコネクタは、左ハンドル下のカウル付近に取り付ける予定です。
MP3プレーヤーとの接続も左ハンドル周辺にて行う予定です。

・インナーパネル付近にアンプ設置予定
 (既にあるAC100Vインバーター起動SWはどこかに移動します。)

すると、無線機本体(車両後部)とアンプ回路(車両前部)の間には『無線受信音声信号』と『マイク音声信号』のケーブルを引き回す必要があります。
ところがバイクの場合は、ルート上にエンジンという超高熱&超ノイズ源という強敵がいるのです。オマケにV型エンジンのため、ガソリンタンクの下からシート下までギッシリとシリンダヘッドに占有されているため、回避しようが無いのです。

・カウルの中は全部エンジン ・エンジン脇のサブフレームしかルートがありません。
 (赤黒線はインバータ電源線、青線はアーシング線、逆側にはウインカー制御線)

普通の電子回路用ケーブルで引き回そう物ならば熱で溶けてしまうのです。そこで、耐熱ケーブルを用意しなければならないのです。
過去にも私のバイクには『AC100Vインバータ回路』『LEDウインカー回路』などで車両前部と後部をつなぐケーブルをいくつか私設しているのですが、耐熱性能に気を使ってケーブルを用意しているため幸いにして溶けることはありません。


今までのケーブルは熱にさえ気を使えば、流れる電気信号に気を使うようなものではありませんでした。いづれも電源系統というバイクの中で言えば強電のジャンルに入る信号だからです。
しかし、今回は音声信号を取り扱うため、熱だけではなくノイズにも気を使う必要があります。


私自身、エンジンの横を弱電アナログ信号を通すという未知数な事をするため、どのくらいの性能が出るのか(=悪影響が出るのかも)皆目見当がつきません。
とりあえず普通の耐熱ケーブルではいくらなんでもダメであろうということぐらいです。


そこで、耐熱仕様の弱電ケーブルを探してみますが、コレがなかなか存在しない
ツイストペアの耐熱ケーブルはヒットなし。しかし2芯シールド線であれば80℃耐熱仕様があったので、今回はこのケーブルを使用してみることにします。80℃だと微妙に心配なので、別途シリコンガラスチューブも用意して、エンジン直近個所での対策を行います。

・入手した耐熱ケーブルと
 シリコンガラスチューブ
・80℃耐熱仕様 ・シールド編線と信号線2線、針金で編成されています

シールド線はケーブル編成内に針金が通っていて機械的強度が高いものになっているので、バイクにはちょうど良いかもしれません。
そして、同時に手配したシリコンガラスチューブは、『きわめて優れた難燃性』『耐熱・耐寒性能は-50℃~+180℃』ときて、さらには『耐水・耐湿・耐候性能が良好』ときているので、万が一シールド線が溶けて絶縁破壊したときの保護用として使用します。

・バイクにも純正で使用 ・網目のあるチューブです

このケーブルを張らなければいけないのですが、バイクにはパニアケースとそのステーを取り付けてしまったため、リアカウルを外すためにはまずパニアケース一式を武装解除しなければなりません。
年末の連休のときじゃないと時間が掛かりすぎてできないかも!!

https://…/2007/12/08/ 無線アンテナ設置完了…?